立木神社



立木神社 立木神社は言い伝えによると奈良時代の767年に常陸国(現在の茨城県)鹿島神宮から御祭神である武甕槌命(たけみかづちのみこと)が白い鹿に乗り春日大社への勧進(神仏の分霊を請(しょう)じ迎えること。)の旅に出て、やがて近江国(現在の滋賀県)草津に到着した際に、手に持っていた柿の鞭を地面に刺し「この木が生え付く(根付く)ならば吾永く大和国(やまとのくに)(奈良県)三笠の山(現在の春日大社)に鎮まらん」と言いました。すると、不思議な事にその後柿の木は生え付き枝葉が茂り出したので地元の人々はこの御神徳を畏み、この木を崇め神殿を建てました。これが立木神社のはじまりと伝えられています。
 言い伝えの柿の木は代替わりをしましたが現在も境内に植えられており、武甕槌命が刺して根付いたとされる柿の木の根株の一部は、今も神社で大切に保存されているそうです。
 言い伝えで分かるように立木神社は春日大社と密接な関係があり、主祭神は共に「武甕槌命」 で神の使いとされる鹿も立木神社では鹿をかたどった沢山の「狛鹿」や「鹿の像」が境内に見られ(狛犬もちゃんとあります)、春日大社においては奈良公園を中心に約1200頭もの鹿が生息しています
 また創建も立木神社が767年、春日大社が768年とされ両社は兄弟神社の関係にあります。

 なお滋賀県には同じく「立木」の名を冠する有名な「立木観音」があり、こちらは立木神社とは直接的なつながりは無いそうです。とはいえ立木神社と立木観音は混同される事も多いので本項で軽く補足しますと、立木観音は大津市にある「お寺」で約800段の階段や厄払いのご利益で知られています。
 

公式HPhttps://www.tatikijinja.net/


※本ページに記載されている情報については変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。




ご利益


 立木神社の主なご利益としては「交通安全」、「厄除け」、「開運」等があります。本項ではこれらのご利益の由来についてご紹介していきたいと思います。



交通安全

 立木神社は東海道と中山道が合流する宿場町「草津宿」に鎮座し、交通の守り神として草津宿を通る人々の信仰を集めてきました。また江戸時代になると参勤交代で諸大名が草津宿に宿泊・通過するさいには必ず道中の安全を祈願し、結果事故や災難に遭うことは無かったと言われています。
 なお境内には「延宝8(1680)年11月建立」の銘がある県内で最も古い石造りの旧追分道標が立っており、往年の賑やかさを偲ぶことができます。


開運・厄除け

 平安時代の武官 坂上田村麿(さかのうえのたむらまろ)が、征夷大将軍に任命され東北制圧に向かう際、立木神社に立ち寄り道中安全と厄除開運を祈願し大般若経一部を寄進しました。結果は皆さんの知るとおり坂上田村麻呂は大勝利をおさめ都に凱旋します。この故事に由来し、現在では交通安全の他に厄除開運のご利益があるとされ広く崇敬を集めています。



げんろく稲荷

 立木神社社殿の裏には自然石を柵囲しただけの簡易なものですが、「げんろく稲荷」とよばれるお稲荷様が祀られています。
 このげんろく稲荷は元々は近所に住んでいた山田家の女主人が眼病と糖尿病の治癒祈願のために屋敷内に狸を狸稲荷として祀ったのが始まりです。そして数代後の当主の娘が目を傷めた為にご祈祷してもらうと「屋敷内に祀ってある狸稲荷を粗末にしているのが原因だから、狸稲荷を立木神社に移してお祀りするように」という御信託を受けました。これを受け現在の場所に狸稲荷が移され、現在も眼病に苦しむ方々からの信仰を集めています。なおげんろく稲荷は山田家の屋号が「たかすけ」であったことから「たかすけ稲荷」とも呼ばれています。



七五三・お宮参り


 子供が無事生まれた事を神様に報告する「お宮参り」、また子供の成長を願う七五三。共に日本に古くから伝わる伝統神事です。立木神社でも毎年多くのお子様を連れた家族の姿を見かけることができます。



七五三

 七五三とは徳川綱吉が子供である徳松のお祝いを二十八宿の鬼宿日にあたり何事のお祝い事にも最良の日とされる11月15日に行ったのが始まりといわれています。
 それがやがて庶民の間に広まり、現在では対象年齢(数え年の七歳・五歳・三歳)に当たる子どもに晴れ着を着せて、11月15日に神社に参詣し、子どもたちの成長と健康を感謝すると共に、今後の成長とさらなる健康を祈願する行事となりました。
 七五三の祈願日は11月15日がもっとも望ましいとされていますが多忙な現代においては前後半月の期間中に行うのが一般的となっています。
 立木神社においては11月中の土・日・祝日は予約なしで祈願しています。


受付日時
 11月中の土・日・祝日・15日(午前9時〜午後4時)は随時
 11月以外、もしくは平日の場合は要予約(TEL:077-562-0420)


料金(ご祈祷料)
 5,000円より
 ※七五三における祈祷料(料金)は立木神社においては5000円からとなっていますが、一般的に祈祷料(初穂料ともいいます)は参拝者の「お気持ち」とされており、相場は5,000〜15,000円といわれています。



お宮参り

 子供の誕生を神様に報告し、健やかな健康を願うお宮参り。立木神社では初穂料(料金)は6,000円から9:00〜16:00の間で随時受け付けています。



厄払い・ご祈祷


 厄払いとは簡単に説明するとその人の厄、つまり悪事災難を取り払うご祈祷です。厄年にあたる年や物事、人生に行き詰まりを感じた時などが厄払いをうけるタイミングといえます。なお厄年にあたる年についてはこちらの「見付天神 矢奈比賣神社」のサイトで分かりやすく一覧を紹介していますので参考にしてみて下さい。


祈祷料(料金)
 6,000円より


受付時間 9時〜16時



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