東福寺の庭園



 東福寺には方丈を囲むように東西南北それぞれ趣の異なる庭園が整備されており、その中でもっとも有名なのが苔と敷石を市松模様に配置した方丈北側にある「方丈北庭」です。また本坊庭園は2014年に国の名勝にも指定されています。他にも禅宗の特色を一面に押し出した枯山水の庭園など見どころは多数あり、日本庭園の粋を凝らした景観が広がっています。
 なお苔の育成には大量の水が必要とされ、北庭周辺では晩夏になると蚊が多くなるので一応気にとめておいてもらいたいと思います。


北庭


東福寺 方丈庭園 東福寺の方丈庭園北庭。別名「裏庭」とも呼ばれているそうですが、東西南北ある東福寺の庭園のなかでももっとも特徴的な庭園。石を市松模様に配し、その間は「ウマスギゴケ」が生えた苔地となっている。この裏庭は昭和を代表する作庭家「森重三玲」の作で昭和初期のデザイン(庭は昭和13年に作庭されました)が具現化されたもの。

西庭


東福寺 方丈庭園 西庭 こちらは方丈庭園の西庭。よく手入れされ、正四角形に整えられたさつきと思われる樹木が市松模様に配せられている。北庭の苔とはまた違った味わいをだしている。



南庭


東福寺 方丈庭園 南庭 南北に細長く広がる南庭は岩と砂紋で神仙峡を表している。東西南北ある庭園の中ではもっとも面積が広い枯山水式の庭園。


東庭


東福寺 方丈庭園 東庭 方丈庭園の東庭。白砂に石柱が配せられている。説明を受けて気がついたのだが石柱は北斗七星の形に配置されており、北斗の庭とも呼ばれているのだそうです。

鬼瓦


東福寺の庭園 東福寺の庭園。ポツンと置かれているのは大きな鬼瓦。いつの時代から置かれているのか、置かれた経緯などは不明だが庭の景観と不思議とあっている。