桂泉(かつらしみず)と参道



 古くから天台寺の桂清水は糠部地方の霊地として崇められ、後に観音霊場として古代最北の仏教の中心地に発展しました。この「桂泉観音」の由来となる清水は現在も巨木の根元から絶えることなく涌きその水は絶えることがありません。
 江戸時代後期の旅行家管江真澄は「けふの細布」の中に天台寺の桂泉について次の一句を残しています。
「かしこしな いく世桂のかげそえて ながるる水の 月やすむらむ」 
天台寺 桂泉



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桂泉(かつらしみず)


天台寺の桂泉 天台寺の桂泉(かつらしみず)。天台寺の参道入り口にあり、巨大な桂の木の根元から清水が湧き出ている。奈良時代から滾々と湧き出ていると伝わる神聖な場所で、この桂の木の樹齢は1000年といわれています。



参道入り口

天台寺 参道入り口周辺 天台寺の参道入り口付近の光景。桂泉は左手にある。また鳥居の隣にはトイレがあり、正面は噴水を中心に道がロータリーになっている。なお天台寺はこの鳥居の先、山を登った所にあり、駐車場は道を右方向に向かった奥にあります。



鳥居

天台寺 桂泉 鳥居 参道 天台寺の参道入り口。鳥居をくぐって山道を登って行くと天台寺にたどり着きます。なお参道入り口付近には駐車場はなく、車を駐車するには、山中にある駐車場に行かなければなりません。

湧き水

天台寺の湧き水と石仏 天台寺の参道沿いにあった湧き水。参道の途中、駐車場へ向かう道の途中にありました。



不動堂

天台寺 不動堂 天台寺の不動堂。祠そのものは小さなもので参道のわきに建てられていました。
 不動堂とは不動明王(ふどうみょうおう)を祀ったお堂のことで、不動明王は密教の根本尊である大日如来の化身、あるいはその内証(内心の決意)を表現したものであるといわれ、一般的には「お不動さん」の名で親しまれています。
 五大明王の主尊であり悪魔・煩悩を降伏ごうぶくし、仏道を守護する役目をもち、その像は右手に利剣、左手に羂索(けんさく)を持って大火かえんの中に座し、すさまじい憤怒の形相をしています。




駐車場