比叡山の見所・歩き方



 比叡山は天台宗の開祖最澄が開山した日本仏教の総本山ともいえる寺社で、日本に伝わる仏教の各宗派の開祖は皆比叡山で修行しています。また歴史の表舞台にも度々登場し、源平合戦、南北朝の争乱、戦国時代と日本の将来を決定する争乱期にはキーマンとして度々登場していますし、今昔物語などのおとぎ話集や源氏物語といった数多くの作品にも登場しています。
 山内にはビュースポットや歴史ある堂塔など見どころは多数ありますが、前述したような日本の歴史に登場する当時の時代背景や比叡山が果たした文化的な貢献などを予備知識として持って散策すれば比叡山の旅もより密度の濃い充実した内容となるのではと思います。
 また歩き方ですが比叡山のその広大な敷地は東塔と西塔、横川という3つのエリアに分かれていますので、まず先に延暦寺の中心で交通の便もよい東塔を訪れ、その後時間と相談しながら西塔、横川と巡ればよいでしょう。エリア間にはシャトルバスが運行していますが、車で訪れた場合は車による移動が一番手っ取り早いです。 


比叡山延暦寺 観光案内


 比叡山は日枝山(ひのえやま)と呼ばれ古事記にも登場する山です。王都である京都の鬼門方向にあることから王城鎮護の山とし特別な意味を持つ山でした。京都市内を見下ろすようにそびえる比叡山は殺生禁断の地でもあり豊かな自然がのこる山としても知られています。 そして修行の場として開かれた東塔、西塔、横川すべての総称を延暦寺といい、この延暦寺という寺号は創建当時の年号(延暦7年建立)に由来しています。


東塔地区 (とうどうちく)
 東塔地区は比叡山三塔の中心となる地域で、延暦寺総本堂の根本中堂や大講堂など多くの重要施設が集まっている所です。 時間が無いときなどは最低でも東塔地区だけは巡っておきましょう。


西塔地区 (さいとうちく)
 西塔地区は三塔のうちもっとも比叡山の奥深くにあり静かで美しい杉並木が続く静寂とした所です。


横川地区 (よかわちく)
 師匠最澄の思いを受け継ぎ天台密教を完成させた円仁が開き、以後名だたる名僧が修行した地域。仏門に入った数多くの者が生活しながら修行したという場所柄、源氏物語や宇治捨遺物語などの舞台にもなっています。



比叡山延暦寺の拝観料・拝観時間


拝観料

東塔・西塔・横川共通券
 一 般:1,000円、中高生:600円、小学生:300円

国宝殿
 一 般:500円、中高生:300円、小学生:100円

※20名以上で団体割引あり


拝観時間

東塔地区 9:00〜16:00

西塔・横川地区 
 3月〜11月 9:30〜16:00 12月 9:30〜16:00 1月〜2月 9:30〜16:00



最澄と比叡山

 比叡山の開祖、最澄が生まれ育ったのは琵琶湖岸にある渡来系の氏族が住む集落で、その長の家であったと伝えられています。
 その最澄が生まれ育った琵琶湖の西岸には「古事記」にも登場する「大山咋神(おおやまくいの神」の御神域で古代より信仰されてきた聖域でもある八王子山があります。最澄も子供の頃から信仰してきたであろうこのこんもりとした形の霊山を越えた先、そこが最澄が僧侶修行の場と定めた比叡山なのです。そして以後日本の文化、歴史に大きく影響を与え、読経がこだまする聖なる母山として人々の拠り所となっていくのです。


比叡山 観光(参詣)所要時間

 山内は広大でそのすべてをまわろうとすると移動時間も含めて丸一日かかってしまいます。境内は大きく分けて東塔、西塔、横川に区別され各々に本堂があるが、散策(参拝)に要する時間は東塔1時間半〜2時間(国宝殿に入れば+30分)、西塔30分、横川40分ほど。東塔は比叡山の中心となる地域なので、時間が限られている場合は、まず東塔を散策(参拝)し時間と相談しながら西塔、横川、その他周辺地域と散策すれば良いでしょう。


比叡山おすすめの時期 ベストシーズン


 京都市と大津市にまたがる比叡山は年間を通して訪れる事ができ12ヶ月すべての月でなんらかの行事が行われています。特に多くの人が訪れる時期は秋の紅葉の時期と涼を求めて多くの参拝客が訪れる夏場。なお比叡山延暦寺は山間部にあるため冬場は突然の降雪があることもあり、車で来る場合は冬タイヤやタイヤチェーンは必須です。


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