青の洞窟



 青の洞窟は昔は八戸穴と呼ばれ、146kmほど北に離れた八戸市まで穴が続いているという云い伝えが残っている洞窟で、青森県をこよなく愛した文人大町桂月も浄土ヶ浜を訪れた際にこの八戸穴に入ったと記録が残されています。
 現在は青の洞窟と呼ばれ、洞窟内に入ったり、洞窟奥の潮吹きを見ることができると幸運が訪れるパワースポットとして人気を集めています。なお青の洞窟へは地元ではサッパ船と呼ばれる小型の船でしか入ることができず浄土ヶ浜マリンハウスが運航する小型船で訪れる事ができます。

 なおよく「青の洞窟のベストシーズン」は?といったご質問を受ける事があるのですが、マリンハウスが営業している3月〜11月の間でしたら青の洞窟に行くことは可能ですが、北三陸特有の気候が災いし3.4.5月及び11月は波風の強い日が多いうえに東京、大阪方面に比べ気温も低く辟易してしまう方もいるようなので、波風が穏やかで気温も高い6〜10月辺りがベストシーズンといえるのではないでしょうか(注:あくまでも筆者の個人的な感想です)?


※本ページに記載されている情報については変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。


青の洞窟の光景


浄土ヶ浜 青の洞窟  青の洞窟。別名八戸穴。浄土ヶ浜の湾内にあり、入った人には幸運が訪れると言われています。青の洞窟内は照明は無く切り立った岩が突き出ている。遊覧には浄土ヶ浜マリンハウスのサッパ船(小型船)を利用することとなります。


上から見た光景

上から見た浄土ヶ浜 青の洞窟 浄土ヶ浜の青の洞窟を上から見た光景。洞窟内の真っ青な海の色がよく分かります。この青さは水深が急激に深くなる所(青の洞窟の水深は約8m)に太陽の光が屈折して差し込むことにより発生する現象と言われています。なお青の洞窟にはよじ登ることはできず、この写真は観光協会から提供されたものです。




入り口

 青の洞窟の入り口。こちらは遊覧船から見た光景。場所は浄土ヶ浜遊覧船乗り場のすぐ近くなのですが、当然の事ながら船体が大きい遊覧船では近づくこともできず、船内アナンスでも紹介はされませんでした。
青の洞窟 入り口





青の洞窟内から見た浄土ヶ浜の光景

浄土ヶ浜 青の洞窟 青の洞窟内部から見た外の光景。入り口はとても狭く、小型船1隻がやっと入れる程度の大きさ。内部もさほど広くなく、小型の船でも方向転換するのもやっとといったかんじです。



内部の光景

青の洞窟内部の光景  浄土ヶ浜青の洞窟内部の光景。岩が垂れ下がり油断していると船に座っていても頭を岩にぶつけることもあります(ヘルメットはちゃんと準備されており着用しています)。
浄土ヶ浜 青の洞窟内の光景 こちらも青の洞窟内の光景。ちょうど干潮時だった為、普段は海中にある岩肌が宙に露出しています。ちなみに岩肌からプラプラと垂れ下がっているのはイソギンチャクです。



浄土ヶ浜マリンハウス


 浄土ヶ浜では通常の遊覧船の他に浄土ヶ浜マリンハウスがサッパ船と呼ばれる小型の船を運行しており、大型の遊覧船では回れない所を案内してくれる他、ペダルボートの貸出もしています。前述の青の洞窟をみたい場合は遊覧船ではなくこちらのマリンハウスを利用しなければなりません。

営業時間 8:30〜17:00 ※島巡りは随時出航 

営業期間 3月〜11月 

料金
 青の洞窟 所用時間20分 1,500円/人
 
 この他「モーターボート島巡り」「ボートフィッシング」「ボートレンタル」「貸しボート」などのサービスも提供しています。詳細については別途「浄土ヶ浜マリンハウス」の公式HPをご参照ください。

駐車場 浄土ヶ浜駐車場と供用

地図で場所を確認するhttps://goo.gl/maps/MC5Zo




マリンハウスの光景

浄土ヶ浜マリンハウス  浄土ヶ浜マリンハウスの光景。マリンハウスは東日本大震災で大きな被害を受けましたが、2011年の夏には早くも営業を再開しました。ここでは釣り用のモーターボートや観光客用の小型ボートをレンタルし、また周辺の洞窟巡りをメインとした遊覧も行っています。
浄土ヶ浜マリンハウス 震災後の光景 震災後浄土ヶ浜マリンハウスはきれいに改装され、現在は震災前の賑わいを取り戻しています。なおマリンハウスではボート遊び中に荷物を預けるコインロッカーや食事コーナーも設けられています。



サッパ船乗り場

浄土ヶ浜マリンハウス 乗り場 浄土ヶ浜マリンハウスの船着き場。スワンボートや釣り用のペダルボート、そして島巡りや青の洞窟巡りに使用する小型モーターボートが係留されています。



サッパ船

浄土ヶ浜のサッパ船 サッパ船と呼ばれる小型のモーターボートで青の洞窟に向かう観光客。船は定員になりしだい出港します。なお青の洞窟内部は狭く頭を岩肌にぶつけるおそれがあるのでヘルメット着用は必須となっています。




剣の山(つるぎの山)

浄土ヶ浜 剣の山  剣の山は浄土ヶ浜マリンハウスで運行している青の洞窟巡りで最初に到着するビュースポット。長年にわたり打ち寄せる波に浸食され岩肌は剣のようにとがっています。この為人がよじ登ることができないそうです。このほか周辺には賽の河原や血の池など「地獄」にちなんだスポットが点在しています。



賽の河原

 剣の山のすぐ隣にある賽の河原。周囲は入り江のようになっていて岩肌には浜百合の花が咲き賽の河原というよりは極楽浄土のような光景でした。船頭さんの説明によると賽の河原の上には子安地蔵が安置されているとのこと。また海が荒れているときは地形上数メートルの波しぶきが立ち上がり地獄絵図のような光景になるのだそうです。
浄土ヶ浜 賽の河原


駐車場