東京タワーのライトアップと夜景



東京タワーと夜景 東京タワーのライトアップは1958年12月21日に実験的に灯され、その後日曜、祝日の前夜に点灯されていたのですが1964年の東京オリンピック中に連夜点灯。これが大いに反響を呼んだために1965年のクリスマスイブから連夜点灯されるようになり、今では東京の夜景を象徴する光景の一つとして欠かせないイルミネーションとなっているのです。
 なおこの東京タワーのライトアップに要する電気代は1日21,000円程度と公表されております。

東京タワーのライトアップ


 東京タワーでは土曜日に行われるダイヤモンドヴェールライトとそれ以外の日に行われるランドマークライトとの2種類のライトアップがあり、さらにランドマークライトは夏と冬で明るさを調整し2種類の異なるライトアップが行われています。


ダイヤモンドヴェール

東京タワー ダイヤモンドヴェール 土曜日の20時〜10時まで2時間限定で行われるライトアップです。東京タワー50周年を記念して行われるようになりました。7種類の光を17段の階層で輝かせまさに光のヴェールをまとったような美しさをみせてくれます。使用されている総ライト数は276台で特別に24時までライトアップしたり、場合によっては朝までライトアップを行うこともあります。

ランドマークライト

東京タワーのライトアップ  いわゆる一般的な東京タワーにおけるライトアップで日没から24時までのあいだ行われます。なかなか気づきにくいのですが7月から9月までの夏バージョンとそれ以外の冬バージョンがあり、夏バージョンの方が明るく、冬バージョンはオレンジ色を強めにした落ち着いた明るさとなっています。なお照明はタワーに直接ライトをあるようにされており、東京タワー独特の夜空に淡く浮かび上がるような光景はこのような理由によるものなのです。


航空障害灯

 航空障害灯は高層建造物へ航空機が衝突することを避けるために設置が義務づけられている照明で、夜間以外でも薄暗い曇りや濃霧の日には点灯されています。ライトアップが終了しているはずの時間帯に点滅している照明はこの航空障害灯で、東京タワーは日本で一番最初に航空障害灯が設置された建造物でもあります。


その他

 東京タワーでは上記以外に国際的なイベントや記念日などに特別なライトアップが行われています。もし東京タワーが普段とは異なる見たことのない色でライトアップされていたら、それはなにかしらの意味の込められたメッセージ性のあるライトアップというわけです。


東京タワーはカップルの聖地


 通常東京タワーのライトアップは24時にライトダウンとなり終了するのですが、この「東京タワーのライトアップが消える瞬間を一緒に見つめたカップルは永遠の幸せを手に入れる」との噂が1990年代の頃から広まり、現在ではライトダウンの24時前には多くのカップルが東京タワー前の芝公園に集まり新たなカップルの聖地となっています。タワー側もメンテナンスの都合で24時にライトダウンしないこともあったのですが、現在はカップルの皆さんに配慮し24時には一度ライトダウンするようになっています。