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遠野市 旅行記「五百羅漢」
1755年、遠野郷では洪水にくわえて疫病に襲われ、さらには大飢饉(宝暦の大飢饉)が発生し、10万石(1石は大人一人が一年間生活するのに必要な米の量)の南部領では藩全体の餓死者や病死者が6万人にものぼり農村部では復興不可能なほどの大打撃をうけました。この宝暦の飢饉の影響は後々まで尾を引き数年間餓死者が尽きることがなかったといわれています。
このため1765年に南部家の菩提寺であった大慈寺の住職義山和尚が飢饉による餓死者の霊を供養するため読経を続けながら自然石に阿羅漢像を彫り込みました。これが愛宕神社近くの山中にたたずむ五百羅漢像として今に伝わっているのです。
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五百羅漢
遠野市の五百羅漢。200年余り前に東北地方を襲った大飢饉の犠牲者の冥福を祈って山中の花崗岩に彫られたもの。石に彫られた羅漢が山奥で餓死者の冥福を祈り続けている。
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遠野市の五百羅漢。ゆるやかな傾斜の山の斜面に無数の羅漢像が立ち並んでいる。そのほとんどが長年の風雪により縁が欠け苔生している。なお現在確認できるのは約380体ほどといわれています。
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