日本の観光地・宿関西の観光地・宿和歌山県の観光地・宿那智勝浦町・串本町

串本町 旅行記「橋杭岩」


 橋杭岩は串本町の東岸から紀伊大島に向けて一直線に伸びている大小40あまりの奇岩。端から端までは約850mほどあり、その名の通り橋脚のように見え、干潮時は近くの岩まで歩いて行くことができ「快水浴場百選」にも選ばれている絶好の磯遊びスポットとなっています。これらの奇岩は波の浸食により形成されたものですが、言い伝えでは弘法大師が天の邪鬼と橋を架ける競争をした跡ともいわれ、その美しさや眺望の見事さから国の天然記念物のほか「日本の朝日百選」にも選ばれているほか、2017年10月にはそのライトアップされた光景の美しさから「日本夜景遺産」に認定されています。
 なお橋杭岩の入り口には目印となる道の駅があるほか、周辺のお土産屋さんも比較的早い時間から営業を開始し地の旬な魚介類などを販売しているので、お土産品を買う観光客の姿も多く見られるスポットです。

地図で場所を確認する
 
朝日

橋杭岩越しに眺めた朝日。橋杭岩を通して見る朝日はまさに絶景で「日本の朝日100選」にも選ばれている。なお朝日が橋杭岩の間から昇るシーズンは5月から11月にかけてで冬場は外れてしまう。
橋杭岩の朝日
ライトアップ

橋杭岩のライトアップは南紀の空気も澄んでくる11月上旬と12中旬に行われ、普段とは違った幻想的な光景を見せてくれる。なおライトアップの問い合わせ先は串本町産業課
TEL0735-62-0557
橋杭岩 ライトアップ
橋杭岩の光景

橋杭岩は国道42号線を那智勝浦方面(東側)から走行していると視界に飛び込んでくる。周囲は遠浅の海水浴場となっており夏場は多くの海水浴客で賑わう。なお眺望は満潮時の方が美しいといわれています。
橋杭岩
橋杭岩と弘法大師
 その昔、弘法大師(空海上人(774年〜835年))と天の邪鬼がこの地を訪れた時のこと、天の邪鬼は道中弘法大師と話をしているうちにその偉大さに威圧されるような感じを覚えました。天下一の知恵者を自負している天の邪鬼は、何とかして弘法大師の鼻をあかしてやりたいものと考えた末「弘法さん、大島は海の離れ島で、嵐の日などは交通が絶え島の人は大変困っているそうです。ここはひとつ我々で大島と陸地との間に橋を架けてやろうじゃありませんか。」と誘いをかけました。天の邪鬼の提案に弘法大師も賛同し二人は橋を架けることになったのですがここで天の邪鬼が「ところで二人いっぺんに仕事するのもおもしろくない。一晩と時間を限って架けくらべをしましょう。」と提案しました。いかに弘法大師でも、まさか一夜で架けることはできまい。きっと鼻をあかしてやることができると天の邪鬼は企んでいたのです。
 日が暮れて弘法大師が橋を架けることになり大師は山から巨岩をひょいと担いできて、ひょいひょい海中に突き立てていきます。そしてあっという間に橋杭がずらりと並んでしまいました。この様子を見ていた天の邪鬼は「こりゃ大変だ。 このままだと朝までには立派な橋ができあがる。」と驚き、なんとか邪魔する方法はないかと考えた末、「コケコッコー」と大声で鶏の鳴き真似をしたのです。すると弘法大師は、夜が明けたと勘違いをし橋を架ける作業をやめてしまいました。このとき弘法大師が海に突き立てた巨岩が今に残っている「橋杭岩」というわけです。関西地方を中心に神懸かり的な言い伝えを残している真言密教の開祖弘法大師も串本では天の邪鬼に一杯食わされてしまったというわけです。
那智勝浦町・串本町のおすすめスポット一覧
那智勝浦町、串本町とはこんな所です 那智勝浦町・串本町の観光・宿 那智勝浦町・串本町ってどんなところ?
紀の松島 補陀洛山寺 温泉 那智勝浦 遊覧船 太地町
潮岬 橋杭岩 串本海中公園 ダイビング キャンプ場
   
おすすめスポット