松島湾(松島海岸)の光景



 松島は日本三景の1つに数えられ、仙台藩主・伊達政宗公が「松島と厳美がわが領地の二大景勝地なり」と評した景勝地で、湾内外にある大小260余りの諸島と湾周囲を囲む丘陵も含めた一帯のことをいい、世界30ヶ国・地域の41湾が登録されている「世界で最も美しい湾クラブ」に国内で初めて加盟した湾でもあります。湾内の島々は海に水没した山の頂が水面に突き出ている事により形成されており、海水による浸食は今も続いているといわれています。また松島はその地形から東日本大震災時の津波の被害も比較的少なく震災直後は一部立ち入り禁止の区域もありましたが2011年の夏にはほぼ震災以前の状態で営業がされていました。


松島観光遊覧船


松島観光遊覧船  松島をクルージングする遊覧船とウミネコ。松島を遊覧する遊覧船は大小様々でコース、時間、料金も多様。目的に応じて選ぶことができます。写真は雄島から見た光景。



千貫島


松島 千貫島 松島の千貫島。千貫島は右手の松の木が生えた小さな島の事ですが、伊達正宗公が湾内を遊覧した際に、この島の形の良さに大変感激し「あの島を余の館に運ぶ物あらば銭千貫を遣わす」と言ったところから千貫島と名付けられました。ただし当時から島のうえに木が生えていたかどうかは分かりません。

千貫島と松島湾を進むヨット 千貫島とヨット。上の光景とは反対側から見たもの。松島にはヨットハーバーがあり、たくさんのヨットが松島湾でクルージングを楽しんでいます。

鐘島


鐘島(松島湾) 松島湾の鐘島。島には4つの穴が開いており、打ち寄せる波の音が反響し、まるで鐘を打つ様に聞こえるところから鐘島と呼ばれています。また、この穴が昔の小判の様に見えるところから金島とも呼ばれています。

仁王島


松島 仁王島 雄島湾に浮かぶ仁王島。仁王島は松島湾の沖合にあり、その特徴的な光景は松島遊覧の名物になっています。なお奥に見えるのは桂島で40人ほどの人が生活をしている有人の島です。



福浦島


 福浦島は遊覧船乗り場五大堂がある松島海岸の北東部一番奥にある島です。島に架かっている福浦橋のたもとにはレストハウスがありそこが島へ渡る際の受付となっています。
 島には一周約30分ほどの遊歩道が整備されていますが、基本的には山道なので少々疲れますし夏場は虫対策も必要。しかし福浦橋や島の各所に設けられた展望所からの眺めはなかなか見事なうえに島自体が250種もの植物が自生する自然の宝島となっています。

福浦橋通行料 大人200円、子供100円

営業時間 3月〜10月 午前8時〜午後5時、11月〜2月 午前8時〜午後4時30分

休業日 年中無休

地図で場所を確認する



福浦橋

福浦橋  福浦島を結ぶ福浦橋。松島湾に架かる朱色の長い橋は通称「出会い橋」とも呼ばれ松島の名物のひとつ。旅行雑誌やパンフレットによく写っている朱色の長い橋はこの福浦橋です。なお福浦橋は有料で通行するには大人で200円が必要となります。

福浦島から見た福浦橋

福浦島から見た福浦橋 福浦島から見た福浦橋。福浦橋の奥には松島の旅館・ホテルが見える。なお福浦島を一周するのに要する時間は約40分ほどで、福浦島にはプライベートビーチさながらの海水浴場もあります。

かもめと観光客

ウミネコと観光客 福浦橋で海鳥にエサを与える観光客。観光客が投げるエサを海鳥が空中で器用にキャッチする。海鳥のエサキャッチは遊覧船でも楽しむ事が出来る(現在は環境保全の為、禁止されています)。

松島海岸から見た福浦橋

遊覧船乗り場から見た福浦橋 遊覧船乗り場から見た福浦橋。福浦島と陸地を結ぶ朱色の福浦橋は松島湾内のどの地域にいても目に飛び込んでくる松島を象徴する光景。なお福浦橋は東日本大震災では被災しましたが特に大きな損傷はなく、遊覧船と共にいち早く営業を開始し松島復興のシンボルとなりました。

五大堂から見た福浦橋

五大堂から見た福浦橋 五大堂からみた福浦橋。朱色の全長252mの橋は松島海岸の光景を際立たせ名所のひとつになっています。


松島湾のヨット


松島湾を進むヨット 松島湾を進むヨット。松島湾は波風が少なく絶好のクルージングポイントである為、大規模なヨットハーバーがあり、そこからたくさんのヨットが松島湾へ出てクルージングを楽しんだり、訓練や練習を行っています。



福浦島から見た松島 福浦島から見た松島湾。松島は湾になっている為、波や風が穏やかでボートのクルージングには最高のスポット。シーズン中はたくさんのヨットが松島湾を航行する光景が見られます。