新薬師寺
新薬師寺は「新しい薬師寺」と勘違いしている人も多いそうですが、「新」とは「あらたか」という意味。創建は747年の天平時代で聖武天皇の眼病平癒を祈願して建てられたといわれています。本尊は薬師如来で、この薬師如来を囲むように有名な十二神将(一体をのぞき全て天平時代の仏像)が安置されています。
拝観料
大人・大学生600円、中高生350円、小学生150円 ※30名以上で団体割引あり
参拝時間
午前9時〜午後5時
駐車場
無料駐車場あり
アクセス
近鉄奈良駅から奈良交通循環バス市内循環で5分。破石町下下車 徒歩10分
地図で場所を確認する→
奈良県奈良市高畑町1352
公式HP→
http://www.shinyakushiji.or.jp/
境内の光景
新薬師寺の本堂。緩やかな曲線を描いた屋根が特徴的です。光景は春のもので境内には桜が咲いていますが、新薬師寺は萩の寺としても有名で秋には萩が可憐な花を咲かせます。
南門
新薬師寺の正面玄関にあたる南門。門の奥に見えるのは本堂で、こうしてみるとさほど広くない質素な境内だが、寺の説明では創建当時は七堂伽藍が立ち並んだ大寺院であったそうです。
薬師寺との違い
新薬師寺がある奈良にはすぐ近くに「
薬師寺」というお寺もあります。文字から察するに薬師寺が本家本元で新薬師寺が新しく建てられたお寺のようにも思えますが実際のところはどうなのでしょうか?
実は「薬師寺」というのは「薬師如来」という病気治癒のご利益があるとされる仏様が安置されているお寺の事をいいます。ちなみに薬師如来が安置されているお堂のことは「薬師堂」といいます。同じようなものに観音如来が安置されている「観音堂」、釈迦如来が安置されている「釈迦堂」、聖徳太子像が安置されている「太子堂」などがあります。つまり薬師寺、新薬師寺ともに薬師如来を安置してあるお寺という意味では同じということになります。また新薬師寺の「新」とは前述してあるとおり「あらたか」という意味で、今風に訳せば「ご利益がすごい薬師寺」という意味になります。
次に薬師寺と新薬師寺の違いですが主なものとしては創建理由があり、また宗派も異なります。
創建理由
薬師寺
天武天皇が皇后の病気治癒を祈願して680年に建てたお寺である「本薬師寺」が元となっており、都の移転(藤原京→平城京)に伴い奈良の地に移転し建てられたお寺が現在の薬師寺。
新薬師寺
光明皇后が夫である聖武天皇の病気治癒を祈願して747年に建てたお寺。
宗派
薬師寺 法相宗
新薬師寺 華厳宗
まだまだあります奈良県の見所一覧
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