東求堂



 東求堂(とうぐどう)は足利義政の持仏堂で日本最古の書院造りの建物として国宝に指定されています。名前は仏教の法語から名づけられており、義政の西方極楽浄土への願いが込められています。堂内は阿弥陀如来、義政像を安置する各部屋、茶室と書院造の書斎「同仁斉(どうじんさい)」と各4畳半の部屋に分かれており、なかでも同仁斉は硯箱などが飾られ違い棚には茶道具が並べられ、4畳半茶室の発祥の地として言われ、その後の我が国における建築様式に大きな影響を及ぼしているのです。


東求堂


銀閣寺 東求堂 銀閣寺の東求堂。銀閣(観音殿)とともに、慈照寺殿造営当時の建物として現存しており国宝に指定されている。東求堂は本来持仏堂(ジブツドウ)と呼ばれ、阿弥陀如来を安置する阿弥陀堂だった。原則内部は特別拝観時のみしか見ることができないのだが、この日は扉が開いていたので中を覗いてみた。堂内は4室に別れているとされているが外から覗いた限りでは確認できなかった。


銀閣寺 東救堂 全景 東求堂は本堂の東隣にある入母屋造りの建物。足利義政が持仏堂として建てた室町時代から残る数少ない遺構。名前の由来は仏教用語からきており、内部は春と秋の特別拝観時のみ見ることができる。