磯前神社のご利益




パワースポット 磯前神社 神磯の鳥居 神様が降臨した「神磯の鳥居」を擁する大洗磯前神社。鹿島灘の荒磯に立つ神磯の鳥居はその神々しく息をのむほどの美しさから訪れる人は後を絶たず、近年は浄化や精神統一のパワーが得られる北関東屈指のパワースポットと言われるようになりました。特に朝日が昇りはじめる夜明け前から日の出までの時間帯はパワースポットの名にふさわしいまさに神懸かった光景を見ることができます。

 本ページではこのパワースポット大洗磯前神社の由縁や祀られている神様、ご利益などについてご紹介していきます。


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由緒・祭神


 神社がパワースポットとされる理由やご利益については、その神社の由緒や祀られている神様と密接な関わり合いがありますので、まず最初に大洗磯前神社の由緒・御祭神についてご紹介しておきます。



由緒

 大洗磯前神社の由緒については中世の歴史書「文徳実録」に記載されており、本サイトでも別途ご紹介していますが、簡単にご説明すると主祭神で出雲神話の中心的神様でもある大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)の2柱の神様が今から1100年くらい前に、国造りを終えてから「民を救うために大洗に帰ってきた」と言われ大洗の岩場(現在神磯の鳥居がある場所)に降臨したので、大己貴命を大洗磯前神社へ少彦名命を酒列磯前神社へ祀ったのが始まりとされています。
 ここから先はあくまでも筆者の想像なのですが、「国造りを終えて」というのは出雲神話における国作りを意味していると思うのですが、大己貴命と少彦名命の国作りの言い伝えは日本各地にありますので、大洗は出雲の国に始まる一連の国作りの旅の最後の場所なのかもしれませんね。
 それと「大洗に帰ってきた」というのは大己貴命は古事記によれば山陰地方の出身でその後も山陰地方の出雲で暮らしていますので言い伝えに齟齬が生じるのですが、少彦名命は「海の向こうからやって来て、国作りを終えた後、また海の向こうの常世の国に帰っていった」とされていますので、ひょっとしたら少彦名命が帰ってきた大洗が常世の国なのかもしれません。 PS:繰り返しになりますが本文後半はあくまでも筆者の想像です。


御祭神

大己貴命(おおなむちのみこと)

 大国主ともよばれる日本建国の神様。八岐大蛇を退治した素戔嗚尊の六世の孫。妻の機転により危機を乗り越え、少彦名命と共に日本の国作りを行い日本国の礎を築きました。その後天照大神から国譲りを迫られ、立派な御殿(出雲大社)を建ててもらうのを条件に天照大神の子孫(現在の天皇家に繋がる系譜)に国を譲ります。出雲大社の主祭神で神仏習合ではヒンドゥー教のシヴァ神と習合し七福神の大黒様とは同一神。

 出雲神話における大己貴命の活躍については別途以下のページをご参照下さい。

国作り編 大国主命と須勢理姫命の物語
国譲り編 出雲神話 国譲り編



少彦名命(すくなひこなのみこと)

 鯛を小脇にかかえニコニコと笑っている七福神のえびす様と同一神とされている商売繁昌・医薬・酒造・知識・造物の神様。手のひらにのるほどの大きさで一寸法師のモデルともいわれています。日本神話では上述の大己貴命に知識を授け共に日本の国造りを行った後は海の向こうに帰っていったと記されています。また日本における医薬の祖神とされています。



大洗磯前神社のご利益



恋愛成就、子宝

 主祭神である大己貴命は良妻に恵まれ数々の危機を乗り越えて国作りを成し遂げ、また多くの子宝にも恵まれました。この事から恋愛成就、子宝のご利益があるといわれています。



縁結び

 大己貴命を祀る神社には縁結びのご利益もあるといわれています。これは大己貴命が稀代のプレイボーイだった事にもよりますが、一番大きな理由が大己貴命が天照大神の系譜に国を譲った時に天照大神は「目に見えること。つまり現世」を大己貴命は「目に見えないこと(つまり現世には関わらない)。」を司ることとなった事に由来します。大己貴命が「目に見えないもの つまり常世」を司ったことから、縁結びや運命を司る神様として信仰されているのです。ですから縁結びのご利益は男女の縁だけではなく対人関係や会社、仕事と様々なものに及びます。たとえば事業がうまくいかない場合はうまくいくように縁を取り持ってもらったり、人間関係がうまくいかないときは仲良くなるよう縁を取り持ってもらったりと例を挙げたらきりがありません。ただし何事も大切なのは本人の前に進もうとする気持ちや心構えで、後ろ向きな人にはあまりご利益がないのだそうです。



商売繁盛・産業振興・五穀豊穣

 祭神である大己貴命と少彦名命は共に協力しあって現在の日本国の礎を築きました。このことから産業振興、商売繁盛、五穀豊穣のご利益があるといわれています。
 また大己貴命と同一神とされる七福神の大黒様も商売繁盛の神様として知られています。



海難防止

 磯前神社は戦国時代に焼失し、水戸の黄門様で有名な水戸藩2代目藩主水戸光圀公により再興された歴史をもちますが、再興された後は漁師の海難事故が無くなったと伝えられており海上運行の守り神として信仰を集めています。



宝くじ


酒列磯前神社 宝くじ 大洗磯前神社と対をなす酒列磯前神社。神磯の鳥居に降臨した大己貴命と少彦名命の2柱の神様のうち、大己貴命が大洗磯前神社へ、少彦名命が酒列磯前(さかつらいそさき)神社へ祀られました(配祀神として少彦名命は大洗磯前神社へ大己貴命が酒列磯前神社へそれぞれ祀られています)。このことから大洗磯前神社と酒列磯前神社は二社で一つの信仰を形成している「対の宮」になっています。この二社のうち「宝くじの当たる神社」として有名なのが茨城県ひたちなか市磯崎町にある酒列磯前神社です。ひたちなか磯前神社とも呼ばれるこの社には境内に神亀像が祀られていますが、この神亀像は宝くじの高額当選者が奉納したものだそうで、それ以降宝くじに当選する神社として知られるようになり、参拝後 金運守りを授与し、前述の神亀像をなでたら、なでた手では余計な物には一切触れずそのまま宝くじを購入すればよいのだとか。ちなみに酒列磯前神社から一番近い宝くじ売り場は「ジョイフル本田ニューポートひたちなか店」で高額当選実績もしっかりとあるのだそうです。