パワースポット戸隠神社



 神代の時代、怪力無双の神様が放り投げた「天岩戸」が落ちてできたと伝わる霊峰戸隠山。その戸隠山の麓に点在する戸隠神社は古来より信仰を集めている社であり、近年はパワースポットとして多くの方が訪れるご利益スポットになっています。
 戸隠神社がパワースポットと呼ばれる理由は神代の時代まで遡る由縁や2000年以上ともいわれる歴史、そして幻想的かつ神秘的な戸隠の自然等があげられると思います。これらは筆者が写真や言葉でご説明するより、皆さんが実際に訪れて自ら体現するのが一番だと思いますが、本ページではパワースポットと呼ばれる戸隠の各スポットをそのご利益や由縁を添えてご説明していきたいと思います。


 戸隠神社のパワースポットにおける属性は「地」といわれています。なお「属性」の考え方については別途「パワースポットの属性」のページをご参照下さい。


※本ページに記載されている情報については変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。



各パワースポット及びご利益


 一般的に戸隠地方におけるパワースポットと呼ばれる場所は戸隠五社に鏡池をあわせた下記の六箇所といわれています。本項ではこの六箇所を中心にご説明していきます。

各パワースポットの効果・ご利益

 奥社 開運・心願成就・五穀豊穣・スポーツ必勝

 九頭龍社 農業・商業・虫歯治癒・縁結び

 中社 学業成就・商売繁盛・開運

 火之御子社 舞楽芸能の上達・縁結び・夫婦和合・火防

 宝光社 開拓・学問・安産・厄除け

 鏡池 自然のパワー・恋愛成就


  • 戸隠 パワースポット 地図



奥社

戸隠神社 奥社  奥社の祭神は天岩戸伝説で天照大御神を岩戸から引き出した天手力雄命(あめのたぢちからおのみこと)。 天手力雄命が二度と天照大御神が御隠れにならないようにと、放り投げた天の岩戸が信州の戸隠に落ちて戸隠山になったと伝えられています。主なご利益としては開運、心願成就、五穀豊穣、スポーツ必勝などがあり、おみくじや御朱印は奧の社務所で授与することができます。


飯縄社(いいづなしゃ)
 健康運アップのスポット。戸隠にほど近い飯縄山の神様 飯縄明神を祀る、奥社の摂社です。祠は奥社参道後半、石段途中の左手にあります。
 祭神である飯縄明神(飯縄権現)は山岳信仰・忍術等の修験道場だった飯縄山(飯縄神社)の神様でダキニ天と不動明王信仰が習合したものといわれています。上杉謙信や武田信玄をはじめとした有名な武将達が信仰した戦勝の神様で、そのお姿は上杉謙信の兜とされる「鉄錆塗六十二枚張兜」の前立てにも用いられています。



九頭龍社

戸隠神社 九頭龍社  祭神は九頭龍大神。古来よりこの地方の地主神として信仰された水を司る神様。その歴史は奥社に天手力雄命が鎮座する以前といわれています。
 古来より農業、商業の神様として信仰を集めており、雨乞いや縁結び、虫歯治癒 等のご利益があるといわれています。


中社

戸隠神社 中社  祭神は天岩戸を開く方法を考えた思兼命(おもいかねのみこと)。思兼命は天岩戸開きの際に神楽を提案した知恵の神様で、学業成就、商売繁盛、開運などのご利益があるといわれています。こちらのお守りは龍の天井絵をあしらったもので受験生などに人気があります。



火之御子社

 祭神は天岩戸の前で舞った芸能の女神 天鈿女命(あまのうずめのみこと)。天鈿女命は天宇受賣命とも記され芸能や俳優の祖神で、日本で最初の踊り子にして託宣を授かる巫女の起源ともいわれています。また夫は猿のお面で有名な「猿田彦」です。
 この芸能の神様である天鈿女命の主なご利益としては縁結びや夫婦和合、火防などがあります。



宝光社

 祭神は思兼命の娘である天表春命(あめのうわはるのみこと)。天岩戸伝説には直接登場していませんが、饒速日命天磐船に乗って天降った時、護衛として随従した32柱の神の1柱といわれています。開拓、学問、安産などのご利益があるといわれています。



鏡池

戸隠 鏡池 戸隠連峰の峰々の美しい光景を鏡のように湖面に映し出すことから大自然のパワーをもらえるパワースポットとして知られるようになった鏡池。恋愛運アップの効果もあるといわれ若い女性を中心に多くの方が訪れます。特に無風で淀みの少ない早朝の光景が見事といわれています。


御朱印・おみくじ


 本項では戸隠五社における御朱印やおみくじを授与するさい事前に覚えておいた方がよいと思われる事柄や注意点等についてご説明していきます。



おみくじ

 戸隠五社では御朱印は全ての社務所で授与できるのに対しておみくじを引けるのは中社と奥社・九頭龍社の2箇所になります(冬は中社のみ)。
 そしておみくじの授与する方法が独特で、年齢(数え年)と性別を告げると、神主さんが社務所奥で祝詞を読み上げてくれたうえで、「おみくじ」を引いてくれる仕組みとなっており人気となっています。




御朱印

 戸隠神社の御朱印は五社それぞれあるのですが、火之御子社のように1年を通して無人であったり、季節のよっては社務所が閉鎖される所もあります。また一般的に御朱印は参拝後に授与するとよいといわれていますので、御朱印巡りの際には上述の事柄を事前に調べ整理したうえで参拝する必要があります。
 以上のことを踏まえ戸隠神社で御朱印を授与する際の注意事項について以下にご説明していきます。

戸隠神社 御朱印


御朱印受付時間
 午前9時〜午後5時


奥社・九頭龍社
 奥社と九頭龍社は互いに別々の神様が祀られておりますが、社はほぼ隣同士で手前にある社務所では御朱印が二社分一緒に授与することができます。1月初旬以降は社務所が閉鎖されますが中社で授与することができます。


中社
 一年間を通じて社務所は開いており、他の社務所が閉鎖される冬場は中社ですべての社の御朱印を授与することなります。


火之御子社
 前述してあるとおり社務所は無く通年を通して無人なので普段は宝光社及び中社で、冬場は中社で御朱印を授与する事ができます。


宝光社
 普段は宝光社で、冬場は中社で授与することができます。なお宝光社の社務所は奥社・九頭龍社と異なり11月下旬に閉鎖されるので(奥社・九頭龍社の社務所は1月初旬に閉鎖)間違わないように気をつけて下さい。



 以上 各社務所の開所時期を表に表すと以下のようになります。
  • 戸隠神社 御朱印 社務所
 要約すると通常時は火之御子社以外は各社務所で冬場は中社で御朱印を授与することとなります。仮に冬場に御朱印を授与する場合、各社を参拝し最後に中社を参拝して御朱印を授与するのが理想となります(御朱印は参拝後に授与するのが良と言われているため)。



混雑状況
 戸隠神社では手書きで御朱印を書いてくれるので10人ほど並んでいる場合でも、30分ほど順番待ちすることがあります。特に奥社では九頭龍社の御朱印も併せて授与するので意外と時間がかかる傾向にありますので心に留めておいておいてください。