橿原神宮



 橿原神宮は日本初の本格的な都 藤原京があったとされる現在の橿原市の中心部にある広大な敷地を持つ神社です。祭神は初代天皇の神武天皇と皇后。日本書紀では神武天皇は橿原宮で即位したと伝えています。御神域はとにかく広く森に包まれた参道や遊歩道を巡らせた深田池は参拝客のみならず地元住民憩いの場となっています。また運動施設も隣接しており、境内ではマラソンなどをして体を鍛えている学生らの姿もよく見かけます。

拝観料
 境内散策は自由。ただし宝物館は有料。 大人300円、高校生以下200円  ※20名以上で団体割引あり

参拝時間 日の出から日没

駐車場
 800台駐車可能な有料駐車場あり。大型観光バス2,000円、その他バス及び大型車1,000円、普通車500円

アクセス 近鉄橿原神宮駅から徒歩5分

地図で場所を確認する橿原市久米町934

公式HPhttp://www.kashiharajingu.or.jp/ 


境内の光景


橿原神宮 境内の光景 橿原神宮境内の光景。建物前にいる人々を見れば建物の大きさがわかる。橿原神宮の御祭神は初代天皇の「神武天皇」とその后である五十鈴姫の命。いずれも日本書紀には記載があるが、実在した人物か否かは分かっていません。

橿原神宮 橿原神宮の境内を散策して感じるのがとにかく「広い」ということ。辺り一面を森に囲まれ自分がどこにいるのか分からなくなるときもあるほどで、境内の案内看板がなければ間違いなく迷っていたと思います。

南神門

橿原神宮 南神門 橿原神宮 南神門周辺の光景。辺り一面白砂が敷かれ、まるで皇居にいるような錯覚を覚えます。境内にたてられた建築物はどれも巨大で荘厳な雰囲気を醸し出している。


神話は歴史を語っている?(神武天皇の東征)


 日本書紀によると橿原神宮の祭神で初代天皇の神武天皇。この方は天照大神の孫で天孫降臨の際に中原(地上)に降りてきた瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)のひ孫(天照大神から数えると五世孫となる人物(神?)です。
 神武天皇は芦原の国(日本)の平定を決意し九州日向の高千穂を出発し各地に滞在しながら荒ぶる神々を服従させ大阪湾にたどり着きます。ここで苦戦をしいられたので和歌山の熊野に進み、そこから上陸し八咫烏(やたがらす)の案内の元、吉野の山を越え様々な敵を討ち、橿原の地で大王として即位したとされています。神話というものはある程度歴史的事実を反映したものと云われています。もし日本書紀に書かれていることが事実を元に記されているのなら、現在の皇室の祖である大和朝廷は弥生時代から古墳時代は九州日向地方の有力者で、九州、中国の豪族達を服従させながら遠征し、やがて関西も掌握し日本の王となったのかもしれません。また邪馬台国の卑弥呼を天照大神とする説がありますが、だとすると長年論争を続けている邪馬台国の場所は九州の日向という説が色濃くなってきます。
 以上のお話は古代史を研究している方々の数ある論説の一つで実際のところははっきりしていません。しかし橿原神宮を訪れる際に頭の片隅で覚えておくと参拝もより感慨深いものとなるかもしれませんよ。



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