清水の舞台と本堂



 清水寺の本堂は「清水の舞台」で有名なお堂。清水の舞台は最長約12メートルの巨大な欅の柱を並べ、「懸造り」という手法で、釘を一本も使わずに組み上げた木造建築の舞台です。この舞台はもともと、御本尊である観音さまに芸能を奉納する場所で、平安時代から雅楽や能、狂言、歌舞伎、相撲など、さまざまな芸能が奉納され、現在でも重要な法会には、舞台奉納が行われています。なお舞台といえども観覧者は本尊の観音様だけなので座席はありません。そのかわり増え続ける参拝者の為に平安時代に拡張され現在の規模となったのです。また本堂は舞台の奥にあり西国三十三所観音霊場第十六番札所及び洛陽三十三所観音霊場第十二番札所でもあります。参拝順路としてはまずは本堂でお参りしてから清水の舞台へというルートになります。

本尊:千手観音立像
 清水寺本尊の千住観音像は33年に1度、開扉される秘仏であり写真も公開されていませんが、内々陣の厨子の前に御本尊の姿を写した御前立仏(おまえだちぼとけ)が安置されています。 


清水の舞台


清水の舞台 世界遺産に登録された清水寺は「清水の舞台」があまりにも有名で真っ先に思いつく。清水の舞台から見下ろす四季の光景や京都の街並みはまさに世界遺産の名に恥じない美しさがある。舞台は本堂から突き出た形になっており高さは約18mでちょうど4階建てのビルの高さにあたる。本来は能や舞を仏様に奉納する所。なお清水の舞台があまりに有名でほとんど知られていないが、清水の舞台=本堂という位置づけになっており舞台奥が本堂になっています。この本堂には国宝に指定されている「内々陣二十八部衆」や格子状の形をした蔀戸(しとみど(下写真参照))等があり、見応えある光景となっている。




清水の舞台 冬の光景 清水の舞台。冬の光景で下から見たもの。その昔は清水寺の本尊である観音菩薩に命を預けて清水の舞台から飛び降り、助かれば願いが叶い、死んでも成仏できるといわれ江戸時代の記録では234件ほど飛び降りたという記録が残っています。ちなみに生存率は85%ほど(死者数は34人)で意外と高い。また当然の事ながら現在は飛び降りる事は禁止されています。
 「清水の舞台から飛び降りる」この言葉は現在では、思い切って大きな決断をするときなどに使われることわざですが、元々は願掛けの意味を持つ言葉だったのです。

雪化粧した清水寺


雪化粧した清水寺  うっすらと雪化粧した清水寺。京都の冬は空気が澄んで清々しさを感じる。かすかに雪が積もった光景はなかなか見ることができない貴重な光景。このおなじみの斜め45度から見た舞台の光景は奥の院からのもので境内随一の記念撮影スポットとなっている。

弁慶の爪痕


 古くから伝わる日本の民間信仰のひとつに「お百度参り」があります。これは同じ寺社に百回参拝し神仏に祈願するもので、人に見られないで行った方が成就しやすいとされ夜中に行なう人も多数おりました。
 ここ清水寺にもお百度参りの信仰はあったそうで、電気も明かりも無い時代人々は夜中に本堂の壁に手をあて奥に進み願掛けをしました。その時に壁に付けられた跡が「弁慶の爪痕」と呼ばれるもので、これは現在も残されており参拝時に見ることができます。