東寺の骨董市



 東寺では毎月第1日曜日に「骨董市」がまた縁日の21日に「弘法市」が開催されています。
 一般的には東寺の市は元々弘法大師空海が入寂した3月21日に毎年行われる御影供の縁日に参詣する参拝客の為にお茶屋などが店を開いたのが始まりとされています。中世には毎月21日に参拝するようになり、お店もお茶屋のみならず薬屋や骨董品を扱う店なども増えやがて現在の姿になっていきました。一方元々骨董品を扱う店も多かったことから別途第1日曜日に骨董市を設けるようになりました。東寺の骨董市は約1200店ある店舗のうち150店が骨董品を取り扱う店であることから関西圏外の地域では「東寺の骨董市」と言われることが多いようです。今では月2回の市に弘法市に約20万人、骨董市に10万人もの人が訪れる人気の市となっています。なお骨董市が開催されているのは東寺だけではなく、歴史やいわれはそれぞれ異なりますが北野天満宮四天王寺、京都大等でも開催されています。


骨董市


東寺の骨董市 東寺骨董市の光景。写真のような品々を見ていると「なるほど骨董品が並んでいる」と納得できるのですが、なかには大正、昭和初期の頃の物と思われる電話や蓄音機といったものもあり地元の方が「がらくた市」と言っているのもなんとなくうなずける。なお骨董市を一通り歩いてみてよく目に付いたのが「オロナミンC」や「蚊取り線香」といった商品の一昔前の看板。当然の事ながら錆びてる部分もあり「はたして売れるのだろうか?」と疑問を感じる品も結構あります。 
東寺 骨董市  骨董市に並んでいる骨董品のほとんどは日本もしくは中国のものでいわゆる西欧風のアンティーク品はあまり見かけません(少なくとも筆者達は見ることがありませんでした)。 また古着を扱う店も意外と多く見かけます。なお骨董市は建前上は雨天決行となってますが、実際には雨が降ると店の数は少なく、本降りになると早々に店じまいするところもあるので実質閉店状態でいつもの賑やかさはありません。