大涌谷の黒たまご



大涌谷の黒たまご 1個食べると寿命が7年延びるといわれている大涌谷の黒たまご。大涌谷の「玉子茶屋」で5個入り500円(塩つき・ばら売りなし!)にて販売されている温泉玉子で箱根観光の定番グルメとなっています。その名のとおり一見すると炭の固まりにも見えるほど黒いのですが真っ黒いのは外側の殻で中身は白いできたてホカホカのゆで卵(買ったばかりの時は熱々です)となっています。
 この黒さの秘密は玉子を茹でる温泉池にあり、鉄分が殻に付着し硫化水素と反応して硫化鉄となり黒くなるのです。
 ここ大涌谷ではこの黒たまごにちなんだ黒グルメや黒土産も提供されており観光客に人気となっています。
 なおこの黒たまごは約80度の温泉池で1時間茹で、最後は90度の蒸気で蒸して完成となります。


何故寿命が7年延びるの?


温泉池と黒たまご 大涌谷には弘法大師空海が彫ったとされる「延命地蔵尊」が安置されています。延命地蔵尊はその名の通り延命つまり寿命が延びるご利益があるとされ、昔はこの延命地蔵尊のすぐ近くに湧いていた温泉池で黒たまごを作っていました。このお話に由来して黒たまごを食べると寿命が7年延びるといわれるようになったのです。




味はどうなの?


大涌谷 黒たまご 黒たまごは温泉で茹でたとはいえ、もとは普通の卵。そんなに味が変わるとは思えないのですが、実際に食べてみるとほんのりと硫黄の香がし、やはり普通のゆで卵とは違う美味しさを感じます。これは筆者だけではなく、黒たまごを求める人で常に列をなしていることや箱根観光に来た際にはわざわざ大涌谷に立ち寄り必ず黒たまごを買っていく方も多くみられることなどから、たくさんの方が感じていることだと思います。
 そしてあるTV局が実際に黒たまごを科学的に調べてみたところ・・・・・なんと旨味成分が普通のゆで卵と比べ20%ほど多く含まれていることが分かったのです。多くの人に愛されている黒たまご、その人気にはちゃんとした根拠があったのです。



アクセス


通常時

 普段は大涌谷にある大涌谷くろたまご館、ゆ〜らんど、玉子茶屋の三箇所にて販売されています。なお大涌谷への行き方は別途「大涌谷へのアクセス」のページを参照。

入山規制時(現在)

 大涌谷への入山規制が行われている現在、麓の休業施設 旧ロッヂ富士見苑で大涌谷くろたまご館4として店舗を展開し黒たまごを販売しています。この大涌谷くろたまご館4は地図やカーナビで調べても「ロッジ富士見苑(閉鎖)」と表示されています。

アクセス
国道138号線仙石原交差点より県道75号線を桃源台方面(芦ノ湖方面)へ行き約5分
箱根登山バス「南温泉荘」バス停より徒歩約1分

営業時間
10時〜17時(無休)