八甲田 酸ヶ湯温泉



 八甲田の酸ヶ湯温泉は八甲田山中にある一軒宿です。男女混浴の千人風呂はテレビや雑誌でよく紹介されているのでご存じの方も多いと思いますが、浴場内は女性エリアと男性エリアに自然と分かれているうえ湯気が立ち込めている為、互いの姿を見られることは滅多にありません。また朝と晩には女性専用の時間帯も設けられています。
 泉質は強い酸性でシャンプーや石鹸を使用してもほとんど泡立つことがなく役に立たないほど。
 この他温泉の裏手は登山口になっており、冬場になるとロープウェイ山頂から酸ヶ湯までスキーで滑って来ることもできます。温泉宿とはいいながら各種ガイドも受け付けており八甲田ロープウェイとならんで八甲田の重要な観光拠点となっている温泉です。


地図で場所を確認する青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50番地

公式HPhttp://www.sukayu.jp/


千人風呂


酸ヶ湯温泉 千人風呂 酸ヶ湯温泉の千人風呂。名前の由来はまさに「千人入れる大きさの風呂」からきています。お風呂は強酸性で石鹸類が役にたたない為か洗い場はありません(別途「玉ノ湯(千人風呂に対して小規模な風呂で泉質も異なります)」では体を洗うことが可能)。写真では千人風呂全体が見渡せますが、実際は湯煙で視界を遮られている事が多く、奥まで見えない日も多々あります。



混浴温泉

 
 混浴の千人風呂は酸ヶ湯温泉の特徴のひとつですが、混浴ということは異性の方もほぼ裸の状態で同じ空間にいるということ。特に女性の方などは好奇の目で見られやしないかと気になる所です。筆者は何度か酸ヶ湯の千人風呂を訪れていますが、まず結論からいうと「裸を見られる」ということはほとんどありません。理由としては泉質が濁っており温泉に入っていれば裸を見られることはないことや、千人風呂内には常に温泉の蒸気が立ち籠め視界が悪いこと、そして上述してありますが、浴場内は脱衣所の入り口がある方向にしたがって女性エリアと男性エリアに自然と分かれていることなどがあります(特に脱衣所入り口付近では互いの異性の姿は一切見ることがありません)。そしてここから先は筆者の個人的感想ですが、千人風呂内では女性よりも男性の方が遠慮して隅にいる場合が多く、むしろ女性の方が積極的に動き回り温泉を楽しんでいる場合が多いです。


日帰り温泉


 酸ヶ湯温泉では外湯ができますので本項で簡単にご紹介しておきます。

外湯

料金 
 1,000円 千人風呂・玉の湯どちらにも入浴でき、広間の休憩所利用も可能。 


利用時間
 千人風呂 午前7時〜午後5時半
 玉の湯  午前9時〜17時



酸ヶ湯温泉へのバス・アクセス


バス

 青森駅及び新青森駅から八甲田経由・十和田湖行きのJRバスが運行しています。所要時間は1時間30分ほど料金は1,300〜1,400円です。酸ヶ湯温泉へのバスについては別途「十和田湖・奥入瀬渓流のバス」を参照。また酸ヶ湯温泉の宿泊客を対象に無料送迎バスの運行も行っています(要予約)。


アクセス

東北自動車道
青森中央インターチェンジから40分
黒石インターチェンジから45分

タクシー
青森中心部から約45分
料金 7,000〜8,000円

八甲田方面への行き方については別途「八甲田の観光・アクセス」のページをご参照下さい。


酸ヶ湯温泉の冬・雪


冬の酸ヶ湯温泉 酸ヶ湯温泉は八甲田の一番奥深くにあり、2013年の2月にはアメダス(気象庁の観測地点)で国内最高記録の積雪量(556cm)を記録したこともある豪雪地帯となっています。本格的に雪が積もり始めるのは11月からですが、10月中旬頃から雪が降り始めますので車で訪れる場合は冬タイヤを装着するなど雪に備えた準備が必要となります。


新緑と紅葉の光景


夏の酸ヶ湯温泉 登山道から見た酸ヶ湯温泉。豊かな緑におおわれた光景ですが、秋になると景色は様変わりします。下の紅葉時の写真と見比べてみて下さい。景色の違いに驚かされます。






紅葉の酸ヶ湯温泉 こちらは紅葉真っ盛りの時期に登山道から見た酸ヶ湯温泉の光景。八甲田の紅葉は日本で一番美しいという人もいますが特に酸ヶ湯から地獄沼にかけての区間が一番美しいと言われ、紅葉の時期になると朝の早い時期からたくさんの観光客が訪れ、その眺めを楽しんでいきます。