清水寺 境内の光景
清水寺は、宝亀9年(778年)に延鎮上人(えんちんしょうにん)によって開創され、現在の建物のほとんどは、徳川三代将軍家光により寛永10年(1633年)に再建されたもので、平成6年にはユネスコの世界文化遺産に登録されています。
清水の舞台で有名な清水寺の本尊である千手観音は別名「清水型観音」と呼ばれ、左右の腕を頭上に高く挙げて化仏(けぶつ)を戴く姿になっているといわれています。なおご本尊のご開帳は
33年毎に行われ、近年では平成12年(2000)に通常の御開帳、平成20〜21年(2008〜2009)に特別に御開帳されました。
成就院

清水寺成就院。いわゆる清水寺の本坊にあたる建物。境内北のはずれにある。清水寺は再興した願阿上人(がんあしょうにん)の住房として造られたもので、成就園の前には見事な庭園が広がっている。なお拝観は特別公開期間時のみ可能。
石仏

清水寺の石仏。境内西側にある成就院の向かいにある。明治時代の廃仏毀釈の際に廃棄される予定であった京都市内にあるお地蔵様が京都市民の手で運び込まれたもの。この清水寺の石仏群は知名度が低く見落とされがちのスポットだが、初めて訪れた方はその荘厳的な光景に驚かされてしまう。
鐘楼

清水寺の鐘楼。
仁王門をくぐってすぐの所にある。鐘楼は慶長12年(1607)に再建されたもので、四隅の柱の先には獏と象の木鼻など見られる。なお現在の梵鐘は5代目だが先代の鐘は530年間も鐘を鳴らし続けていた。また清水寺の鐘楼の柱は6本あり
清水寺七不思議のひとつに数えられることもある。
参道

清水寺の境内。音羽山(清水山)の麓に位置する清水寺は坂道や階段が多い。しかし境内の歩道は整備され勾配もさほどきつくないので足腰の弱い人でも十分散策を楽しめる。また障害者用にバリヤフリーの通路も設けられている。