比叡山延暦寺 西塔のにない堂



 にない堂とは常行堂と法華堂の2つのお堂の総称で、このお堂はふたつ並んで、渡り廊下でつながっています。力持ちの弁慶がこの渡り廊下をてんびん棒にして、このお堂をかついだという伝説から「弁慶のにない堂」とも呼ばれています。
 なおこのにない堂を通らないと西塔の本堂である釈迦堂には行けないので、西塔を訪れた際には必ずと言って良いほど目にするお堂となっています。 


にない堂


にない堂の渡り廊下 にない堂の渡り廊下。向かって右が「法華堂」で左が「常行堂」。にない堂とはこの2つのお堂をあわせた総称なのだそうです。名前の由来は正面に見える渡り廊下を天秤棒にして弁慶が担いだという言い伝えからきています。(「担い堂」→「にない堂」)


比叡山 にない堂  苔生したにない堂の庭園。正確には常行堂側の庭園。うっそうとした杉林の中、緑色の苔の絨毯が広がっている。なお法華堂は90日間座禅を組み続けるという修行の場。