世界遺産 金閣寺



 金閣寺は京都市北区にある臨済宗相国寺派の仏教施設で、別名鹿苑寺(ろくおんじ)。舎利殿の2階と3階には金箔が張られており、それが金閣寺の名前の由来となっています。
 もともとは鎌倉時代の公卿、西園寺公経の別荘だったものを室町幕府三代将軍の足利義満が譲り受け、山荘北山殿を造ったのが始まりとされ、義満の死後、遺言によりお寺となりました。庭園と鏡湖池に突き出た金閣寺は極楽浄土を表しているとされ、別荘ながら義満の時代には政治や中国宋の使者を迎えるのに使用され室町時代前期の北山文化が集結した建築物となりました。創建当時は金閣寺の裏側にも巨大な建物があり空中廊下で繋がっていたとされていますが、正確な資料や記録が存在しないことから現在は金閣しか復元されていません。また金閣寺は1994年(平成6年)には寺全体が世界遺産に登録されています。

鹿苑寺


金閣寺 鹿苑寺 金閣寺鹿苑寺の光景。鹿苑寺とは金閣寺の正式名称。金箔が張られた舎利殿を見て金閣寺と呼ばれるようになったが、元々は鹿苑寺と呼ばれていた。宗派は臨済宗相国寺派の寺。



石仏


金閣寺の石仏 金閣寺の石仏。境内の参道を歩いていると現れ、数体の仏様の前にはたくさんのお賽銭が散らばっていた。石仏の表面は長い月日を経て風化が進んだのかなめらか。

庭園


金閣寺の庭園 金閣寺の庭園の光景。庭園は極楽浄土を表しているといわれている。室町時代には有力大名がこぞって石を奉納し、足利義満お手植えとされる「陸舟の松」(りくしゅうのまつ)もある。

陸舟の松


金閣寺 陸舟の松(りくしゅうのまつ) 金閣寺の陸舟の松。金閣の東側にある書院と方丈の間に植えられている。舟の形に手入れがされており西方浄土に向かう舟をイメージしているとされている。足利義満お手植え伝えられ樹齢は600年を越しているはずだが意外と小さい。