比叡山延暦寺 横川の恵心堂
恵心堂は恵心僧都源信の旧跡で、現在は阿弥陀如来が安置された念仏三昧の道場となっています。源信はこの恵心堂で浄土宗や浄土真宗などの源となる日本浄土教の基礎を築いたとされています。なお恵心堂は現在も修行する道場となっていますので内部は非公開となっています。
恵心堂の本尊 阿弥陀如来
大乗仏教における諸仏のなかでもっとも代表的で重要な仏様です。
阿弥陀如来(にょらい)ともいい「無限の光をもつもの」、「無限の寿命をもつもの」の意味を持ちます。
人々が死後行
くという極楽浄土を支配する仏様で、極楽往生を
願って南無阿弥陀仏と唱えれば必ず極楽へ行けると説いた浄土宗、浄土真宗の本尊となっています。なお「南無阿弥陀仏」の念仏は「阿弥陀仏さまにおまかせします」とか「阿弥陀さまに帰依・帰順します」という意味。
恵心僧都源信
恵心堂において『往生要集』や『二十五三昧式』などを著わし、後の浄土宗や浄土真宗などの源となる日本浄土教の基礎を築いた人物。
恵心堂
比叡山延暦寺横川の恵心堂。恵心僧都源信が入ったお堂といわれ現在は阿弥陀如来が祀られている。念仏三昧の道場の為か境内の奥深くに静かにたたずんでいた。
恵心堂へ続く参道。周辺の木々は色とりどりに色づいている。観光地化した比叡山でも横川地区は宗教色が色濃く残っており、
紅葉ももっとも美しいエリアだと思う。