大内宿のねぎそば
ねぎそばとは
会津地方の高遠そばを箸がわりに長ネギを使って食べる
大内宿独特の名物そば。蕎麦自体の味もさることながら、蕎麦を長ねぎでたぐって食べ、薬味代わりにネギもひとかじりという珍しい食べ方が話題となり今では大内宿の代名詞とまで言われるほどの人気の蕎麦となっています。
このねぎそばは大内宿に軒を連ねる蕎麦屋さんで食べることができますが、ねぎそば目当てに大内宿を訪れる観光客も多く、休日は昼前から行列ができ、店に入れても蕎麦ができあがるまで30分以上待たされることもざらにあります。また人気店は午後の3時くらいには品切れとなってしまいます。
ねぎそば
ねぎそばとは辛み大根のおろし汁をつゆにするのが元祖なのだそうだが実際店に入ると普通のざる蕎麦やクルミの焼き味噌を使用した蕎麦など色々種類があった。しかしどの蕎麦にも長ねぎは付いてくるとのことだった(注:ねぎそばの店に限る。普通のそば屋さんの場合は大内宿内にあってもねぎは付いてこない)。
蕎麦を長ねぎですくった光景。蕎麦にネギの香りがほのかに付き「ねぎそばだぁ〜」と実感できる。ネギは蕎麦が食べやすいように若干曲がっているのだが正直食べにくい。なおねぎそばにはちゃんと箸もついてくる。
店内の光景
蕎麦屋さん店内の光景。ねぎそばは以前からあった人気メニューだが、近年人気テレビで紹介されてから爆発的に人気が急上昇しねぎそばを食べるほとんど方がカメラに納めていく。
ねぎそばと高遠そばと会津若松
大内宿のすぐ近くにある会津若松市は「蕎麦の東の横綱」と呼ばれるほど美味しい蕎麦屋さんがたくさんある所です。その東の横綱の原点となったのが高遠そばです。高遠そばとは信州に伝わる蕎麦で辛み大根のおろし汁を出汁に食べる蕎麦。会津松平家初代藩主の松平正之が会津に配置換えとなる前は信州の城主だった為、会津に来た際に高遠そばも一緒に伝えられたのだそうです。松平正之がもたらした高遠そばの文化は会津の地で育まれ、会津若松を東日本一の蕎麦どころとし大内宿では「ねぎそば」として今に伝わっているのです。