なまはげ館

なまはげ館は秋田県の33地区60体のなまはげが勢揃いしている秋田杉と石造りの建物が特徴的な資料館です。館内は3つのコーナーに別れており、なまはげに関する言い伝えや体験コーナーなどが楽しめ、他にも男鹿地方の文化や風習等も紹介しており、なまはげと男鹿の歴史、文化を同時に知ることができます。
・開館時間:8:30〜17:00
・休館日:年中無休
・入館料:大人660円、小中高生330円
・伝承館との共通入館料:大人1,100円、小中高660円
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公式HP→
http://www.namahage.co.jp/namahagekan/
・男鹿新山伝承館
料金: 大人700円 子供500円
講演時間:4月〜11月 9:00-16:30 冬期期間12月〜3月 9:30-15:30
男鹿新山伝承館

なまはげ館に隣接している伝承館。なまはげの実演を見ることができる。実演中はなまはげの大声や係員が戸を叩く演出などで少々賑やかになる。なお途中入場は禁止となっているようでした。
なまはげ

なまはげ館に展示されているなまはげ。館内の奥には地方ごとのなまはげが60体展示されています。写真撮影は自由との事でした著作権があるとのことなので本HP等での公開は差し控えさせていただきました。
江戸時代のなまはげ
江戸時代の紀行家、
管江真澄が描いた当時のなまはげの光景。家の主がなまはげの対応をする一方で女性や子供達は物陰に隠れています。
なまはげ

なまはげは男鹿半島のほぼ全域に伝わる伝統行事です。毎年大晦日になると五穀豊穣や家内安全を祈り、藁や麻などで作った「けら」と呼ばれる蓑をまとった若者達が「怠け者はいねーがぁー。言うこと聞かねぇワラシはいねがぁー」と家々をまわります。
なまはげのトレードマークともなっている手に持つ出刃包丁は冬の間囲炉裏にあたりすぎるとできる低温火傷の赤い斑点をそぎ取るものといわれ、戒めの意味が込められているとされています。
昔は小さい子供や若い嫁さんがいる家ではなまはげ達も悪ふざけをして子供を大いに怖がらせたり、若い嫁さんのお尻を触ったりと大賑わいの大晦日だったそうです。
現在はそのような光景もあまり見られなくなりましたが、大晦日には男鹿市役所から出発するなまはげの行列を見ることができます。
なお最近では
地元の水族館の水槽の中にも現れ話題になっているそうです。
真山神社

真山神社は男鹿半島の霊峰・真山北東麓に鎮座している神社で主祭神は国土安泰の神である
瓊瓊杵命(ににぎのみこと)と武運長久の神である
武甕槌命(たけみかづちのみこと)。
社伝によれば、12代景行天皇の時代、
武内宿禰が北陸、東北地方を調査、視察した際に、湧出山(現在の真山・本山)に登り、使命達成・国土安泰・武運長久を祈願して主祭神を祀ったのがはじまりとされています。平安時代になると
慈覚大師により湧出山が二分され、北を真山、南を本山としたと云われ、いらい修験信仰の地となり真山別当光飯寺が開かれました。その後宗派は真言宗(最初は天台宗)に変わりますが東北地方修験の霊場として信仰を集めてきました。
なお我々一般の人が参拝しているのは拝殿で、真山神社の本殿は登山道を上った先、標高571mの真山の山頂にあります。
近年は境内に祀られている歓喜天が夫婦和合の神様であることから縁結びのご利益があるとされ、多くの若者達も訪れるようになりました。
仁王門

真山神社の仁王門。駐車場から杉並木を進んでいくと見えてきます。拝殿はこの仁王門をくぐってすぐの所にあります。なお仁王像は江戸時代後期に秋田藩佐竹氏より寄進されたもの。
参道

拝殿脇の参道。石段が続いておりその先には薬師堂が見えます。参道脇には「管江真澄の道」と記された塔が建てられており、管江真澄は1810年4月7日にこの地を訪れ夜籠りを見たと記されています。
歓喜天堂

男鹿水族館の白熊をはじめ多くの若人の縁結びを取り持ってきた真山神社の歓喜天堂。祀られているのは歓喜天。歓喜天は象頭人体の神様で仏教の守護神だが立像で抱擁しあう夫婦和合の姿であることも多くここ真山神社では縁結びの御利益があるとされています。

歓喜天堂の堂内にはご覧のような縁結び守が置かれています。縁結び守りは男女二神の歓喜天で、すでにカップルの方は各々の性別の方を身につけ、独りの方は異性の方のお守りを神棚に納め祈願すれば良いとのこと。なお祈願成就の際にはお礼参りを忘れずに。
