清水寺 音羽の滝


 音羽の滝は本堂の東側、80段の石段を下りきった所にある滝です。位置的には境内の一番奥にあり隣には奥の院が建っています。3つの筧から流れ落ちる水は万病に効くと霊験あらたかな滝として知られ、古来から「黄金水」「延命水」などとも呼ばれていいます。清水寺の開創の起源であるこの流れ落ちる清めの水は清水寺の名前の由来となっており、この滝で開祖である延鎮上人が行叡居士から霊木を授かったとされています。


音羽の滝(おとわのたき)


清水の舞台から見た音羽の瀧 清水の舞台から見た音羽の滝。中央の人だかりが音羽の滝でさらに参道を進むと子安塔が見えてくる。なお音羽の滝付近から見上げる「清水の舞台」も壮観で人気の眺望となっています。

音羽の滝と参拝客 音羽の滝のご利益にあやかろうと多くの人が列をなしている。一見すると滝というよりは手水舎のようにも見えるが、霊験あらたかな聖なる水。お間違えの無いようにしてもらいたい。



清水寺 音羽の瀧 清水寺の音羽の滝(おとわのたき)。観音様の化身である龍が夜ごと飛来して水を飲んだという言い伝えが残っている。なお音羽の滝は正しく参拝しないとご利益が薄れるといわれ、正しい方法は滝の奥に祭られている不動明王にお参りをしてから水を汲むこと。また3つの瀧にはそれぞれ学問、健康、縁結びの意味があるそうですが、欲張らずひとつに絞らないとパワーも半減してしまうそうです。

音羽の滝のご利益


 清水寺開設の起源であり名前の由来ともなっている音羽の滝は清水寺最大のパワースポットといっても過言ではありません。この項では、この音羽の滝のご利益や作法などについて詳しく紹介してみます。

そもそも音羽の滝とは?
 音羽の滝は京都東山36峰に連なる音羽山から下りてきた地下水が3本の筧(かけい)に伝わって、ツボに落ちているもので、この水は千年以上前から途切れることなく流れ続け、名水として茶の湯などに古くから使われています。位置的には清水寺境内の一番奥にあり要となる滝なのです。

ご利益 
滝は3本ありそれぞれ以下のご利益があるとされています。
 延命長寿の水:水を汲む方から見て一番左の滝が延命長寿の水で、その名の通り長寿のご利益があります。
 恋愛成就の水:真ん中の水が恋愛成就の水で、恋愛以外にも家族円満など「愛」にご利益のある水。
 学問上達の水:水を汲む方から見て一番右の滝。ご利益が学問上達だけあって修学旅行生には人気の滝。

水の飲み方
 一般的には3本の滝の中から一つ選んで一口飲む作法が良いと言われています。ちなみに2本飲むとご利益が半分になり、3本飲むと3分の1、もしくはまったく効果がなくなると言われています。また滝の後ろには清水寺開祖の「行叡居士」と「不動明王」が祀られていますので滝の水を飲む前に手を合わせて挨拶をしておきましょう。

滝の水はお持ち帰り可能
 参考までに申し添えておくと音羽の滝の水はペットボトルなどに汲み持ち帰ることも可能で、地元の方のなかには飲料水として使用している方も多いのだそうです。この場合、昼間は混雑し他の観光客に迷惑がかかるので、朝6時の開門と同時に訪れ水を汲むようにしましょう。また音羽の滝の水はお土産屋さんでも瓶詰めで販売されています。