天龍寺
天龍寺は、足利尊氏が鎌倉時代末期に共に戦い、南北朝時代には互いに争った後醍醐天皇の霊を慰めるため夢窓疎石を開山として建立されたお寺で
嵐山地区で唯一の世界遺産となっています。その昔は室町幕府の庇護をうけ広大な寺領を配しましたが、室町幕府の衰退やその後の戦火などで衰退し当時の面影を残すのは曹源池とその石組のみといわれています。それでも法堂の天井に描かれた直径9mの雲龍図や境内に広がる曹源池庭園は訪れる人に
京都の自然や文化の美しさを教えてくれる嵐山・嵯峨野の一大観光スポットとなっています。
アクセス 嵐山駅より北へ約1q、徒歩約12分
参拝時間
8時30分〜17時30分(17時30分に閉門) ※10月21日〜3月20日は17時に閉門
拝観料
庭園(曹源池・百花苑) 高校生以上500円、小・中学生300円、幼児無料
法堂 一人500円(上記通常参拝料とは別) ※9時〜17時 (10月21日〜3月20日は16時30分まで)
地図で場所を確認する→
京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
問い合わせ先 075-881-1235
駐車場 有り(100台 1,000円/回)
天龍寺 境内
嵯峨野の天龍寺。開祖は足利尊氏といわれ、その昔は渡月橋や亀山公園等周辺の地域も天龍寺の境内地であったといわれ、世界遺産にも登録されている。総門は京福電車嵐山駅のすぐ目の前にある。
大方丈
天龍寺の大方丈。方丈とは書院や武士や貴族が公務を行う場で天龍寺には大方丈と小方丈の二つの方丈があり、大方丈は明治時代に建てられた天龍寺最大の建物。なお天龍寺はどこにいても龍に睨まれていると言われていますが、筆者達はなかなか龍を見つけることはできませんでした。※(龍は法堂の天井に描かれており法堂に行けば迫力ある龍が視界に飛び込んできます)
曹源池庭園
嵯峨野の天龍寺。天龍寺境内にある池は曹源池と呼ばれ周辺の庭園は曹源池庭園と呼ばれる廻遊式庭園で白砂や緑を用いて州浜形の汀や島を配し、池の彼方は嵐山や亀山を借景として取り入れている。
曹源池庭園は大方丈の西側に広がる庭園。白砂の洲浜や曹源池に架かる橋、三尊をかたどったとされる岩島などの光景はまるで水墨画のような幽玄さが広がっている。この庭園は広縁30mほどある大方丈から色々見る場所を変えて眺めるのが一番美しいといわれています。
曹源池
天龍寺の曹源池。天龍寺大方丈の北側に広がり亀山公園や嵐山を借景にした光景は京都の雅な雰囲気を醸し出していた。曹源池を中心に整備された庭園は曹源池庭園といわれ日本で最初に国の史跡・特別名勝に指定された庭園。
天龍寺の紅葉
周辺には
紅葉の名所として有名な嵐山がある為かあまり知られていないが、天龍寺の庭園にもモミジやカエデが植えられており紅葉の時期になると赤や黄色に色づく。また借景としている嵐山の紅葉も見事な光景を見せてくれる。