赤坂 日枝神社ってどんなところ?



日枝神社 日枝神社は正確な創建年代は不明ですが、平安時代末期より国人領主として関東の地を治めていた江戸氏が守護神として滋賀県の日吉大社から山王宮を祀ったのがはじまりといわれています。
 室町時代になると太田道灌が江戸城築城のおり川越の山王社を勧請し、徳川家康が江戸を本拠地と定めると江戸城の鎮守として信仰されました。以来徳川将軍家の庇護を受け、1657年明暦の大火により社殿を焼失した際には現在ある赤坂の地に再建されました。その後社殿は太平洋戦争時戦災により焼失しましたが1958年に再建され今に至っています。

 この日枝神社。長らく江戸城内に鎮座していましたが、1657年の移転後は一般市民も参拝できるようになり、「江戸郷の総氏神」「江戸の産神」として信仰を集めました。
 現在は周囲を高層ビル群に囲まれた都心のオアシスとなっており、政治や経済の中枢機能が集中している立地条件からか境内にはとにかくダーク系のスーツ姿の方や一般の人には縁のないような立派な車が目立ちます。筆者の勝手な推測ですがおそらく巷でいわれている政財界の方々なのでしょう。
 また昼休み時間帯には境内のベンチに腰掛けて休憩している方をよく見かけますが、この方達もほとんどがスーツ姿です。
 
 日本の中枢を守護し見守っている。日枝神社とはそのようなお社なのです。


※本サイトに記載されている内容については変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。



時間
 4月〜9月 5時〜18時
 10月〜3月 6時〜17時

公式HPhttp://www.hiejinja.net/



お宮参り


 赤坂 日枝神社は徳川家の産土神であったことから歴代の徳川将軍家が日枝神社にお宮参りを行っており、後に庶民にも広がっていきました。このような経緯から日枝神社はとても人気名お宮参りのお社となっているのです。なお「お宮参り」の意味・考え方等については別途「寒川神社の厄払いとお宮参り」を参照。


時間

 受付時間 9時〜16時30分 山王夢御殿内受付(平日は中庭授与所で受付)
 祈祷時間 15〜20分ほど


料金(初穂料・祈祷料)

 日枝神社では1万円から受け付けています。なお祈祷料はあくまでのその人の気持ちを表すものですが、一般的な祈祷料は5千円〜3万円といわれています。金額を決める際の参考にしてみて下さい。


内容

 お宮参りの内容としましては、上述のとおり15〜20分ほどのご祈祷のあと、生後100日目に行うお食い初めで使う会津塗りの食器セットやお札、破魔矢などが入ったお土産がお受けされます。また境内では食事をすることができ、各祝い事にあわせた食事を提供してもらうことができます。


産土神とは

 産土神とは一般的にはその人物が生まれた土地・地域の守護神で、その者を生まれる前から死んだ後まで守護するといわれています。
 つまり現在東京に住んでいても、その人が大阪の病院で生まれていれば大阪の産土神がその人の産土神となるわけです。
 ただし上記は人の移動があまりない中世の頃の風習であり、地域間の移動が容易となった現代では現在住んでいる地域の鎮守様と同一とすることもあります。
 自分の産土神の調べ方は、まず自分が生まれた場所(おそらく病院だと思います)を特定し、その場所の産土神社を各都道府県の神社庁で調べます。大体1市町村単位あたり1〜2社の割合で産土神社が存在しています。


七五三


 七五三とは徳川綱吉が子供である徳松のお祝いを二十八宿の鬼宿日にあたり何事のお祝い事にも最良の日とされる11月15日に行ったのが始まりといわれています。
 それが武家の間に広まりやがて庶民の間に広まり、現在では対象年齢に当たる子どもに晴れ着を着せて、11月15日に神社に参詣し、子どもたちの成長と健康を感謝すると共に、今後の成長とさらなる健康を祈願する行事となりました。

 赤坂 日枝神社は徳川将軍家をはじめとした子供の成長や健康に縁があることや、七五三の時期になると境内に大碁盤が設置されることもあり毎年多くの方が七五三に訪れています。


期間

 11月15日がもっとも望ましいとされていますが、多忙な現代においては前後半月の期間中に行うのが一般的となっています。なお日枝神社においては10月16日から11月30日の期間中、大碁盤の設置及び千歳飴の用意がされており、この期間中は「祝 七五三」と記された看板が掲げられています。


時間

 受付時間 9時〜16時30分 山王夢御殿内受付(平日は中庭授与所で受付)
 祈祷時間 15〜20分ほど


料金(初穂料・祈祷料)

 1万円から受け付けていますが、境内の日枝あかさかでは貸衣装の着付けやヘアメイク、食事、記念撮影などの各プランも用意されています。

日枝あかさか 問い合わせ先→03-3502-2205


大碁盤

日枝神社 大碁盤  七五三の時期になると日枝神社境内に設置される「大碁盤」。これは碁盤の上に子供が立ち四方を拝礼し、吉方(神社)に向かって勢いよく飛び降りるものですが、これには「筋目正しく育つ」「ひとり立ちする」「運を自分で開く」といった願いが込められています。元々は日本の皇室に伝わる儀式と言われていますが、現在は七五三同様子供の成長を願う儀式であることから設置する神社も多く見られるようになりました。
  

御朱印(赤坂 日枝神社)


 近年の御朱印ブームは赤坂 日枝神社も例外ではなく多くの方が御朱印をいただきに参拝しています。日枝神社の御朱印は「皇城之鎮」の文字と葵の印があるのが特徴となっている他、6種類ほどあるオリジナルの御朱印帳も人気です。また庚申の日限定でお受けすることができる末社の猿田彦神社の御朱印も希少な事から人気の御朱印となっています。

日枝神社 御朱印



御朱印の授与について

 日枝神社は境内にはいってすぐ右に授与所があります。「御朱印」とかかれたのれんがかかっているのですぐに分かると思います。
 また御朱印帳を預け書いておいてもらうことも可能で、混雑時などは順番待ちの時間等を参拝にあてることができます。


御朱印の授与時間と料金(初穂料)

 御朱印の授与時間は9時〜17時。初穂料は300円となっています。またオリジナルの御朱印帳は1,000〜1,200円となっています。


猿田彦神社の御朱印

 前述してありますが、庚申の日限定で猿田彦神社の御朱印がいただけます(庚申信仰の祭神は猿田彦)。初穂料は500円です。この御朱印は筆者は実際に見たことはなく写真もないのですが、日枝神社の御朱印に比べるとシンプルなデザインとなっていますが、希少な御朱印であることからこの御朱印をいただきに訪れる人は後をたたないのだそうです。
 なお猿田彦神社の御朱印が頂けるのは庚申の日のみ。庚申の日とは十干と、十二支を組み合わせたもので60日に1回巡ってきます。つまり年に6回ほどしかこの御朱印をもらえる日はないというわけです。


赤坂 日枝神社について


総本社

 江戸の総氏神といわれる赤坂 日枝神社。しかし赤坂の日枝神社は総本社から分霊されたもので、総本社は滋賀県大津市の比叡山麓にある日吉大社となります。この日吉神社の祭神は比叡山を治める山の神であり、赤坂 日枝神社の神様も比叡山の山の神というわけです。この日枝神社の祭神については別途「パワースポット日枝神社のご利益」のページで詳しく紹介しています。


鳥居

日枝神社 鳥居 日枝神社の鳥居はなぜか赤くなりません。これは写真では余り感じませんが、現地で直接眺めてみるとその違和感をまざまざと感じます。また造りも仏教色のはいった独特なものとなっていますが、これは山王鳥居とよばれるもので滋賀県日吉神社を総本山とする山王社によく見られる特徴の鳥居です。鳥居の上で、合掌しているに見えることからから、合掌鳥居ともいわれています。


日枝神社山王祭

 毎年6月中旬に行われるお祭りで、江戸三大祭りのひとつ(他は「神田明神の神田祭」「富岡八幡宮の深川八幡祭」)数多くの山車が引き出され、境内では「山王音頭」をはじめとした様々な行事が行われます。また日本三大祭りのひとつにも数えられています(他は「京都八坂神社の祇園祭」「大阪天満宮の天神祭」)


初詣

 初詣時は約30万人もの参拝客が訪れます。初詣客数が第1位の明治神宮や浅草寺は300万人前後の人出ですから、これらに比べると少々控えめの人数となっています。ただし年末年始は参拝待ちの行列ができますし、名物の参道に設けられたエスカレーターも障害者など特別な事情のある方以外は利用できなくなります。



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