比叡山延暦寺 浄土院



 浄土院は比叡山延暦寺を開山した伝教大師最澄の御霊があるお堂で、比叡山三代目座主にして天台密教を完成させた最澄の弟子「円仁」が854年に大師の遺骸をここに移し、以来比叡山でもっとも神聖な場所とされてきた所です。
 この浄土院には侍眞という厳しい戒律のもとに心身を浄め生身の大師に仕えるように今も霊前のお給仕をしている僧侶がおり、早朝から薄暮まで勤行と掃除勉学修行に励んで、十二年間山を降りない籠山修行の内規に則って、生活しています。


浄土院


比叡山 浄土院 浄土院は西塔地区にある他のお堂からは少々距離のある所にあるお堂でイメージ的には東塔と西塔の境目付近にあるお堂。公式HPでは西塔地区のお堂として紹介されているが正式には東塔地区に属するお堂と注釈がしてありました。


比叡山 浄土院の光景 比叡山浄土院の光景。浄土院は比叡山山中の窪地状の所に建てられており、一見すると普通の建物のようにも見えるが、周囲には白い砂利が波紋を描くように丁寧に敷き詰められ、庭や建物もきれいに掃き清められている。