恐山の日帰り温泉



 恐山の温泉は現在入山料を納めれば誰でも入浴可能な日帰り温泉となっていますが、 元来は境内に参拝する前に浴びる「清めの湯」で、昔は恐山に参拝に来ていた人は全員恐山温泉で入浴していたそうです。
 温泉は4つありますがいずれも源泉掛け流し。更衣所と浴室は板一枚で隔てられただけのシンプルな作りで洗い場はありません。またお湯は肌がピリピリするほどの強酸性で温度も高め。この為基本的には加水してから入浴するスタイルが一般的です(現地には源泉の温度表示はありませんが、70℃前後といわれています)。また硫黄臭が立ち込め中毒になるおそれがある為、浴室の窓は常に開いており、たまに何気なく覗き込んでくる参拝客もいるので注意が必要です。
 なお恐山温泉は数種類の温泉が涌き湯治場としても利用されていますが、基本的にどのお湯も強酸性で高温の為、一般の方にはほとんど区別がつきません。なお各温泉の場所については別途「観光案内地図」でご確認下さい。

営業時間 6:00〜18:00

営業期間 5月1日〜10月31日

料金
 500円(入山料) ※入山料を払えば自由に入浴できますがタオル等は持参。

備考
 温泉は男湯、女湯、男女入替制、混浴の4つの湯小屋があり、いずれもちょっと熱め。混浴もありますが霊場内の温泉ですので邪な気持ちを持つのは慎みましょう。また上述してありますがタオルは持参で石鹸等の使用は禁止です。


恐山の混浴温泉(花染の湯) 


花染の湯の光景 恐山温泉のひとつである花染の湯。現在恐山温泉における唯一の混浴温泉で、訪れた時は地元の個人タクシーの方が休憩時間を利用して薬湯を楽しんでいました
恐山 花染の湯  混浴温泉の花染の湯は中国の神泉「朱砂湯」に相当する国内唯一の湯といわれており、ある意味日本一の秘湯といっても過言ではない薬湯。湯船から流れ出る湯を流す排水溝の砂は温泉成分の為に黄金色になっています。




薬師の湯(男女交代制の湯)


恐山温泉 薬師の湯  恐山温泉の薬師の湯。本尊が安置されている地蔵殿につづく参道沿いにある。いわば恐山のメインストリート沿いにある温泉で白砂の境内にぽつんとひとつ建っています。


恐山温泉 薬師の湯の光景 薬師の湯で温泉を楽しむ子ども達。薬師の湯は男女交代制の湯でこの時はちょうど男湯になっており、湯船を覗くと男子二人に女子一人が入浴していました。

冷抜の湯(男湯)と古滝の湯(女湯)


恐山温泉 冷抜の湯と古滝の湯  恐山の参道を歩いて左側、薬師の湯からちょうど反対側にある冷抜の湯(男湯)と古滝の湯(女湯)。タオルをぶら下げた湯治客が歩いているのが分かります。


恐山温泉 冷抜の湯の光景 恐山温泉冷抜の湯の光景。恐山温泉は源泉100%ですが温度が非常に高いので加水しないとなかなか入ることができなく、加水用の蛇口も設けられています。

恐山温泉の効能


 恐山の温泉は古来から「薬湯五湯」と呼ばれ以前は「新滝の湯」「滝の湯」「薬師の湯」「花染の湯」「冷抜の湯」と五つの湯があったのですが、現在、新滝の湯は使われておらず、代わりに宿坊にある「御法の湯」を新たにくわえ、薬湯五湯と呼んでいます。この五つの湯共通の泉質や効能は下記に記していますが、もっとも効能がある薬湯として知られているのが混浴の「花染の湯」でこの薬湯は中国の神泉「朱砂湯」に相当する国内唯一の湯といわれ、湯船に浸かると肌がパッと桜の花のように染まり、入浴後も肌が赤く染まって見える若返りの湯として親しまれています。この花染の湯は宿坊の裏側にあり少々見つけにくいのですが、恐山で温泉に入る際は是非一度その効能を味わってみてください。
 また恐山温泉の泉質はどれも強酸性の為、肌に傷や病気などを持っていると更に悪化することもあるそうです。昔の人はこのような急所を布で隠して入浴したと伝えられていますが、もし肌を怪我していたり病気を煩っている方は様子を見ながら入浴された方がよいかもしれません。

泉質 硫化水素含有酸性緑ばん泉
効能 神経痛、リウマチ、胃腸病