パワースポット 鹿島神宮



 鹿島神宮は日本神話における随一の武神である「武甕雷神(たけみかずちのかみ)」を祀っていることから、鹿島アントラーズをはじめとした有名アスリート達も訪れる勝利を司る国内屈指のパワースポットといわれています。また俗に言う「呼ばれる」という現象でしょうか、特に理由は無いのですが年に一度は鹿島神宮へ行きたくなる、もしくは行かなくてはというような気持ちに駆られる事もよくあるといわれています。
 さて神社のご利益やパワースポットたる由縁はその神社に祀られている祭神と密接な関係がありますが、鹿島神宮の主祭神である武甕雷神は炎の神である火産霊命(ほむすびのみこと)から化生した雷と剣を象徴する神様で、天照大神の命を受け大国主命国譲りを迫り承諾させた後、東国に赴き従わぬ者立ちを平定した日本建国の武神です。このことから古来より勝利を導く国家の守護神として信仰されており、武甕雷神を祀っている有名な神社としては鹿島神宮の他に奈良県の春日大社や宮城県の塩竃神社などがあります。



鹿島神宮のご利益


 鹿島神宮のご利益は前述してある故事にならい以下のようなものがあるといわれています。

勝負運 決断力 行動力 統率力 厄除け

 また剣聖と謳われた戦国時代の剣客、塚原卜伝は鹿島神宮の神官の家系だったため武芸上達もご利益の一つといわれています。



 この他縁結びのご利益があるといわれる「常陸帯の神事(意中の人の名を帯に書いて神前に供え、神主がそれを結び合わせて占うもの)」は神功皇后が身重のなか三韓征伐の戦に勝利し応神天皇(八幡宮の主祭神)を産んだ事から、武甕雷神の守護に感謝して応神天皇を産む際に巻いていた腹帯を奉納したという故事からきています。そしてこの腹帯は現在も本殿に納められており、鹿島神宮における安産信仰のよりどころとなっています。



始まりの地

 鹿島神宮は「始まりの地」とも呼ばれ、人生を転換する航海安全といったご利益があるといわれていますが、それは以下のような理由からきています。



鹿島立ち 
 「鹿島立ち」とは旅立ちや門出を意味するこの言葉として用いられていますが、これは鹿島・香取(かとり)の二神が国土を平定した故事からきているといわれ、総じて物事や人生の旅立ちの際に鹿島神宮のお参りするとご利益があるといわれています。



レイライン
鹿島神宮 レイライン レイラインとは古代遺跡や太陽の運行(夏至や冬至の日の出、日の入り地点など)を地図上におとすと不思議と一直線上に並んでいる現象をいい(注:考古学的には懐疑的、否定的な意見も多数あります)、鹿島神宮と高千穂神社を結んだ線上には「皇居〜富士山〜伊勢神宮高野山〜剣山」があり、鹿島神宮はレイライン上の最東端に位置することから「すべての始まりの地」とも呼ばれています。





鹿島神宮のパワースポット


 本項では鹿島神宮でパワースポットといわれている場所についてご紹介していきます。



表参道

鹿島神宮 パワースポット 表参道  鹿島神宮の杉並木の表参道や奧の森は約700種類もの植物が自生するヒーリングスポットといわれ、特別に何かがあるというわけではないのですが、広い境内を森林浴しながら散策をするだけで癒やしのパワーを感じることができるといわれています。
 ちなみに鹿島神宮の森は以後の時間が経過しても樹種の構成がさほど変化しない極相に達した「極相林」と呼ばれ、また鹿島の地を北限、南限とする種もあることから植物学的にも貴重な森で天然記念物にも指定されています。 
 なお広大な面積を誇る鹿島神宮の森は様々な植生を見せてくれますが、一般の参拝客が目にするのは参道沿いであり、参道沿いは杉並木がメインなので紅葉スポット等は限られています。



奥宮

鹿島神宮 パワースポット 奥宮  1605年に徳川家康によって関ヶ原戦勝の御礼として現在の本殿の位置に奉納されたもので、14年後の1619年に2代将軍・秀忠が本殿を造営した際に現在の場所に移されました。奥宮には建御雷神の荒魂を祀っており勝負運、決断力、行動力等の強さや勇気・前進のご利益があるといわれています。 
 なお荒御魂に参拝する時の心得として、決して音を出して手を叩かないようにして下さい



要石

鹿島神宮 パワースポット 要石 水戸の黄門様で有名な徳川光圀公が7日7晩掘らせても全体の姿が出てこなかったと伝わる石で、現在は地表面に出ている僅かな部分を柵越しに見ることができます。この石は地震をおこす大なまずの頭を押さえつけているとされ、地震災難除けの守り神として信仰されてきた鹿島神宮でも最高のパワースポットといわれ、鹿島地方には地震が起きない、起きても大災害は免れると伝えられています
 なお鹿島神宮の兄弟神社である香取神宮には、尻尾を押さえているといわれる要石が存在し香取神宮にある要石は凸型で、鹿島神宮の要石は凹型とされています。



御手洗池

鹿島神宮 御手洗池 パワースポット かつては参道の始まりであった場所で、昔の人は御手洗池で身を清めてからお参りをしたといわれています。こんこんと湧き出る天然水の量は1日40万リットル以上にも及び、その癒やしや浄化のパワーを授かろうと現代でも汲みにくる人が後を絶たちません。
 言い伝えでは神代の頃に一晩で湧き、以後は枯れたことが無いという奇跡の泉として信仰されており、大人が入っても子供が入っても水深は胸までしかないのだそうです。御手洗池の隣には「一休(ひとやすみ)」という茶屋があり、湧水を使用した一品を提供しており、鹿島神宮のご神水のパワーを直接取り込む事ができるといわれています。
 一休では天然水を使用した蕎麦やコーヒー等様々なメニューを提供していますが、特に名物なのが池の名前に由来する「三色焼きだんご」で、湧水で作った味噌を使用しています。



須賀社

 手水舎の奧に鎮座する「須賀社」は素戔嗚尊(スサノオのミコト)を祀る末社で、ハート型に削られた苔むした灯籠があります。この事から縁結びのご利益があるとされ、参拝する人が後をたちません。
 なお筆者は最近になって知ったのですが、実は鹿島神宮には須賀社の灯籠の他にもいくつか「ハート」が隠れているのだそうです。



鹿島神宮の七不思議


 パワースポットやご利益とは特に関係がありませんが、鹿島神宮には「七不思議」が存在し、奥参道に入ったすぐ右に「境内案内と鹿島七不思議」の看板が立っていますので本項で簡潔にご紹介しておきます。


鹿島七不思議とは?
確認できないこともありますが、

@要石 その根底ふかくて図り知れずという

A御手洗 池の深さ大人 小人によらず乳を過きずという

B末無川 川の水 流れ行くほど追々かれて行末知らず

C藤の花 御山の藤の花の多少によりその年の豊凶を予知すること

D海の音 浪の響が上(北)の方に聞えれば日和。下(南)に響けは雨降るという

E根上りの松 すべて御山の内の松 幾度伐れども伐り跡に芽出て枯れることなし

F松の箸 鹿島の松で作る箸は松脂の出たことなしという