戸隠神社(とがくしじんじゃ)の観光・宿




戸隠神社 戸隠神社は日本神話における天岩戸伝説において、天照大御神がお隠れになった天岩戸を「もう二度と太陽神である天照大御神がお隠れになり世が闇夜につつまれないように」と怪力無双の神様である天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)が放り投げて落ちた先にできたと伝わる霊峰戸隠山の麓に鎮座する宝光社、中社、奥社、火之御子社、九頭龍社の総称です。これら五つの社のうち宝光社、中社、奥社、火之御子社の四社には天岩戸伝説に縁のある神様が、残りの九頭龍社には元々戸隠の地で信仰されていた地主神が祀られています。
 創建は「学問」という僧が現在の奥社がある場所で修験を始めた849年とされていますが、地主神である九頭龍社はそれよりも以前から信仰されていたといわれています。
 神仏習合が広まった平安時代末の頃から山岳修験の道場として栄えましたが、明治時代の神仏分離令により寺と神社は切り離され、多くの僧侶は還俗して神官となり現在の戸隠神社となりました。
 戸隠神社が鎮座する戸隠高原は霧深く自然豊かな高原で、名物の戸隠そばや戸隠の自然を満喫しようと毎年多くの方が訪れる長野県を代表する観光名所のひとつとなっています。


※本ページに記載されている情報については変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。


戸隠神社公式HPhttps://www.togakushi-jinja.jp/



主な見所(奥社・中社 等々)


 戸隠は天岩戸伝説の他に山岳密教の文化も伝わる自然豊かな地域で、奥社・九頭龍社、火之御子社、中社、宝光社の5社からなる戸隠神社の他に、自然が織りなすパワースポット「鏡池」など見所が点在しております。本項ではこれら戸隠の主な見所についてご説明していきます。
 なお各パワースポットの効果や祀られている神々の由緒等については別途「パワースポット戸隠神社」のページを、また各見所への行き方については別途「戸隠神社へのアクセス」のページをご参照ください。





奥社

地図中 @  
戸隠神社 奥社 奥社は戸隠の北西部の奧に鎮座する戸隠神社の本社で、社は天岩戸伝説にちなんでか半分ほど岩窟に埋まったような状態で鎮座しています。背後には戸隠山がそびえ、奥社に続く参道には500mにも及ぶクマスギの並木や、小川が流れている所も有り心癒やされます。ちなみにこの杉並木は2015年のJR東日本大人の休日倶楽部CMに使用されておりまだご記憶に残っている方も多いと思います。なお参道後半は石段の坂道が多くなりますし、参拝者の数に比べ参道が狭い上に下記の九頭龍社が直ぐ隣に鎮座している事もあり、休日は参拝待ちの行列ができることもあります(順番待ちは長くても大体30分ほどですが、急な石段上で待つこととなります)ので参拝の際には足元のしっかりした装備で訪れることをお勧めします。


参拝時期・時間
 4月下旬〜1月上旬 拝観自由(授与所は9時〜17時 ※季節により若干時間が前後します)

駐車場 有り 100台

アクセス
 JR長野駅からバスで約1時間10分。バス停から奥社までは参道を歩いて40分ほど時間を要します。道中は急な坂道や階段もありお年寄りや足腰の弱い方、お子様方などは少々きついかもしれません。



九頭龍社

地図中 @  
戸隠神社 九頭龍社 奥社の直ぐ近くに鎮座している社で祭神は九頭龍大神。古来よりこの地方の地主神として信仰されておりその歴史は奥社に天手力雄命が鎮座する以前といわれ、戸隠五社のなかでは特別な立ち位置にある社です。

参拝時期・時間
 4月下旬〜1月上旬 拝観自由(授与所は9時〜17時 ※季節により若干時間が前後します)



随神門

地図中 A 
戸隠神社 随神門 奥社の参道入り口から奥社までは約2kmの参道が続いていますが、入り口から15分ほどの所には朱塗りの立派な門があり、その先には樹齢400年の杉並木が続いています。この朱塗りの門が随神門で、神域に邪悪なものが入り込むのを防ぐ為に設けられています。元々は仁王門で苔むした屋根は独特の雰囲気を醸し出しています。



中社

地図中 B 
戸隠神社 中社 戸隠のほぼ中心部に鎮座する神社で1087年に建立され1956年に再建されました。祭神は天岩戸を開く方法を考案した知恵の神 思兼命(おもいかねのみこと)。境内には樹齢700年のご神木と樹齢800年(900年ともいわれています)の三本杉があり、戸隠神社の社務所も設けられており(冬期も開所しているの社務所は中社のみとなります)、位置的に戸隠の中心部に鎮座し門前にはお土産店なども建ち並んでいることもあり、多くの参拝客で賑わう戸隠神社の中心的お社です。


参拝時期・時間
 参拝自由 ご祈祷などは9時〜17時(冬は〜16時30分)

駐車場 有り 110台

アクセス JR長野駅からバスで約1時間。中社宮前で下車。



火之御子社

地図中 C 
 創建は1098年とされ、祀られている神様は天岩戸の前で舞った天鈿女命(あまのうずめのみこと)。このお社は神仏習合時代も一貫して神社として存在し続けたお社で、境内では樹齢500年以上と伝わる「縁結びの杉」や西行桜を見ることができます。

参拝時期・時間 参拝自由 

駐車場 無し

アクセス JR長野駅からバスで約1時間。戸隠営業所下車。徒歩10分。



宝光社

地図中 D 
 創建は1058年の古社で、270あまりの石段の先にある社殿は神仏習合の影響を色濃く残し、その様は荘厳の一言につきます。祭神は思兼命の娘である天表春命(あめのうわはるのみこと)。なお足腰の弱い方の為に別途「女道」と呼ばれる勾配の緩やかな参拝道も整備されています。

参拝時期・時間 4月下旬〜11月 9時〜17時 

駐車場 有り 15台

アクセス JR長野駅からバスで約50分。宝光社宮前下車すぐ。



鏡池

地図中 E 
戸隠 鏡池 自然豊かな戸隠高原にあってひときわ景色が見事な池。戸隠連峰の峰々を鏡のように湖面に映し出すことから鏡池の名前がつけられました。特に無風で淀みの少ない早朝の光景が見事といわれ、近年はパワースポットとしても知られるようになってきました。最寄りのバス停「鏡池入り口」から徒歩40分ほどですが、別途 中社前から鏡池を経由して奥社の随神門まで続く約5kmの遊歩道も整備されており、こちらの所要時間は約2時間となっています。冬は雪に閉ざされますがスノーシューを履き奥社から訪れる事が可能です。

散策自由

駐車場 有り 50台

アクセス JR長野駅からバスで1時間。鏡池入り口下車 徒歩40分



戸隠森林植物園

地図中 F 
戸隠 森林公園 戸隠神社奥社の近くにある森林公園。広大な敷地内では多くの草花の他に水芭蕉や蛍、約120種ほど生息しているとされる野鳥も観察できます。自然公園ですので雨上がりの日などはぬかるんだりしますが、施設はトイレをはじめ綺麗に整備されており落ち着いてゆっくりと自然を楽しむことができます。

営業時期・時間
 4月下旬〜11月 散策自由(八十二森のまなびやは9時30分〜17時 毎週月曜日休館)

駐車場 有り 60台

アクセス JR長野駅からバスで1時間5分 森林公園下車すぐ。 


時間


 戸隠神社における参拝は原則自由ですが、社務所等の受付は9時から17時となっております。ただし冬になると開いている社務所は中社のみとなり(中社以外の社の御朱印やお守りも授与することができます)、その時間は9時から16時30分となります。各社務所が開所している時期については別途「パワースポット戸隠神社のご利益」のページでご説明しておりますので、そちらをご参照下さい。




五社巡りに要する時間

 全部で五つの社の総称である戸隠神社。せっかく訪れたからには全て巡りたいものです。この戸隠全ての社を巡ることを一般的には「五社巡り」と呼んでいますが、五社巡りに要する時間はルートや移動手段によってそれぞれ異なってきます。本項ではこの五社巡りに要する時間についてご説明していきます。

  • 戸隠神社 時間


車での所要時間

 車で五社巡りをする場合は上信越自動車道「長野IC」で降りた場合は宝光社側から、「信濃町IC」で降りた場合は奥社・九頭龍社側からスタートするのが一般的です。各お社の入り口や駐車場はいずれも県道36号線沿いに位置しているので、道路が空いてさえいれば以外とスムーズに回れますが、筆者の個人的感想としては車でのアクセスはしやすいですが、到着してから参道を歩き社まで行くのが一苦労となっています。
 注意点としては火之御子社の駐車場は車3台ほどしか駐めることができないこと。この為最初から火之御子社の駐車場は当てにせず中社もしくは宝光社の駐車場に車を駐めて歩いて訪れた方が無難です。
 以上の事を勘案した上で車で巡った場合の所要時間は以下の通りとなります。

宝光社(10分)→5分→中社駐車場→15分→火之御子社(10分)→15分→中社(10分)→5分→奥社駐車場→30分→奥社・九頭龍社(20分)→30分→奥社駐車場  合計150分=2時間30分

 ただし上記の時間はあくまでも最低所要時間であって、実際には休憩やトイレの時間も必要ですし、昼食やお土産屋さんに立ち寄ったりもします。また土日祝日など繁忙期は奥社を中心に30分ほど順番待ちすることもあります。以上の理由から車での移動であっても3〜4時間ほど時間をみておいた方が無難です(あくまでも実体験に基づく筆者の個人的意見です)。


混雑時の臨時駐車場について
 戸隠地方では繁忙期に限定して戸隠郊外のスキー場に臨時駐車場を設け、そこからシャトルバスを運行させています。シャトルバスは戸隠スキー場・奥社入り口駐車場・鏡池(10月のみ)・中社西駐車場といった主要箇所に停車してくれるので、臨時駐車場開設時は最初からそちらを利用するのも一案です。




徒歩での所要時間

 徒歩で五社巡りをする場合、バスで奥社入り口もしくは宝光社まで行き、そこから順番に参拝していく最短ルートと、中社を中心に奥社及び宝光社の区間をそれぞれ異なる散策路を通って往復するルートがあります。後者の往復ルートは鏡池をはじめとした自然散策路全てのルートを見て回る事ができますが、時間は丸1日要します。最短ルートは

宝光社(10分)→5分→火之御子社(10分)→15分→中社(10分)→20分→奥社入り口→30分→奥社・九頭龍社(20分)→30分→奥社入り口  合計150分=2時間30分

と車で巡るのと時間は変わりありませんが上記と同様の理由で3〜4時間ほど時間をみておいた方が無難です。なお筆者個人的には徒歩で巡るのであれば最短ルートではなく全てのルートを巡る往復ルートを選んだ方がより良い旅の思い出を作る事ができるのでないかと思っております。



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