青島神社
青島神社は宮崎市の南東部にあり、日向灘に浮かぶ周囲1.5キロメートルの小さな島「青島」のほぼ中心に鎮座している神社です。周囲を椰子の木やビロウといった亜熱帯の植物に囲まれた「国の特別天然記念物」に指定されている離れ小島で、現在は青島へ橋が架けられ歩いて行くことができるようになっていますが、江戸時代の中頃までは一般の人は島に入ることができない御神域とされてきました。
また青島は
日本神話の「海幸山幸」の舞台とされる所で、お話の主人公である山幸彦(彦火火出見尊)が竜宮城から戻ってきて宮を構えた場所とされており、境内にある「玉の井」は竜宮城への入り口だったといわれています。そしてお話の主人公である山幸彦(彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと))と豊玉姫命(とよたまひめのみこと)の夫婦神を祀っている事から青島神社は縁結びや安産、航海安全等の御利益があるといわれ信仰を集めています。
この他宮崎県はその温暖な気候からプロ野球の巨人軍をはじめとした各スポーツチームのキャンプ地となっていることでも知られており、特に巨人軍の選手達は毎年青島神社を訪れ絵馬を奉納していくことから、巨人ファンにとっても特別な神社となっています。
なお余談となりますが青島神社にはトイレはありますが、離れ小島で維持管理が大変な為か有料となっています。日本中色々巡っている筆者も善意の募金箱が置いてあるトイレはいくつか見たことがありますが、有料は初めてでした。無料の公衆トイレは青島へ渡る橋(弥生橋)の手前にありますので、事前に用を足しておけばよいでしょう。
参拝時間: 6:00〜日没まで
授与所:8:00〜17:00
※本ページに記載されている情報については変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。
公式HP→
https://www.miyazaki-city.tourism.or.jp/
御朱印
青島神社では御朱印・御朱印帳を授与所で授与することができます。授与所の受付時間は8時〜17時となっていますが、詳細は
公式サイトをご確認ください。
御朱印
青島神社の御朱印は「青島神社の御朱印」と「弁財天の御朱印」の2種類がセットとなっています。これは青島が「日向之国七福神霊場」の札所でもあることが理由で、島内には七福神の1柱である弁財天も祀られています。このことから御朱印は青島神社と弁財天の2種類がセットになっているのです。
また季節に応じ限定御朱印の授与を行っている事もあります。
御朱印帳
青島神社の御朱印帳は下記の3種類となっています。
青島神社の御朱印帳
新郎の御朱印帳
新婦の御朱印帳
スピリチュアル
青島神社が鎮座する青島は九州でも有数のスピリチュアルスポットとして人気があります。
それは青島は日向灘に広がる青い空と海を借景に日本国内においては珍しい亜熱帯の植物群が生い茂っていることや、島の周囲が「鬼の洗濯板」と呼ばれる奇岩に囲まれているといった、非日常的な光景が間近に見られる事が理由としてあげられます。
特に亜熱帯の植物群は青島周辺でも他では見る事ができず、青島神社の境内を歩いているとまるでジャングルの中を歩いているような錯覚を覚えます。なかでも「祈りの古道」と呼ばれる元宮へ通じる参道には沢山の絵馬が吊されており、周囲の亜熱帯の植物群と相まって神秘的な雰囲気となっています。
パワースポット
青島はスピリチュアルスポットであると共にパワースポットとしても知られています。これは前述の青島がスピリチュアルスポットである事と同じ理由と推測され、青島の熱帯及び亜熱帯の植物群は北半球では最北に位置し、橋を通って島に渡った途端亜熱帯のジャングルの様相を呈する様はまさにパワースポットと呼ぶにふさわしい光景です。また鬼の洗濯板もGoogleマップなどの上空写真で青島を見てみるとそのすごさが分かりますし何らかのパワーが作用していると思う人が多いのも納得できます。
本宮周辺では弥生時代の物と思われる土器が出土しており、古代の人々もこの青島でスピリチュアルなパワーを感じていたのかもしれません。
幸せの黄色いポスト
青島に渡る橋「弥生橋」のたもとにあるのが、「幸せの黄色いポスト」。青島神社の主祭神である「山幸彦」と「豊玉姫」の故事にちなんで設けられました。ポストのすぐ近くには撮影台があり、青島はもちろん鬼の洗濯板や日向灘をバックに記念撮影ができる、青島随一の撮影スポットになっています。
鬼の洗濯岩
青島神社が鎮座する青島を囲うように連なる「鬼の洗濯板」。「青島の隆起海床と奇形波蝕痕」として天然記念物に指定されており、Googleマップなどの上空写真で見てみると、まさに洗濯板で青島が摺りおろされているようにも見えます。
この鬼の洗濯板は青島から南の巾着島までの約8km(沖合100m)に渡る海岸沿いからも見る事ができる宮崎県を代表する景勝地で、青島神社への参拝の際、すぐ間近で見る事ができ、干潮時は岩場に降りて散策することもできます。
このような隆起海岸は他ではあまり見る事ができず、青島神社の参道にある朱色の鳥居や亜熱帯の植物群と相まって周辺は人気の撮影スポットになっています。
この鬼の洗濯板は海底に堆積した砂岩と泥岩の層が約700万年ほど前に傾きながら隆起し、長年に渡る波の浸食によって柔らかい部分(泥岩)が削られ現在のような形になったと推測されています。ですから実際に鬼の洗濯板に降りてよく見てみると隆起した岩と岩の間は砂礫(泥岩)となっています。
前述してあるとおり、鬼の洗濯板へは干潮時に降りることができ、潮だまりにのこされた生物を鑑賞することも遊ぶこともできますが、足場が悪く滑りやすくなっているので岩場へ降りる際には履き慣れた滑りにくい靴を履くようにしましょう。
時間
観光に要する時間
青島神社境内を散策する際の所要時間は、個人差はあると思いますが大体約40分から約60分ほど。写真撮影したり鬼の洗濯岩に降りたりしても1時間半ほどあれば十分だと思います。
この他青島には一周約1.5kmほどの散策路が海岸沿いに設けられており15〜20分ほどで一周することができます。
この他各駐車場や駅からの時間を考慮するとプラス15分程度となります。
電車やバスで訪れた場合、運行本数が少ないので帰りの時間を考慮しながら散策するとよいでしょう。
また現地の方のお話では青島へ渡る橋は近年の温暖化の影響か、大潮の満潮時などは海水に浸ってしまうことがあるそうです。鬼の洗濯板が見れるのは干潮時ですし、青島神社へ訪れる際には干潮時を狙って時間調整するのも一案です。
参拝時間・受付時間
参拝 6:00〜日没まで
授与所 8:00〜17:00(冬は8時半から)
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