トレッキング・登山



 トレッキングとは山歩きの意味、また登山とは山の山頂目指して山を登ることですが、そういう意味では八幡平ほどトレッキングが似合う山はなく、反対に登山という言葉が似合わない山はないと思います。
 その理由は駐車場があるレストハウスから山頂付近までなだらかな地形が続き、登山道を歩いてものの20分もしないうちに山頂にたどり着く事ができるからです。
 これら山頂付近の登山道(トレッキングコース)は道中急な道もなく、数々の湿原や湖沼群が広がり初心者でも気軽に難なく山頂にたどり着く事ができます(山頂までのコースは往復で40分・1.8kmの道のり)。
 なお中腹の黒谷地湿原や茶臼岳方面から登山道を縦走し山頂を目指す場合、こちらも比較的平坦なトレッキングコースとなってはいますが、距離が5〜7kmほどありますのでそれなりの装備や技量、体力が必要となってきます。


八幡平トレッキング 散策マップ 


八幡平 トレッキング 散策マップ




 上のトレッキング散策マップは八幡平観光協会が配布している地図ですが、それを分かりやすく簡素化した散策マップが下の地図になります。
 主なトレッキングコースは3コースとなりますが、これらは次項でアクセス方法や駐車場の有無等も含め特徴をご紹介していきます。

八幡平トレッキング 散策マップ


アクセス・駐車場について


 限らず登山する際に気になるのが駐車場の場所やアクセス手段です。
 八幡平の場合、「八幡沼・ガマ沼展望コース」及び「源太森コース」を歩く場合は起終点が共に「八幡平山頂レストハウス」となりますが、「黒谷地湿原・茶臼岳コース」を歩く場合はアスピーテライン沿いにある登山道入口が起終点となっており、主な登山道入口には車数台が駐車可能な駐車帯及びバス停が整備されています。なお歩き方としてはアスピーテライン上にある各登山道から入山し山頂レストハウスを目指し、レストランや休憩所で体を休めながらバスを待ち、再びスタート地点に戻ってくるスタイルが一般的となっています。


アクセス

 前述してあるとおり主な登山口にはバス停も設けられておりバスから直接入山することができますが、バスの運行期間は5月中旬から10月中旬までとなっています。また車でアクセスする場合、アスピーテラインは一本道ですので迷うことはありませんが、各登山口の場所は少々分かりにくくなっていますので事前に場所は確認しておいた方が無難です。


駐車場

 駐車場は八幡平山頂レストハウスに大規模な駐車場が整備されている他、各登山口には車数台駐車可能な駐車帯が設けられています。山頂レストハウスの駐車場は満車となるようなことは滅多にありませんが、各登山口の駐車帯は駐車可能台数が少ないこともあり、ハイシーズン時は平日でも午前中の早い時間帯から駐車スペースが無くなってしまうこともあります。


八幡平トレッキング コース一覧 


 本項では上記散策マップを元に各コースの特徴をご紹介していきます。なお八幡平におけるトレッキングコースは散策マップに記されている他にも多数ありますが、それらは草深い獣道のようなコースで筆者も実際に歩いた事がないので割愛させていただきました。


八幡沼・ガマ沼展望コース

 ガマ沼・鏡沼・メガネ沼といった山頂付近の湖沼群を一周するコース。見所が多数あり八幡平トレッキングの基本とも言えるコースで散策者も一番多いです。もし八幡平を始めて訪れたという方は、まずこちらのコースをおためし下さい。


トレッキングコース入り口
八幡平トレッキングコース入り口 八幡平のトレッキングコース入り口の光景。アスピーテラインが開通となった4月下旬の様子で、スノートレッキングや春スキーを楽しもうと多くの方がトレッキングコースを登っていきます。

八幡平ハイキングコース入り口 こちらはトレッキングコースの入り口普段の光景。ここから八幡沼をはじめとする、多数の沼々や八幡平の山頂に行くことができる。山頂付近は雪の重さで倒され枯れてしまった木々が目立ちます。

八幡平の頂上
八幡平 頂上 八幡平の頂上にある展望台。北東北のほぼ中央に位置し、視界を遮る山が無い為、遙か彼方にある周囲の山々の眺望が楽しめます。眺めは最高で初心者でも気軽に登山できるのもうれしいところです。なお頂上の標高は1,613m。

鏡沼
鏡沼 八幡平の鏡沼。八幡平の頂上付近にある湖沼群の一つで、その名の通り湖面が鏡のように周囲の景色を映し出しています。八幡平登山道(トレッキングコース)の途中にあり、一番左側(西側)の登山道を利用すれば一番最初に見ることとなる沼です。

八幡平 鏡沼 初夏の光景 こちらは鏡沼初夏の光景。融けかかった残雪がまるでホタテ貝のように波打っています。これでも7月中旬の光景で、埼玉から来られたという登山客は「まぁ。なんてことでしょう!」と感嘆の声を上げていました。

ドラゴンアイ
雪解けの八幡平 こちらは少々昔の写真となりますが、2012年6月上旬の鏡沼の光景。八幡平山頂付近ではこの時期でも雪が残っており、鏡沼はご覧のように何故か池中央に円盤形に雪が残ります。この光景は毎年見られるもので、以前は一部の愛好家のみに知られていましたが、2016年に海外のSNSで紹介されると一気に知名度がアップし「八幡平ドラゴンアイ」と称され多くの方が訪れるようになりました。写真撮影当時はほとんど知られてなくご覧のように閑散としています。

八幡平 ドラゴンアイ こちらが現在の鏡沼初夏の光景です。ドラゴンアイがマスコミ等で紹介されたことにより、一気に知名度もアップし以前とは比べようもないほど多くの方が訪れるようになりました。なおこの日は上空にドローンも飛行していました。

メガネ沼
メガネ沼 八幡平のメガネ沼。メガネ沼は隣り合った2つの沼の総称。2つならんだ形が眼鏡に見えます。なおこちらは右の眼鏡を担当する沼で、奥に左目を担当する沼(窪地)が見えます。また右手にある盛り上がりが鼻にあたり人の顔のように見えるというわけです。

八幡平 眼鏡沼 こちらは八幡平メガネ沼7月上旬の光景。まだ雪が残っています。メガネ沼は八幡平山頂付近の眺望スポットの一つで登山道(トレッキングコース)沿いには展望所数カ所設置されています。

ガマ沼
雪解けの八幡平 ガマ沼 雪解けの八幡平山頂ガマ沼付近の光景。撮影した季節は6月でしたが、ご覧のように残雪が残っています。なおガマ沼から山頂までは平らな道となっており、仮に雪に雪に覆われていても、雪に突き刺したポールを目印に進んで行くことができます。またこの時期の湖沼群は雪解けの水が流れ込み水の色が黒く透き通って見え、緑に覆われて透明な水の色をする夏場とはまた違った光景となっています。なおあと半月もすれば一斉に若葉が生い茂る新緑の季節となり、同時期の麓はすでに若葉が生い茂るリゾートシーズンが到来していました。

源太森コース

 源太森コースは八幡沼を一周するコースで、源太分かれの先、黒谷地湿原の手前にある源太森へ行くコースであることからこの名前が付けられたといわれています。コースは距離こそありますが、ほぼ平坦な道で、初心者でも十分楽しめます。八幡沼の光景とコース場に点在する湿地帯が主な見所となっています。

八幡沼展望台
八幡沼 展望台からの光景 展望台から見た八幡沼の光景。八幡沼の展望台は八幡平山頂へ通じるコース(八幡沼・ガマ沼展望コース)と八幡沼を一周するコース(源太森コース)との分岐点にあり、多くのトレッキング客が休憩する場所です。八幡平山頂の散策路を歩いていると突然目の前にご覧のような大きな八幡池が広見えてきます。なお対岸の森の向こうには広大な湿地帯が広がっています。

八幡沼のトレッキングコース
八幡平のトレッキング 八幡沼のトレッキングコース。コースの周囲は湿地帯で覆われており、その上に遊歩道が整備されています。八幡沼周辺は9月頃になると爽やかな気候が続き、絶好のトレッキングコースとなります。

八幡沼のトレッキング客
八幡沼のハイキング客 八幡沼のトレッキングコースで休憩している登山客の皆さん。弁当を持参していたようでベンチに腰掛け食べていました。このような光景を見ていると登山やトレッキングというよりはハイキングのイメージイメージがピッタリときます。

八幡平のハイキング客 こちらは八幡沼の畔で弁当を食べているトレッキング客。八幡沼の遊歩道には休憩所が数カ所あり、ご覧のように八幡平の光景を眺めながら休憩することができます。

黒谷地湿原・茶臼岳コース

 八幡沼の東岸。源太分かれから東側のコースの総称。こちらは距離が長く、散策者も少ないまさに登山道といった雰囲気で上級者コースとなっています。筆者個人的には上述の2コースとは異なり観光客が旅行のついでに気軽に足を伸ばして散策できるようなコースではないと思います。
 また登山道入口もアスピーテライン沿いに設けられており、駐車場まで戻ってくる帰りのバスの時間なども事前に調べておく必要があります。


黒谷地湿原
八幡平 黒谷地湿原 八幡平の黒谷地湿原の光景。黒谷地湿原周辺はニッコウキスゲ等の花々が咲く湿原として登山客には人気がある所。ご覧の光景は平坦な道となっていますが、難易度は高いので油断などされぬよう気をつけてください。

八幡平の春スキー

八幡平の春スキー 八幡平の春スキー。山の稜線にスキーヤーの姿が見える。彼らは八幡平のトレッキングコースを登り、そこからスキーで下ってくる。春先ならではの楽しみ方です。


八幡平のハイキング


 ハイキングとは軽装で自然の風景や歴史的景観を眺めながら一定距離を歩くことをいいます。八幡平の山頂周辺のトレッキングコースは、まさに絶好のハイキングコースといってもよいでしょう。トレッキングコースは平坦な道がメインで、至る所に休憩用のベンチが設けられており、行楽シーズンになるとこのベンチに腰掛け八幡平の風景を眺めながら弁当を食べる登山客で賑わいます。ハイキングコース入り口にあるレストハウスの食堂では500円でおにぎり2個と薫製卵の弁当を販売しているので、弁当を持参して来なかった方もレストハウスでおにぎりを買いハイキングを楽しむ事ができます。(おにぎりの販売は終了となりました)


ハイキング客
八幡平のハイキング客 八幡平のハイキング客。平坦な道が続いていますが、これでも山頂までは10分ほどの所。ハイキング気分で気軽に山頂まで行けるのも八幡平の魅力のひとつです。

 おにぎり
八幡平レストハウスのおにぎり、薫製卵 こちらは昔の写真ですが、八幡平レストハウスで購入したおにぎりと薫製卵。お弁当はある意味ハイキングでは欠かすことのできない必須アイテム。それがレストハウスで購入できるというのもうれしいところだったのですが、現在は薫製卵のみ販売となっています。