パワースポット鶴岡八幡宮の特徴



 パワースポットとは自然の気や力が集まりもしくは湧いている所で、その空間に入ったり触れたりすることにより自分の力以上のパワーを授かる。一般的にはそのように言われています。我々のご先祖様達はそのような自然の気や力が集まる場所を肌で感じていたのか古より伝わる神社仏閣が鎮座する場所はパワースポットである場合も多く見られます。

パワースポット 鶴岡八幡宮 鶴岡八幡宮においては創建は1180年ですが、その前は稲荷社(現在の丸山稲荷)が鎮座しており歴史はさらにさかのぼります。大臣山(北山)から名勝由比ヶ浜へむけて扇状に開けるこの地からは中世、古代の人達もなんらかの力を感じていたのかもしれません。


 一般的によく言われる鶴岡八幡宮のご利益は「勝負運・仕事運・出世」、「安産」、「縁結び・良縁」とされています。

 勝負・仕事・出世に関しては流人の身から挙兵し鎌倉幕府を開く時の覇王となった源頼朝にちなんだもの。また安産は主祭神の八幡大神の一柱である神功皇后が後の応神天皇(後の八幡神で現在も広く信仰を集めている八幡宮の祭神の一柱)を身籠もった状態で戦に出かけ勝利した故事や頼朝が妻政子の出産の際に鶴岡八幡宮で色々と祈願したことからきています(頼朝は政子の出産に際して姫石(政子石)に祈願し参道である段葛を整備しています)。
 一方縁結び・良縁については日本史上最高のカップルといわれる頼朝と政子夫婦や鶴岡八幡宮で永遠の愛を詠った静御前にちなんだものですが鎌倉には「成就院」という鎌倉随一の恋愛スポットがありますので「縁結び・良縁」を祈願されたい方は、鶴岡八幡宮で祈願された上で成就院にも足を伸ばされるとよいでしょう。また夫婦として成熟した頼朝と政子の思い出が詰まった鶴岡八幡宮では「夫婦円満」のご利益にあやかろうと結婚式が人気であることもあわせてご紹介しておきます。


静御前
 平安時代末期から鎌倉時代初期の女性、白拍子。母は白拍子の磯禅師。源義経の妾。義経が兄頼朝と対立し都落ちした際に吉野の地で義経と別れるが捕らえられ鎌倉に送られます。
 頼朝は静御前が舞の名手であることから舞を披露するよう命じます。静御前は愛する義経の敵の前で舞を披露することを一度は拒みますが、最後に


しづやしづ しづのをだまき くり返し 昔を今に なすよしもがな
意:しず布を織るための糸を巻くおだまきのように、昔のことが今も続いていれば良いのに ※しずは静御前の「静」にかけているともいわれています。


吉野山 峰の白雪 ふみわけて 入りにし人の 跡ぞ恋しき
意:吉野山の峰の白雪を踏み分けて姿を隠していったあの人(義経)のあとが恋しい

と義経を慕う歌を唄い、頼朝を激怒させますが、妻の北条政子が「私が御前の立場であっても、あの様に謡うでしょう」と取り成して命を助けます。数ヶ月後政子の庇護のもと京都へ返されますがその後の消息は不明。


パワースポット 鶴岡八幡宮

パワースポットとご利益


 以下に鶴岡八幡宮におけるパワースポットとその効果・ご利益をご紹介します。

大銀杏  再生・生命力

 樹齢1000年ともいわれるご神木で2010年の強風で一度倒れてしまいましたが移植してから約1年後に幹から新芽が芽吹き始めたことから再生と生命力のパワースポットとして知られるようになり、木の枝を入れたお守りも人気を集めています。なお大銀杏の詳細については別途「鶴岡八幡宮の歴史と大銀杏」を参照。
 

旗揚弁財天(政子石) 安産・縁結び

政子石 源頼朝公が政子の安産を祈ったとされる石で、別名「姫石」とも呼ばれる霊石です。古来より縁結びの霊験があるとされ、夫婦円満の祈願石と信仰されています。


丸山稲荷社 商売繁盛

丸山稲荷社  現在お社は室町時代に創建されたもので鶴岡八幡宮境内にある一連の建物の中では一番古い建造物となっています。源頼朝が鶴岡八幡宮を現在の地に遷すまで当該地に鎮座していた稲荷社が起源で商売繁盛のご利益があるといわれています。


白旗神社 学業成就 必勝祈願

 源頼朝公及び息子で鎌倉幕府第3代将軍の実朝公を祭ってあるお社で源氏の旗が白旗だった事が由来とされています。創建は1200年で祭神である2柱の生前の功績にちなんで学業成就(源実朝)や必勝祈願(源頼朝)のご利益があると言われています。


鶴亀石 開運招福

 鶴岡八幡宮から上述の白旗神社へ向かう途中にある台座におかれた二つの石。水で石の表面を洗うと鶴と亀の模様が浮き出てくる事から、非常にめでたい石として昔から祈願する方が多く訪れています。

パワースポット 鶴岡八幡宮

お守り

 
 鶴岡八幡宮では女性を中心に鳩をモチーフにしたお守りが女性を中心に人気となっています。この鳩は八幡様の使いとされ楼門の扁額をよく見てみると「八」の文字が鳩をかたどっているのが分かります。また鎌倉武士の守護神として信仰を集めてきた鶴岡八幡宮。購入できるお守りには刀や弓 など「戦い」をモチーフとするもの、そこから転じて勝負事に関するお守りが多くみられます。

仕事守

鶴岡八幡宮 仕事守 鎌倉武士の鍛錬のために頼朝が始めたとされる流鏑馬のイラストが入ったお守りです。「流鏑馬で的を射るが如く、願いのど真ん中を射抜けるように」という意味が込められており就職や仕事運の向上祈願のご利益があるとされています。

鳩鈴守

鶴岡八幡具 鳩鈴守  八幡神の使いとして崇められてきた鳩をモチーフにした、可愛らしい愛嬌のあるお守りです。金・銀・白の3カラーがあり、おみやげにしても喜ばれています。なおお守りについている「鈴」は神様のご加護が鈴の音のように清らかに伝わるようにとの意味が込められいます。


開運開花 花守

 桜や梅の花をかたどったストラップタイプのお守りで赤・ピンク・白の3種類があります。友達や家族といった親しい間柄の人達との間で色違いで持つこともでき、お土産にも便利です。


折鶴叶え守

 鶴岡八幡宮の名にちなんだ鶴のお守りで折り鶴の形をしています。ネーミングからしてなんでも願い事が叶いそうに感じるお守りですが、確認してみたところ「お願い事全般にご利益のあるお守りとなっています」とのことでした。


刀守

鶴岡八幡宮 刀守 透明なケースに5cmほどの刀が入った厄除けのお守り。鎌倉武士の守護神である鶴岡八幡宮らしいお守りで個人的には一番好きなお守りです。このお守りには身に降りかかる災いを切り払うという意味が込められており、悪いところを切り取ってくれるという意味で、手術の成功祈願に購入する人も多いのだそうです。



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