奥の院



 恐山には本坊である地蔵殿(本堂)に地蔵菩薩が地蔵殿の裏手にある地蔵山に不動明王が、直線距離で4kmほど離れた釜臥山山頂に釈迦如来が安置されており、これら三者は一体のものであると考えられています。
 この三聖地のうち地蔵山の不動明王と釜臥山の釈迦如来は奥の院と呼ばれ、恐山参拝は菩提寺と二つの奥の院あわせて三箇所の聖地をお参りすることで結願成就されるといわれています。


恐山 奥の院の位置関係


恐山 奥の院  恐山奥の院のひとつ地蔵山「不動明王」から見た地蔵殿(本堂)と奥の院「釜臥山嶽大明神本地釈迦如来」の位置関係。一番奥の山が釜臥山で、手前の建物が恐山地蔵殿(本堂)。これら奥の院2箇所と本尊が安置されている地蔵殿は一直線上に安置されています。



地蔵山 不動明王


恐山奥の院 不動明王  恐山奥の院にある不動明王。この不動明王は地蔵殿裏手の地蔵山にあり、誰でも容易に訪れる事ができます。不動明王は野ざらしの状態ですが精巧に掘られた背中の炎が印象的でした。



釜臥山 嶽大明神本地釈迦如来


釜伏山嶽大明神本地釈迦如来 下北半島最高峰の釜臥山に安置されている釈迦如来は恐山を開山した慈覚大師円仁が霊山発見の聖地として奉納されたもので恐山奥の院のひとつに数えられています。なお背後に見える建物は北朝鮮のミサイル発射や核実験の活発化により設置された自衛隊のレーダーサイト。

釜臥山から見た恐山

釜伏山から見た恐山  奥の院のひとつがある釜臥山から見た恐山。向かって右側が地蔵殿(本堂)や宿坊がある境内で中央の山が五智如来が安置されている展望所。そして左側が恐山随一の景勝地極楽浜

恐山から見た釜臥山

恐山から見た釜伏山 恐山菩提寺から見た釜臥山。中央の塔(自衛隊のレーダー)が建っている山が下北半島最高峰の釜臥山で山頂には地蔵山の不動明王と対をなす奥の院である「釜臥山獄大明神本地身仏釈迦如来」が安置されています。