現在の浄土ヶ浜
浄土ヶ浜は波静かなコバルトブルーの海と白い石灰岩の岩山、海岸線に切り立つ三陸の山肌と極楽浄土のような光景が広がっている
三陸海岸の景勝地。その美しさ、神々しさは三陸沿岸ではまずナンバーワンといっても過言ではありません。東日本大震災時はこの浄土ヶ浜も甚大な被害と被りましたが、1年後の2012年には仮復旧も終了し現在は
レストハウスや
ビジターセンター、遊歩道なども改築され震災以前の光景を取り戻しています。
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東日本大震災後の光景
以下の写真は2011年の6月に筆者が震災・津波の被害にあった浄土ヶ浜を訪れた時の光景です。
奥浄土ヶ浜の被災・津波の状況

奥松島に続く連絡道路の光景。津波によりガードパイプが引き抜かれ、塩水をかぶった松は赤茶けて枯れ始めていました。

こちらは
海水浴場及び
レストハウス周辺の光景。津波により舗装は剥がされ、2階まで被災したレストハウスはベニヤ板で窓が塞がれていました。なおレストハウスは建物自体は大丈夫だったようで、震災後も取り壊す事無くそのまま復旧し現在も使用されています。
蛸の浜

蛸の浜に通じる連絡道路の光景。震災による津波のせいか地震のせいかは分かりませんが橋桁が落橋していました。

こちらは蛸の浜の沖合にあった防波堤の光景。津波で被災し堤防が横転したり流されたりしています。現在は復旧し震災前と同様地元の釣り客たちが釣りを楽しんでいます。
住宅地の光景

浄土ヶ浜に続く浄土ヶ浜大橋から見た光景。津波は写真の左側方面(宮古港方面)から押し寄せ大きな震災の傷跡を残していきました。
震災後(現在)の光景

御台場展望台から眺めた浄土ヶ浜海水浴場の光景。朝方なので海水浴客はまばらだが、昼間になると人でいっぱいになる。なお中央上部に映っている細長い岩はローソク岩。

展望台から見た浄土ヶ浜の光景。冬の干潮時の光景ですが色い岩肌の島々が連なっています。なおこの島々には「浄土ヶ島」「剣の山」「賽の河原」などといった名前が付けれているが、環境保全の為、一般の方が上陸することは禁止されています。
震災後の遊歩道

浄土ヶ浜の海水浴場と
遊覧船乗り場とをむすんでいるトンネル。浄土ヶ浜は切り立った崖の下にあるのでこのような道が多数見られます。トンネルの中は夏場でもヒンヤリとしています。

浄土ヶ浜遊覧船乗り場付近の光景。上の写真のトンネルを抜けた先の光景です。この辺りは震災以降木道が設けられ現在のような光景になりました。なお下に見えるコンクリート構造物が昔の遊歩道です。

こちらは浄土ヶ浜の
第3駐車場から海水浴場に続く遊歩道。第3駐車場は山の上にあり、浄土ヶ浜へ通じる道路は一般車両通行禁止である為、海水浴場へは徒歩で下って行かなくてはなりません(所要時間は片道10分程度)。この遊歩道は高台に直接通じている為、緊急時には避難通路となります。

遊歩道から見た浄土ヶ浜の光景。海の沖に向かって岩が伸びており、その先には松の木でおおわれた石灰岩が見えます。沖合の石灰岩は東日本大震災時で津波を被ったはずですが、現在のところ松の木は元気に生長しているようです。