角館武家屋敷 通り



角館 武家屋敷通り 角館武家屋敷は秋田県仙北市にある城下町です。江戸時代の町並みや武家屋敷等の建造物が数多く残されており、年間約200万人もの観光客が訪れる秋田県随一の観光名所で、海外の旅行格付け雑誌「観光地ミシュラン」では☆2つを獲得しているほか、角館町東勝楽丁から同町表町上丁の武家屋敷通りが、日本の道100選に選定されています。
 武家屋敷は角館駅の北西側にあり武家屋敷区域内の道路は道幅が広いうえに車の通行量も少なく快適に散策することができます。散策は徒歩で十分まわれますが、人力車レンタサイクルを利用するのも趣があり人気があります。
 また角館は桜の名所としても有名で武家屋敷通り沿いに植えられたしだれ桜のほか、隣接する桧木内川の堤にもたくさんの桜がうえられ見事な光景を見せてくれます。
 武家屋敷通りはクランク状に整備されており、初めて訪れる方は方向が分からなくなる事もよくあるので、事前に観光案内地図で確認したり、スマートフォンの地図アプリ等の用意をしておいた方が無難です。なお桜や紅葉のハイシーズン時は散策地図の配布を行っている場合があります。



※本サイトに記載されている内容については変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。



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公式HP角館・田沢湖観光協会



目 次

角館武家屋敷
 石黒家
 岩橋家
 青柳家
 西宮家
みちのくの小京都
角館及び周辺の宿
角館 神明社
 管江真澄
安藤醸造元
角館のお祭り 
角館のお土産・グルメ
角館のお祭り・イベント
角館の観光に要する時間 
 ガイドツアー
観光ベストシーズン
角館へのアクセス



角館武家屋敷


 「角館武家屋敷」とは国選定重要伝統的建造物群保存地区の名称で、角館には江戸時代当時からの建物として武家屋敷6軒が当時のまま残されており、武家屋敷の通りにはシダレザクラやモミの大木が木立し、江戸時代の屋敷割や屋敷構えといった武家町の特性を今に伝える藩政時代の町並みや建造物が数多く残されています。最近は映画やCMのロケ地となった事もあり年間約200万人の観光客が訪れる東北でも有数の観光地となっています。


石黒家

営業時間 9:00〜17:00(年中無休)

料金 大人500円、子供300円 

備考
 茅葺き屋根の母屋とのぞき窓のついた黒板塀、正玄関と脇玄関を備えた特徴ある造りの武家屋敷。角館の武家屋敷の中ではもっとも古い屋敷の1つです。


武家屋敷 石黒家 角館の武家屋敷の1つ「石黒家」。武家屋敷の中でももっとも古い家といわれ、屋敷内は有料で公開されています。石黒家は佐竹北家の用人(大名のもとで総務、経理を行う役職)をつとめていたお家柄です。
武家屋敷 石黒家の庭先 こちらは庭の光景。庭先には四季折々の木々や草木が植えられ、訪れる観光客を楽しませてくれます。なお石黒家は現存する角館の武家屋敷の中で格式が一番高い家柄の屋敷。



岩橋家


営業時間
 9:00〜16:30(12月〜4月中旬の冬季は休館)

料金 無料

備考
 岩橋家は共に元は芦名家に仕えていましたが、芦名家の滅亡と共に佐竹北家に仕えました。樹齢300年以上のカシワの木がシンボルで、屋敷は江戸時代後期に改築され比較的新しい造りになっています。 


武家屋敷 岩館家 岩橋家は無料で内部を公開しています。
 訪れた時、門の前では朝早くから家の人が掃き掃除をしていました。岩橋家に限らず角館武家屋敷では地元の方々が道路を掃き清める光景がよく見られます。   
岩館家 内部 岩橋家内部の光景。敷地内への出入りは自由ですが家の中に入ることは禁止されており、庭先から武家屋敷内部を見学することとなります。岩橋家は元は伊達政宗に滅ばされた芦名家の重臣で、芦名家滅亡後は佐竹家に仕えました。



青柳家


営業時間
  9:00〜17:00 年中無休

料金
大人500円、中高生300円、小人200円(団体割引有り)

備考
 青柳家はもともと芦名家の家臣でしたが、芦名家の滅亡と共に佐竹北家に仕え角館の有力な武家となりました。薬医門と呼ばれる造りの門が特徴です。


武家屋敷 青柳家 角館の武家屋敷の1つである青柳家は別名ハイカラ館とも呼ばれおり、屋敷内は有料で公開されており、屋内にある展示館では、代々伝えられた武具や美術品などが公開されています。


西宮家

角館 西宮家 西宮家は角館駅にほど近い街の東外れにある武家屋敷です。武家屋敷の大通りからは離れた所にありますが、西宮家は佐竹家のエリート武士団で、明治の頃には角館町の町長も輩出している名家です。

十一は士(さむらい)の日

 武家屋敷が立ち並ぶ角館では十一の日が士(さむらい)と読めることから、2014年より毎月11日に市の職員が甲冑姿で観光PRを行っています。この甲冑姿の鎧武者達は観光スポットの案内や記念撮影などにも応じてくれ、特に外国人観光客に喜ばれているそうです。皆さんも角館の旅行を考えているのなら11日に計画してみてはいかがでしょうか。



みちのくの小京都


 江戸時代からの武家屋敷が建ち並ぶ武家屋敷の通り沿いには京都祇園から運ばれたシダレザクラをはじめとする四季折々の草木が植えられ、その光景は「みちのくの小京都」とも呼ばれ一年を通して訪れる観光客を楽しませてくれます。
 ちなみに「小京都」とは古い町並みや風情が今も残っている街のことで、みちのくの小京都として有名な所はここ角館の他に青森県弘前市岩手県遠野市秋田県湯沢市等があります。


新緑

角館武家屋敷の新緑 角館武家屋敷の新緑。武家屋敷の庭先には色々な種類の樹木が植えられ、桜の花が散ると一斉に緑の葉を茂らせ辺りは新緑一色となります。新緑の時期は比較的観光客も少なくゆっくりと小京都角館を観光できる時期でもあります。

茶屋

武家屋敷茶屋 角館の武家屋敷の表町にある茶屋。「青柳家」の向かいにありました。武家屋敷の通りは舗装道路ですが、訪れる観光客の為にいつもきれいに掃き清められており、さすがはみちのくの小京都と感じ入ってしまいました。

角館の寺社

角館の寺社 角館の駅から山沿いに武家屋敷の方に歩いて行くと歴史のある町だけあって、多数の寺社が見られます。写真を撮影した時期は桜の咲く4月下旬でしたが境内の木々は一斉に花を咲かせ桃源郷のような光景となっていました。


角館観光協会

角館観光案内 角館の町の中心部にある市役所角館庁舎。ハイシーズン時は庁舎をあげて観光案内が行われ、対応はとても親切丁寧で駐車場の案内やみちのくの小京都、角館周辺の観光地も教えてくれます。




角館及び周辺の宿

 
 角館は秋田県を代表する観光名所ですが宿自体は意外と少ないです。しかし周辺には乳頭温泉や玉川温泉など有名な温泉郷が複数あります。
 また観光ツアーは角館や周辺の温泉郷を拠点にしたフリープランの他、桜祭りの時期などは臨時の桜巡りツアーが企画されています。また十和田湖男鹿半島をツアーに組み込んだ周遊ツアーも企画されている他、大曲の花火大会ツアーに組み込まれることも多いです。

温泉 旅館 ホテル 宿



角館の観光・宿・アクセス


角館 神明社


 神明社は角館の総鎮守であるとともに「角館のお祭り」でも有名な社。また江戸時代の紀行家「管江真澄」終焉の地としても知られています。
 創建についてははっきりとしたことは分かってないそうですが、江戸時代にこの地を治めた佐竹北家の保護を受け、古都角館と共に歴史を歩んできたお社です。

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神明社

角館 神明社 角館の神明社は天照大御神を祀る町の総鎮守。武家屋敷通りの南の小高い丘の上にあり、神明社からは角館の町並みが一望できます。山車が練り歩く「角館のお祭り」はこの神明社のお祭りです。

菅江真澄終焉の地

菅原真澄終焉の地 角館の神明社。菅江真澄終焉の地でもあり境内入り口には「管江真澄終焉の地」と記された看板も立っています。40年以上も旅を続けた管江真澄は特に秋田方面を中心に多くの足跡を残しています。
     

角館の観光・宿・アクセス

菅江真澄(すがえますみ)

宝暦4年(1754年) - 文政12年7月19日(1829年8月18日)
 管江真澄は江戸時代後期の旅行家です。博物学者で46年にも渡る漂泊の旅を続け旅先の各地で土地の民族習慣、風土、宗教から自作の詩歌まで数多くの記録を残しており、その内容は多岐にわたり近世後期の庶民の資料としては最高級の位置づけとされています。
 生まれは、三河国渥美郡牟呂村字公文(現在の豊橋市牟呂公文町)と伝えられ、1770年頃から尾張藩の薬草園につとめ1780年生家に戻ります。その後各地をしばしば巡って紀行を執筆。1783年に30歳で故郷を出奔し信州・東北から蝦夷地にいたる長い旅を重ねます。薬草園に務めた経験から山野草の知識に秀で旅先で薬草を採取しては旅費に充てていたとされています。また多岐にわたる知識や経験から津軽藩や秋田の久保田藩との親交も深かったと伝えられています。
 享和元年(1801年)に再度の秋田入りをした際には何故か白井真隅と名乗っていますが、文化7年(1810年)の日記『氷魚の村君』(ひおのむらぎみ)からは菅江真澄と名乗っています。
 近世になり柳田国男らによって世に紹介され、現在は松尾芭蕉とならんで江戸時代最高の旅人と評価されています。


安藤醸造元


 安藤醸造元は角館にある老舗の酒造元。創業は嘉永6年(1853年)で昔ながらの無添加、天然醸造の技法を守り継いでいます。店舗は3軒ほどあるのですが、主に観光客が訪れるのは武家屋敷通りの中心部にある「安藤醸造元花上庵」で、ここは観光名所化しています。また本店は武家屋敷のはずれの方にあり、訪れる人は少なめですが、蔵造りの店構えは角館の町並みにほどよく調和しており、明治に建てられた座敷蔵は見学可能でみごとな襖絵が残されています。
 なお観光協会の人(・・だと思います)の話では地元大豆とあきたこまちを使用した「家伝つぶ味噌」がお勧めの商品ということでした。


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安藤醸造元花上庵

安藤醸造元花上庵 角館の武家屋敷の安藤醸造元花上庵。武家屋敷通りの中心地にあります。なお本店は武家屋敷の町並みの南の方にあり、写真の花上庵から徒歩で15分ほどの所にあります。

安藤醸造元花上庵 店内 安藤醸造元花上庵の玄関。入り口前では蒸かしたての肉まん販売と自家製味噌のみで仕上げたみそ汁の試飲が行われていました。また店内の商品は漬物類が多くみられました。

安藤醸造元 本店

安藤醸造元 本店 安藤醸造元本店の光景。武家屋敷通りの南の端にあるレンガ造りの建物です。安藤醸造元は武家屋敷通りでも「安藤醸造元花上庵」として営業していますが、本店はここになります。店内では味噌、醤油、漬け物等を販売していました。

角館の観光・宿・アクセス

角館のお祭り


 角館のお祭りは角館の鎮守である神明社と薬師堂の例祭です。その昔外町と呼ばれた町民が多く住む地域を中心に各町内(角館では丁内と書く)から曳山を出し、神明社、薬師堂への参拝の為、町を練り歩きます。この時曳山同士が道で出会うとどちらが道を譲るか交渉し、交渉が決裂すると「やまぶつけ」と呼ばれる曳山同士のぶつかり合いが始まります。この「やまぶつけ」が角館のお祭り最大の見どころです。やまぶつけは偶発的に発生するので、遠方から訪れた観光客のなかには見れない方もいましたが、最近は観光客の為に事前にやまぶつけを行う場所と時間を決めて行うなど観光客目線でのサービスも行っています。

祭開催日:毎年9月7日,8日,9日の3日間


武者人形

角館のお祭り  毎年9月の上旬に行われる角館神明社のお祭り光景。町内を曳山が運行し町内を練り歩きます。曳山の上に乗っている人形は非常にリアルで一瞬本物の人間と勘違いしてしまいました。

武者人形

角館のお祭り 武者人形 曳山に乗せられている武者人形達は町内、年度によって異なり、源平時代、南北朝時代、戦国時代の武将や合戦の光景のほか酒呑童子や鵺といった伝説の生き物をモチーフにしたものもあります。

曳山

角館のお祭り 曳山 角館の町を練り歩く曳山。曳山には武者人形が乗せられ、囃子方や踊り手が乗り曳山に命を吹き込みます。囃子方や踊り手のいない曳山は死曳山といわれ曳山の資格を失うのだそうです。



角館のお祭りのハイライト

 角館のお祭り最大の見どころは曳山同士がぶつかり合う「やまぶつけ」です。普段は仲のよい各町内の若者達もやまぶつけが始まると全身全霊を込めてぶつけ合いをはじめます。手加減無しの真剣勝負ですから見ている方も思わず手に汗を握って魅入ってしまうのです。ではこのやまぶつけ。どうしたら見ることができるのでしょうか?基本的に7日、8日はお参りやお披露目的な意味合いが濃いのでやまぶつけはあまりおきないそうです(観光客用に8日の夕方「観光やまぶつけ」が行われます)。
 9日の夕方になるといわゆる「神事」と呼ばれるものが一通り終わり制約が無くなるので、いったん休憩しライバルの曳山目指して各曳山が出陣していくのです。相手がどの道を通るか分からないので出会う前に他の曳山と遭遇しやまぶつけが発生することも多々あるそうですが、9日の夜は町の至る所でやまぶつけが行われ明け方まで続きます。
 皆さんも角館のお祭りの「やまぶつけ」を見てみたいのなら9日の夜に角館に行ってみてください。角館のお祭りの神髄に触れることができるでしょう。そしてなぜ300年にも渡ってこの神事が受け継がれているのかその理由も肌で感じることができると思います。


角館の観光・宿・アクセス

もらって喜ばれる角館のおすすめお土産


角館 お土産 もろこし 藩政時代からの文化、伝統が育まれてきた角館には実に数多くのお土産品があり、代表的なものに写真にある「もろこし」や「漬物」「稲庭うどん」「樺細工」等があります。
 もろこしとは小豆の粉を原料にした和風クッキーのようなもので、お手頃な値段で数も多いので職場など大人数に配る場合には最適です。また漬物や稲庭うどんは秋田の風土が育んだ伝統の味で、ご近所様や友人宅など家族単位のお土産にピッタリです。樺細工は角館の伝統工芸品で箸や箪笥といった日常品から矢筒といった装飾品まで色々種類があります。高価な物などは大切な人やお世話になっている方へのお土産によいでしょう。



角館及び周辺の祭り・イベント


角館のさくらまつり
神代カレー 4月中旬から5月上旬にかけて仙北市の角館武家屋敷で開催される桜祭り。

角館のお祭り
神代カレー 毎年9月7日から9日にかけて仙北市の角館で行われる祭り。多数の曳山(ひきやま)が町内をはしりぶつかり合う。

大曲の花火大会
神代カレー 毎年8月の第4土曜日に大仙市の大曲地区で行われる日本一の花火大会。全国花火競技大会ともいう。

角館の観光・宿・アクセス

観光に要する時間


 角館 武家屋敷通りの観光には最低でも2時間(各屋敷の中の見学はしない場合)。周辺の桧木内川の堤や寺社も観光するのなら半日は時間がほしいところです。
 ガイドを頼む場合樺細工伝承館前には人力車「桜風亭」や、観光協会の案内組合等があり、いずれも有料ですが武家屋敷周辺をガイド付きで観光案内してくれます。
 また周辺には紺碧の湖「田沢湖」や花火大会で有名な大曲市があるのであわせて観光すると便利。なおレンタサイクルについては別途「角館レンタサイクル一覧」をご参照下さい。


かくのだて歴史案内人組合(ガイドツアー)

受付午前9時〜午後5時  前日までの予約により案内(当日申込は不可)

所在地 秋田県仙北市角館町東勝楽丁6-1

公式HP→かくのだて歴史案内人組合

時間 90分    

料金 1〜6人まで  3,000円
   7人以上 1人500円
    
連絡先 TEL0187-55-1670


※角館武家屋敷を組み込んだ秋田県の観光モデルコースは別途「秋田空港」「いわて花巻空港」及び「秋田駅」 「大曲駅」「盛岡駅」の各ページを参照。


角館 武家屋敷の観光ベストシーズン


 角館武家屋敷では冬の雪化粧、春の新緑、秋の紅葉と一年を通じて楽しむ事ができますが、一番の観光ベストシーズンはなんと言っても春の桜の時期。角館の桜は「みちのく三大桜名所」にも選ばれており満開時期がちょうどGWと重なることもあって、毎年多くの観光客が訪れます。

角館の観光・宿・アクセス




角館 武家屋敷へのアクセスについて


 角館は秋田県由利本荘市から北秋田市結ぶ国道105号線沿いにあり、東京、仙台方面から訪れる場合は秋田自動車道「大曲IC」で降りて国道105号線を北上すると到着します。道中案内標識が出ていますし、ほぼ一本道なので分かりやすいです。
 JRを利用してアクセスする場合は秋田新幹線で角館駅下車。武家屋敷通りまで徒歩で10分ほどです。


所要時間

 東京(東北自動車道川口JCT)から約6時間30分
 秋田自動車道・大曲ICから約45分
 東北自動車道・盛岡ICから約1時間20分
 秋田市中心部から車で約1時間10分
 秋田空港から車で約1時間5分
 JR角館駅から徒歩で10分


格安航空券の料金比較・購入

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角館の観光・宿・アクセス




秋田県の観光地 一覧


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