三十三間堂の歩き方



三十三間堂最大の見所はなんといっても名前の由来ともなっている柱間が33ある本堂内陣です。国宝である全長約120mの本堂は日本一長い木造建築物といわれ高さ3mの千手観音坐像を中心に1001体の千手観音立像が並び、圧巻の光景を見せてくれます。


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三十三間堂の見所 観光コース



三十三間堂内


本堂(千手観音像)
 前述してあるとおり三十三間堂一番の見所は千手観音像が安置されている本堂。  単層入母屋造、本瓦葺きの本堂には国宝千手観音坐像、重文千手観音立像の他に二十八部衆像(国宝)や日本最古のものとされる風神、雷神像(国宝)も安置されており濃密な空間が広がっています。特に鎌倉時代を代表する仏師である湛慶(たんけい)一門が中心となって手がけた千手観音立像は表情や衣文の様子がみな異なっており、表情の違う観音像の中には会いたい人の顔が必ず存在しているといわれてます。また1000体ある観音像のうち約500体には作者銘が刻まれていますが、数体は湛慶自らが手がけたものといわれています。なおこれら本堂内は写真撮影は禁止となっているので注意が必要です。



庭園及び夜泣き地蔵
三十三間堂 夜泣き地蔵 三十三間堂の境内に整備されている庭園はその美しさから観光客に人気があり、園内になる夜泣き地蔵はお地蔵さんによだれかけを奉納し一週間後持って帰り子供の枕の下に敷いておけば夜泣きが治るといわれています。  
 もともとは夢のお告げにより井戸を掘り当て、その井戸から流れ出る水の音がすすり泣く声に聞こえることから夜泣き地蔵と呼ばれるようになったと言われています。




三十三間堂 周辺

 三十三間堂は大寺院がある京都駅周辺と清水寺八坂神社などがある東山地区との境目にあり、そのいずれにも徒歩で行けます。ただし方向が各々逆なので1日で両地区の見所を歩くというのは少々厳しいです。


京都駅周辺コース
 京都駅周辺の見所を散策するコース。移動は徒歩(バスでも移動可能ですが、土地勘のない旅行者の場合逆にとまどうかもしれません)で所要時間は約5時間 

三十三間堂→京都タワー→東本願寺→西本願寺→東寺→京都駅 所要時間5時間



東山コース  三十三間堂から清水寺、祇園方面に向かう王道コース。移動は徒歩で所用時間は約5時間。

三十三間堂→清水寺〜三年坂・二年坂〜高台寺〜八坂神社 


三十三間堂の歩き方と見所について


 三十三間堂の見所といえば1000体以上もの仏像が並ぶ本堂であることに誰もが異論は無いと思いますが、その一方で周辺には京都を代表する観光名所がずらりと控えてますので、三十三間堂を訪れた際には是非周辺も散策してみることをお勧めします。 筆者の個人的感想を申し上げれば三十三間堂から八坂神社、祇園方面に向けぶらぶら散策しながら時間が許すかぎり北上するコースが一番京都らしさを感じることができると思います。