康楽館の見どころ



小坂町 康楽館 康楽館は明治43年、秋田県の小坂鉱山の厚生施設として建てられた芝居小屋です。
 どこか洒落た感じのする小坂町の役場近くを走行していると突然無数の登り旗がはためく通りが現れてきます。一瞬東京の両国国技館前を連想させる光景ですが、その登り旗の奥にあるモダンな建物が康楽館です。なんの予備知識も無く訪れるとただの博物館かと思ってしまいますが、れっきとした現役の芝居小屋で館内では芝居や歌舞伎がほぼ毎日常設公演されています。
 館内は建造当時の設備が現在も使用され桟敷や花道、切穴(すっぽん)、回り舞台、奈落など日本の伝統色を残した施設がそのまま残されており、それらを見学することも可能です。
 滞在できる時間にもよりますが、弁当を食べながら芝居を見て、その後館内を見学する。そのような楽しみ方ができる施設となっています。


開館時間:9:00〜17:00(閉館)
休館日:年末年始
観覧料

  常打芝居公演と施設見学
       大人(高校生以上) 2,500円、小人(小・中学生)  1,250円
  施設見学のみ
       大人(高校生以上)  640円、小人(小・中学生)   320円

2館共通券【康楽館+鉱山事務所】
  常打芝居公演と施設見学
       大人(高校生以上) 2,670円、 小人(小・中学生)  1,330円
  施設見学のみ
       大人(高校生以上)  980円、 小人(小・中学生)   490円

3館共通券【康楽館+鉱山事務所+小坂鉄道レールパーク】
  常打芝居公演と施設見学
       大人(高校生以上) 3,170円、 小人(小・中学生)  1,570円
  施設見学のみ
       大人(高校生以上) 1,480円、 小人(小・中学生)   730円

 ※団体割引及(20名以上)び修学旅行割引あり


※本ページに記載されている情報については変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。


公式HP小坂まちつくり株式会社


目 次

康楽館の歴史
康楽館の回り舞台
 奈落
 回り舞台のローラー
小坂町の観光案内地図 
康楽館の観光に要する時間
康楽館の観光ベストシーズン
康楽館へのアクセス
 宿泊施設を探す  

           

康楽館の歴史


康楽館 歴史  小坂鉱山は銀の産出量が日本一になったこともある日本有数の鉱山で(現在採掘は停止している)、康楽館はこの小坂鉱山で働いていた6,000人もの従業員や家族達の厚生施設として1910年(明治43年)に誕生した芝居小屋です。
 戦後も芝居小屋として興業していましたが、1970年(昭和45年)に休業状態となります。しかし1986年(昭和61年)に秋田県指定有形文化財に指定された事を機に公演が再開され、2001年(平成13年)には隣接地に旧小坂鉱山事務所が移築復元され、2002年(平成14年)5月23日、康楽館の建物と小坂鉱山事務所が国の重要文化財に指定され、現在康楽館とその一帯は小坂町のシンボルとなっています。

 日本最古の芝居小屋の座は香川県にある旧金比羅大芝居(1835年 天保6年)に譲るものの、建設以来100年以上も使われている当時の施設は国の重要文化財にふさわしい貴重なもので、公演されている芝居とあわせておもわず「行って良かった」と言いたくなるような施設となっています。

康楽館の回り舞台


康楽館の舞台 康楽館において常設公演とならんで人気なのが舞台裏の見学です。なかでも地下に設けられた回り舞台は直径9.3mもあり百年以上使用されている日本でもっとも歴史がありかつ最大の回り舞台です。



奈落

康楽館 回り舞台 康楽館の回り舞台の真下。奈落(ならく)と呼ばれる所。回り舞台の直径は9.73m、回すときは4人でろくろのように回すそうで、周囲には石垣が積まれ石や壁の隙間から日の光が差し込んでいました。


康楽館 公演中の舞台 こちらが舞台の光景。舞踊ショーが行われ照明の当てられている部分が回り舞台となっており、真下が上の写真のようになっています。なお舞台を回す合図は足などで床を叩いて下に知らせるのだそうです。



回り舞台のローラー

康楽館 回り舞台のローラー 康楽館 回り舞台のローラー。このローラーによって舞台が回転する。ローラーにはビッシリとグリースのような油が塗られているが相当年季が入っている代物。ローラーを支えるコンクリートの土台も同様で、これらは明治43年の建設当時から使用しているものだそうです。



小坂町の観光案内地図


 康楽館がある小坂町の観光地図(ガイドマップ)。小坂町は十和田湖まで30分ほどの所にあり、地図には記載されていないが、周囲には津軽藩の関所で江戸時代は密かに通過するのは箱根の関所より難しいといわれた津軽藩の「碇ヶ関関所跡」やストーンサークルで有名な「大湯環状列石」等があります。

※地図中央下部分にある「小阪駅(廃止路線)」は現在「小坂鉄道レールパーク」として一般公開されています。

小坂町観光地図



康楽館の観光に要する時間


市川團十郎 公演案内 康楽館の1回の公演時間はバラバラで特に決まってませんが、だいたい75分から140分の間で120分くらいが平均的な公演時間。
 なお施設見学のみの場合でも少しの間だが常設公演を見ることができ、その後係の方の案内により館内見学となる。この場合の所要時間は30分ほど。

※写真は康楽館に掲げられていた公演案内。



康楽館の観光ベストシーズン


康楽館 舞台前廊下 康楽館は芝居小屋である為、季節、天候に左右されることなく楽しむことができますが12月〜3月の間、舞台は休演状態となります。この期間演劇は見れませんが時代劇衣装に着替えての写真撮影や回り舞台を回す体験等ができます。演劇を見ながら明治時代の情緒を楽しみたい時は4月〜11月に、日本最古の芝居小屋を隅々まで見たい方は12月〜3月に訪れるのが良いのかもしれません。



康楽館へのアクセス・行き方


 康楽館は秋田県の小坂町役場近く、町のほぼ中心部にあります。車で来る場合は東北自動車道小坂ICで降りて右折しそのまま直進。国道262号線を横断するとすぐにたくさんの登旗と共に康楽館の看板が見えてきます。
 国道262号線を通って来る場合は看板が見つけにくく通り過ぎる事があるかもしませんが「小坂町役場」を目指して車を進めて行けばよいでしょう。
 電車の場合はJR花輪線十和田南駅から秋北バス小坂行きで小坂小学校前下車。


・交通

 東北自動車道〜小坂ICから車で約3分。

 十和田湖(発荷峠展望台)から樹海ライン経由で約30分。

 JR十和田南駅からバスで約25分


 
・駐車場:大規模な無料駐車場あり。

 康楽館 駐車場


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