高山稲荷神社



 高山稲荷神社は鎌倉時代から室町時代にかけてこの地を治めていた安藤氏の祈願所として創建されたと伝えられています。もともとは三王日吉神社として祀られていたと推測され(現在も三王神社は境内一番奥に鎮座しています)。現在のようにお稲荷様が祀られるようになったのは江戸時代になってからのことです。言い伝えでは赤穂浪士の討ち入りで知られる赤穂藩がお家取りつぶしの際に赤穂城内に祀っていたお稲荷様を赤穂藩士の「寺坂三五郎」が奉戴し津軽の地に逃れ高山の地に祀ったのが始まりとされています。
 高山稲荷神社は五穀豊穣、海上安全、商売繁盛のご利益があるとされ、訪れる者を異世界に誘う千本鳥居はとても印象的で近年では青森県随一のパワースポットとしても知られるようになりました。


アクセス及び駐車場


アクセス

 高山稲荷神社は津軽半島の西海岸に位置し県道228号線の終点部に鎮座しています。バスの場合は五所川原駅から弘南バス小泊線(十三経由)に乗車し行くことができます(所要時間約40分)が、最寄りのバス停「高山神社入り口」からは1kmほど歩かなくてはなりません。
 また車の場合は十三湖方面と鰺ヶ沢方面を結んでいる広域農道を走行していると看板が出ているのですぐにわかります。

駐車場

 社務所前に大型バスも駐車可能な大規模駐車場が整備されています。

地図で場所を確認する青森県つがる市牛潟町



千本鳥居


千本鳥居  高山稲荷神社の千本鳥居。京都の伏見稲荷大社に比べると流石に見劣りしますが、日本海に面した最果ての北の地にこのような千本鳥居があること自体に驚かさせられます。なお千本鳥居の先には天照大神を祀った神明社が鎮座してます。

龍神宮


高山稲荷神社 神明宮 龍神宮は千本鳥居の入り口部分に鎮座しているお宮で神池には大変な神力があると伝えられています。神池での占いは紙縒が池に浮かぶか否かで占うそうですが、現在も行われているかは不明です。

拝殿


高山稲荷神社 拝殿 高山稲荷神社の拝殿。境内でもっとも標高の高いと頃に建てられています。祭神は宇迦之御魂命、佐田彦命、大宮賣命の三柱ですが周囲には末社が多数有り「熊五郎稲荷」「よんこ稲荷」「千代稲荷」と沢山のお稲荷様が鎮座しています。

境内案内図


高山稲荷神社 境内案内図 高山稲荷神社の境内案内図。地形的には拝殿がある中央部分が小高い丘のようになっており、一番上に記されている千本鳥居へは急な石段を下っていくことになります。また西側(写真右側)はすぐそこが日本海となっており、風向きによっては潮の香りを感じるときもあります。

小神祠公園


小神祠公園 高山稲荷神社 高山稲荷神社の「小神祠公園」は現役を引退した狐や狛犬、石仏の他、老朽化したり参拝者が途絶えてしまった祠などが集められ安置されている所で、全国から集まった祠は毎年8月10日におはらいをして神様がいない空っぽの状態にしたうえで安置されます。