保津川下り・屋形船
共に
嵐山の保津川で楽しむ「保津川下り」と「屋形船」。両方とも船頭さんが漕ぐ舟なので同じものと勘違いしている方も多いそうですが、この2つの舟遊びは趣向も運営会社もまったく別のものです。保津川下りとは約16kmにもおよぶ保津川の渓流を下ってくダイナミックなる舟遊びで、屋形船は渡月橋から上流の「大堰川」と呼ばれる範囲をのんびりと周遊する舟遊びで、嵐山の夏の風物詩「鵜飼い」の光景など見て楽しむのは屋形船の方となっています。
保津川下り
保津川下りのルーツは木材の一大産地であった嵯峨野地区から木材を運搬する川下り。その後保津川が開削され輸送物資に丹後地方からの米や塩も加わり一大水運ルートとなりました。明治以降は鉄道や道路の整備により次第に衰退していきますが、船頭さん達の熟練した技(1人前になるまでには10年ほどの歳月を要するのだとか)は保津川下りとして現在に引き継がれています。現在操船は3人の船頭で行われ、浅瀬や岩礁、急流も難なくクリアーしていく様は必見の価値があります。
また保津川は
紅葉の名所でもあり毎年紅葉の見頃を迎える11月下旬から12月上旬にかけては多くの行楽客で賑わいます。
出船時刻
3月10日〜11月30日 9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:30
12月1日〜3月9日 10:00 11:30 13:00 14:30
※12月12日〜3月9日の期間は冬季お座敷暖房船での営業
料金
大人4,100円、4才〜小学生2,700円 ※貸し切りの場合82,000円(一隻17名様より)。
所要時間 2時間(川下り区間約16km)
休業日 12月29日〜1月4日
駐車場 あり
公式HP 保津川遊船企業組合
保津川下りの光景
京都の保津川下りの光景。嵐山上流の乗船場から約16km下流の嵐山まで数々の名勝、景勝地を眺めながらの川下りで、保津川の急流を水しぶきを受けながら下る川下りは嵐山でも一番人気のアトラクション。船頭さんのお話では現在は川を下った舟はトラックで上流まで運んでいるそうですが、昔は大勢で引っ張り4,5時間かけて元の場所まで運んでいたそうです。
渓谷を下る舟
保津川の上流部(保津川下り最初)では変化に富んだ渓谷や緩急の激しい川筋が多い。渓谷美や急流すべりを身をもって体験できるのも主に上流区間。また舟は動力の付いていない手こぎの舟で夏の暑い時期は日差しよけの屋根が、冬の寒い時期は雪よけの屋根とこたつが設置されます。
なお流れが緩やかになる終盤には焼きたてのイカや団子、おでんなどを販売する船も登場し船に近づいてきます。突然漂ってくる美味しそうな匂いには思わず財布の紐もゆるんでしまいます。
屋形船
渡月橋から上流の大堰川と呼ばれている区域を船頭さんが竿一本で遊覧案内する舟遊び。大正時代から営業しており舟の上から眺める
桜や新緑、紅葉は格別です。
所要時間:30分
料金
貸切 2人まで/3,500円 1人増えるごとに1,100円が加算
乗合 大人/1,100円・小人(4〜12歳)/550円 ※繁忙期のみ・随時出船
備考:他にも貸しボートや渡し船、鵜飼見学船などがある。
屋形船の光景
嵐山の屋形船。桜、新緑、紅葉と四季折々の嵐山の光景を船上から楽しめるが個人的には紅葉の時期が一番見事な光景だと思います。
停泊している屋形船の舟。嵐山の祭事・イベントのほとんどは大堰川(保津川)が舞台もしくは縁のあるものとなっており、イベント時は屋形船も出船し祭事やイベントの一躍を担っています。
ラフティング
ラフティングとは専用のゴムボートに乗って渓流をくだるスポーツで保津川峡では保津川下りとほぼ同じコースで行われています。水しぶきを全身に受け激流を乗り越えていくラフティングは近年徐々に人気を集めいます。
所要時間 半日
料金 3,980円/人
集合場所 ビックスマイル保津川ベース
問い合わせ先 090-5243-9787(リバーアドベンチャークラブ)
備考
保津川のラフティングは
事前に電話予約が必要で、飛び込みでは参加できないので注意が必要。