上高地の観光・宿



上高地 観光 上高地は標高3000m級の山々に囲まれた豊かな森と清流が特徴の堆積平野で、年間を通じて訪れる人は150万人にものぼる飛騨山脈(北アルプス)南部の景勝地です。昔は穂高神社の祭神である「穂高見命」(ほたかみのみこと)が祀られている事から「神垣内(かみこうち)」と表記され、訪れる人もごく僅かでしたが、明治20年の頃日本に長期滞在したイギリス人宣教師ウォルター・ウエストンによって世界に紹介され、戦後は多くの方が訪れる日本を代表する山岳リゾートとなりました。
 現在の上高地は散策路やレストラン、トイレ・休所といった観光施設が梓川沿いを中心に整備されていますが一般車両は進入禁止となっており、排気ガスや騒音の影響がほとんど無い爽やかな環境となっています。
 なお上高地の開山期間は4月20日から11月15日までとなっており、冬期は上高地全ての施設が休業となりシャトルバスの運行も終了します(入山は可能です)。


上高地公式HP上高地観光旅館組合

※本ページに記載されている情報については変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。


上高地の地図


上高地の地図

 上高地の見所はなんといってもその都度景観が変化する豊かな自然の光景です。一般的な散策コースは大正池〜河童橋〜明神橋にかけての約10km(徒歩による所要時間3時間15分ほど)の道で道中の高低差は少なくきちんと整備されている為、軽装でも歩くことができます。またマイカー規制が行われている為、車の騒音や排気ガス等の影響が無いのも魅力のひとつです。
 上高地のウォーキングは文章で説明するより実際に地図で確認した方がイメージが分かりやすいと思いますので、可能であるならこちらのPDFファイルで上高地の地図をご確認下さい。
 なお上高地のトイレはチップ制(100〜200円)となっていますので、散策の際には100円玉数枚を用意しておくようにしましょう。



大正池

 上高地における一連の散策道の始まりとなる地点で、風光明媚な大正池の光景は上高地を代表する景観のひとつとなっています。なお大正池の詳細は別途「上高地の大正池・河童橋」のページをご参照下さい。


田代池〜田代橋

 上高地の散策路のうち田代湿原から田代橋までの自然道は、上の地図上には記載されていませんが木道が整備された湿地帯の上を歩く「林間コース」と穂高連峰の景観や梓川のせせらぎを楽しめる「梓川コース」の2手に分かれており、それぞれの光景を楽しむことができます。


上高地バスターミナル・河童橋

 バスターミナル及び河童橋周辺は観光施設も集中し、上高地観光の中心となるエリアです。バス及びタクシーで来れるのはここまでとなっており。バスターミナルより先は歩くより他ありません。
 上高地の散策路もバスターミナルから奧は若干様変わりし、自然がより深くなり携帯の電波もほとんどで圏外となります。また人数も少なくなり河童橋周辺の喧噪が嘘のような光景となります。
 散策路は梓川を挟んで湿地や川のせせらぎを楽しめる右岸と森の中を行く左岸とに分かれていますが、上高地バスターミナルから先の移動手段は徒歩のみとなりますので、往復でそれぞれ右岸、左岸異なる道を歩くようにするとよいでしょう。
 なおバスターミナル周辺はお土産店や観光案内所などがありますので、初めて上高地を訪れる方はここで情報収集するのも一案です。


市営上高地食堂
 バスターミナルの直ぐ近くにある市営の食堂で登山者やハイキング客の為に早朝6時から営業しています。とにかく早い時間から営業しているのでなにかと助かる筆者もおすすめの食堂です。

営業時間 6時〜16時30分

営業期間 4月下旬〜11月中旬(期間内は無休)


 また同地区にあるルミエスタホテルの売店では8時30分頃から地元の食材を中心に使用した手作り弁当が販売されており、こちらも一般の観光客のみならずハイカーも含め人気となっています。



明神橋

 一般的な上高地散策で終点となるのが「明神橋」及び「明神池」です。明神池は上高地明神に鎮座する明神岳を神体とする穂高神社の奥宮の更に奧にあり、池には群れをなして泳ぐイワナの姿を見ることができます(拝観料 300円)。
 明神池よりさらに梓川左岸を奧にすすんだ先には徳沢園があり、そこが上高地散策道の終点となります。なおそこから先は「徳沢コース」と呼ばれ、本格的な上級者向けコースとなっています。



上高地の標高と気温


 上高地は周囲を標高2000m級の山々に囲まれ、梓川沿いに開けた上高地エリアの標高も平均で約1600〜1500mの山岳地帯となっています。高原リゾートとして有名な軽井沢の標高が800〜900mですから、上高地がいかに標高の高いところにあるかお分かりいただけると思います。
 さて標高が高いと気になるのが気温です。都心部に住んでいる方が暑いからといって薄着で上高地に出かけ思わぬ寒さにみまわれたというのはよく聞くお話です。
 一般的に標高が100m高くなるごとに気温は約0.6℃下がるとされ、上高地の麓にある標高約600mの松本市の平均気温は上高地に比べ5度〜10度ほど高くなっています。また東京、大阪といった大都市圏は松本市よりも平均気温が2〜3度高くなっており、おおよその目安として上高地は大都市圏に比べ10〜15度ほど気温が低いと思って下さい。
 上高地における過去の気象データを紐解いていくと5月のGWや10月の連休時の平均気温は12〜15度ほど。場合によっては10度を下回る事もあり、平野部における初冬もしくは桜が咲く直前の気温と似ています。また山岳地ということもあり気候が変化しやすので、上高地に出かけるさいには、「簡単に脱ぎ着のできる厚めの服装」を強くお勧めします。また春秋は風を通さない防寒用の上着は必ず用意しておきましょう。
 「暑いときは服を脱げばよいですが、寒いときに着る服が無い場合は大変困ります」当たり前の事ですが山岳地や北国等に旅行されるさいの基本です。
 この他帽子も必須です。上高地は気温が低いですがそれは標高が高いからであって、紫外線は標高が高い分強くなってます。防寒用の帽子の他に日差し対策用の帽子を用意しておくと安心です。


標高と植物

 標高1500mに位置する上高地。ケッペンの気候区分では亜寒帯湿潤気候に属し、植生は落葉広葉樹林帯と亜高山帯針葉樹林の境界線付近となっています。この為、双方の森林の植生が混在し、さらに湿原植生も合わさった豊かな森となっているのです。


上高地の観光ベストシーズン

 
 上高地のベストシーズンはズバリ日本中が一番暑く蒸し上がる真夏です。この時期は上高地を最も爽やかに感じられる時期のひとつで7月の梅雨明けから8月の盛夏辺りまでは、観光、登山目的で多くの方が上高地を訪れます。なお筆者個人的には新緑の5月下旬から6月中旬が好きですが、この時期の上高地は朝夕の気温がまだまだ低いことや梅雨と重なるので訪れる際には注意して下さい。



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