平安神宮のお守りとご利益



ご利益
 平安神宮の御際神は平安京を開いた桓武天皇と平安京最後の天皇となった孝明天皇です。一般的に言われているご利益としては縁結び、開運招福、厄除けがあります。これにはそれぞれ理由があるそうで、縁結びは戦後平安神宮における神前婚が流行り数多くのカップルが平安神宮で結ばれたことに由来し、開運招福及び厄除けは1000年近くも都として君臨した平安京にあやかり多くの参拝客が訪れるようになったことから、いつしか厄を払い運と福を授けてくれると言われるようになったのだそうです。
 平安神宮ではこれらのご利益がある御守りもそれぞれ販売されており、多くの参拝客に福をもたらしているのです。

縁むすび守
 縁結びのご利益があるお守り。こちらは一般的なお守りの形をしています。

しあわせの桜守
 桜の花びらを象ったお守り。幸せになれるご利益があり、形態はストラップ。

長寿橘守
 健康長寿、無病息災のご利益があるお守りでミカンのような柑橘類の形状をしたストラップ型のお守り





御守り


平安神宮のお守り 平安神宮で販売されているお守り。よく見ると「お守り」ではなく「桃守」と記されている。平安神宮のお守りは見た目がかわいらしくストラップ代わりにカバンや携帯にぶら下げたりしてもオシャレに見え、特に若い男女に人気がある。

桓武天皇


 草深い湿地帯だった京の地に平安の都をつくった桓武天皇。平安神宮の主祭神でもあります。ではこの方はいったいどのような人物だったのでしょう。
 一般的には日本人の誇り千年の都「京都」の礎を築いた人物と紹介されている一方で、アテルイが登場する物語では東北を侵略する悪役として描かれ、映画陰陽師では弟の怨霊に悩まされる天皇として登場しています。

 桓武天皇の母は側室であり渡来人の出身で身分の低い人物。その為桓武が天皇になる可能性は限りなく低かったのですが、井上皇后が光仁天皇を呪い殺そうとしたとする事件がおこり次期天皇の第一候補であった子供の他戸皇太子も皇太子の坐を剥奪され幽閉されてしまいます。この他戸皇太子は死後も怨霊となり桓武天皇を苦しめたといわれています。
 また桓武天皇には同母の弟で、次期天皇の最有力候補である早良親王がいましたが藤原種継暗殺事件に関与したとして流刑され無実を訴えながら憤死します。この早良親王も死後怨霊となって桓武を苦しめた為、桓武は怨霊から逃れる為、京に新しい都「平安京」を作ったのです。この早良親王にまつわる一連のエピソードを元にした映画が「陰陽師」です。ちなみに早良親王は日本における最強クラスの怨霊として陰陽師の他にも数々の映画や物語、漫画などに登場しています。

 桓武天皇は京都に新しい都市「平安京」を建設すると共に長年に渡り争いが絶えなかった東北地方の蝦夷征伐にも取り組みます。蝦夷との争いは38年戦争とも呼ばれ桓武が天皇となる以前から続いていたのですが、集結への道筋を立てたのは桓武天皇です。桓武は坂上田村麻呂を征夷大将軍に命じ蝦夷攻略を命じます。この時の蝦夷のリーダーがアテルイで、降伏したアテルイは京都に運ばれる途中で殺されてしまいます。アテルイの死により蝦夷との争いは朝廷側が有利となりますが、戦が終わったのは桓武天皇や坂上田村麻呂の死後のことでした。
 側室の子でありながら天皇となり、兄弟の怨霊に悩まされ、京に都をつくり、朝廷の長年の課題だった東北を調伏する。 桓武天皇の人生は波瀾万丈にそのものだったのです。