中尊寺 白山神社
白山神社の祭神は、伊邪那岐尊(イザナギノミコト)・伊邪那美尊(イザナミノミコト)で、慈覚大師が加賀の一の宮(現在の石川県の白山本宮)より分霊されて一関磐井川の上流(現在の一関市本寺)にあったお社を平泉に遷座し奉り勧請したのがはじまりと言われてます。以後北方を鎮護する神として、また
中尊寺が建立されてからは中尊寺の鎮守としても信仰されてきました。
なお白山神社そのものは白山信仰に関係があり、北陸の霊峰白山で修行をした修験者達によって全国に広められたと言われています。
また境内にある能舞台と鳥居は、嘉永6年(1853年)旧伊達藩主伊達慶邦公によって建立寄進されたもので、能舞台は橋掛、楽屋などを完備した構成の近世能舞台遺構としては東日本では唯一とされ、平成15年5月、国の重要文化財に指定されています。
最後に余談となりますが中尊寺の白山神社では通常6月と12月にしか設置されない厄払いの「茅の輪」が常におかれておりこの「輪」をくぐってから参拝するようになっています。
白山神社と茅の輪
中尊寺の西物見にある白山神社。中央にある茅の輪(ちのわ)をくぐってお参りをすると願いが叶う言われています。前述してありますが、正面に見える茅の輪は通常通常6月と12月にしか設置されないものですが、ここ中尊寺の白山神社では一年中置かれています。
十二支守護神社
中尊寺の西物見にある十二支守護神社。中尊寺で配布されている地図では西物見と記されてたのですが、境内の案内看板には白山神社と記されていました。ここからも北上平野を一望する事ができ、その眺めは見事です。
能舞台
中尊寺白山神社隣にある能舞台。舞台はL字型に作られています。奥に見えるのが白山神社でその奥が西物見となっています。この日は奉納舞台が近いとあって米ぬかで舞台を磨いており、あたりはなんともいえない清らかな香りがただよっていたました
こちらは少々離れたところから見た光景。写真では小さめに見えるが実際はかなり広い。ここでは四季折々の郷土芸能が披露される。
能舞台の入り口。屋根は見事な茅葺きで、両脇の杉の木が能舞台を守護するように林立しています。なお建物の左側が上項に掲載している舞台になっています。
白山神社周辺の光景
中尊寺の
白山神社の近くにある社。中尊寺の能舞台へと続く山門をくぐった先にあり、この社は案内図には示されてないようでした。位置的には中尊寺境内の一番奥にあり境小鳥達の楽園となっていました。
こちらは上述のお社につづく山門の光景。ご覧のように山門裏の梁には小石が積み上げられています。なにかの信仰なのでしょうか?