大覚寺
大覚寺はもとは嵯峨天皇の離宮であり明治時代まで法王、親王が住職を務めてきた門前寺院です。その為か境内や建物は御所風の雰囲気が漂いあまりお寺の雰囲気はありません。また境内の庭園は中国の洞庭湖を模して作られた平安時代前期のもので、なかでも大沢池は平安時代から観月の名所として知られており、
興福寺(奈良)猿沢の池、石山寺(大津)とともに、日本三大名月観賞地として有名です。大沢池では現在も中秋の名月の頃になると「観月の夕べ」が行われています。ほかにも夏は蓮の花で彩られ、平安の世の光景を現代に伝える名所として観光客の目を和ませてくれます。
アクセス バス停大覚寺からすぐ。嵐山駅から北へ約2.5q、徒歩約30分
拝観料 500円、祇王寺・大覚寺 共通券600円
参拝時間 9:00〜17:00
駐車場 有料駐車場有り(2時間500円)。駐車可能台数30台。
境内の光景
大覚寺の本堂・・・のように見えるが実は大覚寺は本堂の無いお寺で本尊は嵯峨天皇以下5天皇直筆の般若心経が本尊という変わったお寺。現在は五大明王とそれを安置する五大堂が本尊及び本堂のように扱われている。
心経殿
こちらが大覚寺の本堂ともいえる心経殿。殿内には嵯峨天皇以下5天皇の宸筆(天皇直筆)般若心経が納めれている。大覚寺においてはこの心経が本尊として扱われている。
大沢池(おおさわのいけ)
京都嵯峨野にある大覚寺の大沢池。平安時代歴代の法王が院生を行ったことから嵯峨野御所とも呼ばれている。また時代劇の撮影を多く取り扱う太秦の近くということもあり、映画やテレビなどの撮影によく使われる所。
紅葉の大沢池。大覚寺の堂宇は
応仁の乱でほとんどが失い当時のものはほとんど残っていませんが、大沢池は天皇の離宮であった嵯峨院の当時を今に伝える貴重な庭園となっています。
この大沢池は池に映る月を楽しむために造られた池で人造湖では日本最古のものといわれています。
桜
桜の時期の光景。正面に見えるのが心経宝塔。右側は天神島と呼ばれる島で。渡ると小さな祠が建てられていた。また宝塔や天神島の周辺は青々とした竹林が生い茂っていた。
秋の光景
大覚寺秋の光景。周囲の山々や境内の木々は紅葉が始まっている。また夏は蓮の花で覆われる大沢池も秋になると葉が枯れ少々寂しげな光景となる。