龍飛館(観光案内所)



 龍飛館は従前まで「奥谷旅館」として営業していた旅館ですが、後継者がなかった為に廃業し外ヶ浜町に寄付され現在は竜飛岬の観光案内所として機能しています。
 奥谷旅館は太宰治や棟方志功、津軽三味線名人の高橋竹山といった津軽縁の人々が宿泊した宿として有名で、近年でも映画やドラマの撮影で多くの俳優さんが宿泊しています。
 建物内の雰囲気は観光案内所というよりは郷土館といった感じで、竜飛の歴史や風土を紹介するパネルや資料が展示され、他には太宰治や棟方志功、高橋竹山縁の写真や資料も展示されています。

開館時間 
 9時〜15時30分(最終入館時間15時)

定休日 年末年始  冬期(11月中旬〜4月中旬)水曜日(祝日の場合は翌日)

料金 無料

地図で所在地を確認する 青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩龍浜59−12

問い合わせ先 0174-31-8025


龍飛館


龍飛館  龍飛館の光景。位置的には龍飛漁港の入り口にあり、道路を挟んで反対側には太宰治文学碑が建てられており後ろの断崖の上には「ホテル竜飛」があります。また先の道路を進むと太宰治が日本の「本州の袋地」と称した竜飛の港があります。




アワビ道路


アワビ道路 龍飛館に入って真っ正面に飾られている絵画。描かれているのは岩山をくり抜いた洞門で、この洞門の完成により(全部で13ヶ所あった)海岸道路が安全に通行できるようになったそうです。なおこの工事費用はすべてアワビの収益で賄われた為、アワビ道路とよばれています。なおこの洞門は現在も国道339号線沿いに点在し、一部現役のものもあります。


太宰治の部屋


太宰治が宿泊した部屋 太宰治が宿泊した部屋。太宰は昭和19年に小説「津軽」の執筆の為に竜飛を訪れこの部屋に宿泊しています。小説では囲炉裏を囲んで友人達と酒を飲むシーンが描かれており、部屋にはその光景が再現されています。太宰ファンにはまさに垂涎のスポット。

高橋竹山の部屋

 
高橋竹山の部屋 こちらは津軽三味線奏者「高橋竹山」が泊まった部屋。この部屋には奥谷旅館として営業していた頃に宿泊した俳優さん達の色紙も飾られています。

太宰も感心した奥谷旅館 


 太宰治が宿泊した奥谷旅館ですが、太宰は小説津軽にてこの奥谷旅館を好意的に描いています。
 太宰達は竜飛に辿り着くまでの道中に見た光景が魔境のごとくあまりにも凄かったので心中不安になっており、竜飛の部落も「鶏小屋」と称しています。そんな不安の中見ず知らずの土地でお世話になった旅館の部屋が目を見張るほど小綺麗なうえに、世話してくれたお婆さんも上品で太宰達の少々ワガママな注文にも平然として対応してくれたので太宰達はゆっくりとくつろぐことができたのです。
 なお太宰達はすっかり安心してしまったのか酔いがまわり、唄を歌い出したところでお婆さんに「さ、歌っこも出たようだし、そろそろお休みになりなせぇ」とお膳を下げられ布団をひかれ文字通り泣き寝入りしてしまいます。