霧島神宮

霧島神宮は日本で初めて国立公園に指定された霧島連山の麓に鎮座する由緒正しき神社です。その歴史と規模は南九州随一を誇り、国道223号線の霧島神宮前交差点から見える一の鳥居は高さ22.4m、柱間16mと西日本一番の大きさとなっています。
霧島という地名は神話の時代に神々が高天原(神々がいるとされる天界)から地上を望むと霧島連山の頂上が「霧に煙る海に浮かぶ島」のように見えたという言い伝えが由来とされ、霧島神宮の背後のそびえる高千穂峰の山頂部には天孫(天照大神の孫)である
瓊瓊杵尊が降臨する祭に突き立てたとされる「天逆鉾」があります。
その霧島の地に鎮座する霧島神宮は降臨された天孫の瓊瓊杵尊が主祭神で6世紀の創建とされ、元々は高千穂峰と御鉢と呼ばれる噴火口の間に鎮座してましたが、霧島山の噴火による社殿の焼失を何度か繰り返し、1715年に現在の場所に社殿が建てられました。杉の老木に囲まれた厳かな雰囲気の漂う参道の先に鎮座する朱塗り社殿はその壮麗さから「西の日光」とも呼ばれ現在は国の重要文化財にも指定されています。なお霧島神宮に関する国宝及び重要文化財は以下のとおりとなっています。
国宝
霧島神宮の本殿、幣殿(へいでん)、拝殿
重要文化財
霧島神宮の登廊下、勅使殿、門守神社、神饌所
参拝時間 24時間 御朱印など授与所の受付は8時〜17時00分
入場料 無料
※本ページに記載されている情報については変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。
公式HP→
https://kirishimajingu.or.jp/
御朱印
霧島神宮では、通常御朱印と、アマビエの御朱印、そして「山神社」の御朱印をいただくことができます。この他霧島神宮ならではの頒布品として御朱印帳並びに御朱印帳専用手提げ袋があります。
なお山神社とは霧島神宮本殿裏手にある杉林の中に鎮座している祠で、大山津見神(おおやまつみのかみ)という山の神様が祀られています。大山津見神は霧島神宮の主祭神である瓊瓊杵尊の妻である木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)の父にあたる神様です。
祈願・授与所受付時間 8:00〜17:00
霧島神社 霧島神宮 違い
霧島神宮は創建当時霧島神社と呼ばれ、霧島山の噴火による焼失で何度か移転を繰り返した事から鹿児島から宮崎にかけて「霧島」と名の付く神社がいくつかあります。本項ではこの霧島神社と現在の霧島神宮の違いや経緯についてご説明していきます。
なお霧島神宮の現在に至るまでの経緯については諸説あり、本項でご紹介しているのはその一説となります。
540年 霧島神社として高千穂峰と御鉢の中間にある背門丘(せとお)と呼ばれる場所に建てられます。

その後霧島山の噴火による社殿の消失で瀬多尾越(高千穂河原周辺)、霧島田口の待世といった場所に遷座を繰り返します。

1234年の文暦の大噴火により、現在の東霧島神社(つまきりしまじんじゃ)の場所へ遷座します。

室町時代に入り島津家11代当主が東霧島神社を霧島東御在所権現と西御在所霧島権現に分社

明治元年の神仏分離令により西御在所霧島権現を霧島神社に改称。さらに7年後の1874年に霧島神社が官幣大社に列格されたことから「霧島神宮」へと改称、現在に至ります。
※かつて霧島神社が鎮座していたとされる場所には現在も「霧島神宮古宮址」として石段や鳥居、斎場などが残っています。
神宮と神社の違い
「神宮」とは格式の高い神社に用いられる社号で一般的には「天皇や皇室の祖先神を祭神とする神社」に付けられます(注:例外もあります)。これに対して神社とは一般的な規模、格式の神社に用いられる社号で「社」という文字はもともと「もり」と呼ばれ神様の為の空間を意味しています。
霧島神宮 所要時間
霧島神宮への参拝に要する所要時間は個人差もあるとは思いますが1時間ほど。30分ほど余裕をみて1時間30分をみておけば問題ないと思います。
ただしバスの団体ツアー客などとバッティングしてしまうと参拝の順番待ちで20〜30分ほど時間を要することもあるので注意してください。
なお大まかな目安として駐車場から拝殿まで片道5分ほど、バス停から拝殿までは片道15分ほどとなっています。
霧島神宮周辺の宿泊施設をさがす
鹿児島県霧島市を中心とした温泉・旅館・ホテル等の宿を予算に合わせて選べます。
高千穂神社 鵜戸神宮 青島神社 霧島神宮 桜島 屋久島