比叡山延暦寺 横川の元三大師堂



 元三大師堂は四季に法華経を論議することが始められて以来、四季講堂と呼ばれ、現在は元三大師を本尊とし「横川のお大師さん」と親しまれています。元三大師は現在のおみくじをの形を考案した僧侶と云われ、そのことから元三大師堂は「おみくじ」の発祥の地とされています。
 なお慈恵大師(良源)(元三大師)の住居跡と伝えられる元三大師堂は、康保4年(967年)、されたことから四季講堂とも呼ばれています。


元三大師堂


比叡山 元三大師堂 比叡山横川の元三大師堂。慈恵大師(良源)(元三大師)の住居跡と伝えられ、おみくじ発祥の地として知られている。967年には村上天皇の勅命によって四季に法華経が論議された由緒あるお堂。


比叡山横川の元三大師堂 元三大師良源の住居跡と伝えられる元三大師堂では角大師の姿が描かれた魔除けの護符をもらうことができた。元三大師堂は地元では横川のお太師さんと呼ばれているそうです。


元三大師様(良源)


 元三大師様(良源)は第18世の天台座主で、荒廃していた延暦寺を復興し、また天台の教えを興隆したなど多くの業績から延暦寺中興の祖とも称されている名僧です。正月三日に御入滅したことから元三大師とよばれており、他にも「慈恵大師」あるいは、自身の姿を鬼に変え魔を払ったという伝説から「角(つの)大師」「豆大師」「厄除け大師」など、様々な異名があり広く信仰されており、天台宗のお寺で配っている御札に描かれている鬼の姿はこの元三大師の姿とされています。また、「おみくじ」をはじめたのもこの元三大師だと言われております。