角館 観光マップ



 角館の武家屋敷通りは下に記した地図に示した「丁」が付く名前の通り沿い(地図上では灰色に塗りつぶされた通り)を中心に武家屋敷や観光施設が集中しています。また樺細工伝承館がある東西の通りや横町橋の通りは枝垂れ桜が美しい事で有名な通りです。
 電車(新幹線)を利用して訪れた場合、地図を見る限り角館駅から武家屋敷まはほぼ直線ですぐのように見えますが、実際は見通の悪い緩やかなカーブやクランク状のT字路などもあり、初めて訪れる場合は少々迷ってしまうかもしれません。歩いていて不安を覚えたらすぐに手持ちの観光マップやスマートフォンの地図アプリ等で確認するようにしましょう。


  • 観光案内地図


    角館武家屋敷の観光案内地図





観光モデルコース


 上の地図を見るとなにやら道が複雑に入り組んでおり、どこをどう歩けばよいのか分かりにくいと思いますが、実際に現地を歩いてみると、なんら難しいことはありません。武家屋敷が建ち並ぶ大通りをそのまま南北に歩いて行けばよいわけで、帰りは行きとは違う道を歩いてきてもよいでしょう。
 念のため参考までに「ここは絶対通るべき道」を述べさせていただきますと地図中の濃い色で塗られた部分川に架かる横町橋から東西に延びる道となります。これらの道はまさに角館の王道とも言えるコースですから、筆者が改めてご紹介する事も無いとは思いますが、風情ある町並みや光景がいくつもありますので時間の許すかぎり散策してみて下さい。


武家屋敷は防衛拠点?


 角館の武家屋敷を歩いていると道が稲光のようにクランク(直角の狭いカーブが二つ交互に繋がっている道路)になっていることに気がつきます。道幅は11mに統一されているので、道路もわざわざ見通しの悪いクランク状ではなく碁盤の目のように整備すればよかったようにも感じますが、これは武家屋敷の通りが防衛上の拠点としての機能も併せ持っていたことに理由があります。角館の居城である角館城は三方を山と川に囲まれており、敵が攻めてくる際は武家屋敷通りを通過する可能性が非常に高いのです。この為武家屋敷の通りはわざと見通しの悪いクランク状にして敵を迎え撃ちやすくしているのです。この他、江戸時代初期の頃に作られた武家屋敷の裏門はいずれも低く作られていますがこれも敵が屋敷に侵入しにくくする理由があるのです(注:守りが堅い表門や江戸時代後期に建てられた門は人が自由に出入りできる高さに作られています)。