甘樫丘



 甘樫丘は明日香村のほぼ中央部にある標高148mの丘です。言い伝えでは時の権力者蘇我氏が天皇の住まいを見下ろす丘の上に邸宅を建てたといわれていますが、その丘が甘樫丘とされ事実蘇我氏の屋敷跡と思われる遺構も発見されています。桜と菜の花の名所でありますがその名のとおり樫(ドングリ)の木も多数見られ、駐車場、展望台、トイレ等が整備され明日香村の憩いの場となっています。
 言い伝えでは乙巳の変のおり、飛鳥寺に軍勢を集めた中大兄皇子らに対し蘇我入鹿の父である蘇我蝦夷がこの甘樫丘に立て籠もり最後の一戦に備えましたが、群臣が味方せず孤立し蝦夷は自害したといわれています。甘樫丘は飛鳥時代強大な権力を握った蘇我宗家滅亡の地でもあるのです。


駐車場
 有り(有料) 500円 収容台数 普通車50台 大型バス20台

アクセス
 橿原神宮前駅から観光周遊バス(かめバス)で9分(甘樫丘下車) 徒歩で15分。もしくはレンタサイクルで約10分。

地図で場所を確認する


展望台からの光景


甘樫の丘 明日香村 甘樫の丘から見た飛鳥の光景。明日香村随一の展望所ということでキツイ坂道を想像していましたが意外と楽に登ることができました。展望台からは明日香の里が一望できるほか大和三山も見渡せ、桜と菜の花の名所でもあります。

明日香村 甘樫の丘 こちらは展望台から山側を見た光景。飛鳥時代には蘇我氏がここから天皇の住まい、つまり皇居を見下ろしていたといわれています。
 今では甘樫の丘は天気がよい日などは飛鳥散策では欠かすことができないビュースポットとなっています。